あなたは、自分が他と同じであること、他と異なることを説明してくれるものを求めている | 同胞たる、おっとりとした頬を求めて!

同胞たる、おっとりとした頬を求めて!

世界とは、貴方について書かれた書物である。

第9項 アルケー=タウタ

 

あなたは、自分が他のものと同じものであるとともに、異なっている自分について説明してくれるものを求めている。

 

自分が他のものと同じであるところにおいて、あなたは他のものと繋がり、他のものと一つである自分、互いに生き合われる自分を生きることができ、また、自分が他のものと異なるところにおいて、あなたは他のものから支配されない、固有のあなたであるものを生きることができるのである。

 

ここから個人の思想、自由の思想と、社会や国家の共同体といった協調の思想、平等の思想が生まれてきた。

 

個人を大切にし自由を貴ぶ生き方は大事だし、そこに尽きるとも言えるが、「人は社会的な動物である」というアリストテレスの言葉を待つまでもなく、他と関わりを持つ自分ということでは、他者を尊び、ともによりよく生き合うことは、個人を大切にし自由を貴ぶことにダイレクトに繋がっている。

 

同じものを通して自分と他者とを一つに感じることを通して、他者とは異なる、個々の人間もまた貴ばなければならないことを理解するのである。

 

※アルケー~「原理」「起源」、タウタ~「同じ」の意。ここでは、「異なる」の意であるヘテラと合わせて取り上げる。