第3項 アルケー=ストイケイオン
真理は、どこから遠くにあるのであろうか。
否である。
あなたが語る真理の言葉は、あなたから離れたところから出ているものではない。
あなたを成しているものから、あなたの語る真理の言葉が出ているのである。
それは、あなたが依拠する真理が、あなたが依拠し、求めていることから形作られているからである。
あなたがより多く他と共通のものを生き、より多く他と共通の求め方をしているなら、あなたが依拠し、語る真理はより多く普遍的なものになり、
あなたがよりあなた固有のものを生き、よりあなた固有の求め方をしているなら、あなたが依拠し、語る真理はよりあなた固有のものになるであろう。
人は神に似せて作られているというのは、そのことを暗示している。
じっさい、神は人に似せて作られている。
それは、神があなたと交わるために、あなたに似せて自身に形を与えている、という言い方もできるであろう。
古代ギリシャの自然学者たちが、あらゆるものの原理としてのアルケーを、あるものは水といい、あるものは空気といい、あるものは火と言ったのは、原理、真理について、あなたを離れたどこか遠くにあるのではなく、あなたを形作っているものから探究を開始すべきことを理解していたからである。
この世を形作る原理、真理は、あなたを形作っているものの中にあるのである。
※アルケー~原初、ならびに原理。ここでは、依拠すべき真理の意味で扱う。ストイケイオン~構成要素の意。