キンドルストアより、既刊「プロメテウス 詩篇第1部 精霊たちとの対話」、「プロメテウス 詩篇第2部 哲学への問い」、「プロメテウス ノート」、「プロメテウス 新しきイエス」に続いて、プロメテウスシリーズの第5作目として、「プロメテウス 新しきシッダッタ」を出版しました。
互いに対等なものどうしを生き合うものを、自身を超えて自身を生きるものから解き放つ、新しいシッダッタ、すなわちシッダールタ、ゴータマ・ブッダ像を表現しています。
「新しきシッダッタ」の紹介文
プロメテウスシリーズの第5作目。仏教の開祖シッダッタは、ここでは、自身を捉えているものこそ、自身を超えて自身を生きる、自分であるものである。このことを苦行の後に発見し、自身を超えて自身を生きるものからではなく、互いに対等なものどうしを生き合うべきであると説くものとして語られる。
第1章 生きることの苦しみに心が震えるのが止まらない貴方は、あるとき人生の無常を愉しむ思想に触れ、瞑想を始め、巷に聞こえる思想について吟味する。個々が生きられていることを重んじる思想、個々の正しさを重んじる思想、個々の自由を重んじる思想、個々の充足を重んじる思想、
個々の平穏を重んじる思想、個々の尊厳を重んじる思想、個々の真実を重んじる思想。それらは言ってみれば、古代の実存主義である。普遍的な真理を認めず、ただ自分の中で生きられているものだけを生きようとする態度である。貴方はこれにとても不満であった。なぜなら、貴方は誰にも通用する永遠の真理を求めたからである。貴方は自ら師を求めるべく、出家する。
第2章 王宮を出奔した貴方は、まずなにものも所有しない思想に触れる。しかし、貴方はなお不足であった。次に、貴方は考えにとらわれない思想と交わる。ここでも、貴方は自分が求めているものに出会えなかった。貴方は、自分自身の力でまだ誰も語っていない真理を見つけ出さなくてはならないと悟ったのである。
第3章 貴方は苦行の森に入る。そこでまず理不尽なことにしたがう行を行い、食を断つ行をし、襤褸(ぼろ)着の行をし、森の深くに入って誰とも交わらぬ行をし、死に至る行を敢行する。しかし、貴方は、命のゆりかごの中で、まだなにも得ていないことを気づかされるのである。
第4章 貴方は、果たしてこの自分は自分が求めているものであろうかと疑念を持つ。そよ風が、貴方が自分を損なっていることを教える。続いて闇の底から、自分を損なっているのは、自分を超えて自分を生きるものであると、語りかけられる。
第5章 貴方に生霊たちが訪れ、自分がどのように損なわれてきたかを語りかけ、貴方はそれらの生霊が自分にかわって語っているのだと悟る。そして、太陽の光から、自身を超えて自身を生きるものから解き放たれて生きることを聞き、隣人から施された乳粥を通して、互いに対等なものどうしを生き合うべきことを理解し、水につかることを通して、貴方は自身を超えて自身を生きるものから解き放たれた、自分自身であるものに生まれ変わるのである。貴方は、自身を超えて自身を生きるものと対決すべく険しい山への登攀を敢行し、自身を超えて自身を生きるものから自分が解き放たれることを宣言する。山を下りた貴方は、とある木の下に座すと、木から、貴方の教えを授けられるのである。
そのあとの貴方を、貴方自身の過去、現在、未来が訪れ、また妻の魂が訪れると、さらに互いに対等なものどうしの絆であるものが、貴方が互いに対等なものどうしのために働くことを語りかける。
また貴方のもとに守旧派たちが集まり、貴方に挑むが、貴方は動じなかった。
第6章 互いに対等なものどうしのためにも、貴方が得たものを伝えなければならないことを聞くと、貴方は伝道の旅に出ることを決意したのである。太陽への讃歌を通して、自分を超えて自分を生きるものが、互いに対等なものどうしを結ぶ絆となることを祈る。
また、互いに対等なものどうしが貴方によらず、互いに対等なものどうしによって生き合われるべきことを語りかける。
貴方の伝道の旅も最後の時を迎えていた。貴方は自分の死が間近いことを知ると、弟子たちにこれからは貴方ではなく、自分自身を師として生きるべきことを語りかけ、この世を去るのであった。
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