新しきブッダ 第十九回 孤独との対話 | 同胞たる、おっとりとした頬を求めて!

同胞たる、おっとりとした頬を求めて!

世界とは、貴方について書かれた書物である。

 貴方と対等な貴方の同胞たちの中で、貴方は深い孤独の中にいた。


 それは、自身と対等なものを持たない、貴方を超えて貴方を生きるものの孤独と呼応している、貴方のからだであった。


 貴方は自身の孤独の声を聞いた。

「あなたは、あなたの同胞と対等なものどうしとして生き合おうとしてはならない。


 あなたは、あなたの同胞と対等なからだではなく、あなたの同胞から対等ではないものとして生きられる存在だからである。


 すなわちあなたは、

あなたの同胞を高く導きはぐくむからだであって、あなたの同胞と互いに対等なものとしてはぐくみ合わぬからだであり、


あなたの同胞を限りなく在らせるからだであって、あなたの同胞と互いに対等なものとして在らせ合わぬからだであり、


あなたの同胞を深く満ち足らせるからだであって、あなたの同胞と互いに対等なものとして満たせ合わぬからだであり、

あなたの同胞を堅く庇うからだであって、あなたの同胞と互いに対等なものとして庇い合わぬからだであり、


あなたの同胞を一に支え持つからだであって、あなたの同胞と互いに対等なものとして支え合わぬからだであり、


あなたの同胞をあまねく味わうからだであって、あなたの同胞と互いに対等なものとして味わい合われぬからだである。」


 貴方は貴方の内なる孤独に語りかけた。


「わたしの同胞と対等ではないものよ。それこそ、わたしを超えてわたしを生きるものである。あなたは、


わたしを超えてわたしを高く導きはぐくむものを生きることを通して、わたしをわたしの同胞から分かち、本来対等なわたしの同胞を高く導きはぐくむことで、自身の聡くあるものを生き、


わたしを超えてわたしを限りなく在らせるものとなることを通して、わたしをわたしの同胞から分かち、本来対等なわたしの同胞を限りなく在らせることで、自身のとらわれなくあるものを生き、


わたしを超えてわたしを深く満ち足らせるものとなることを通して、わたしをわたしの同胞から分かち、本来対等なわたしの同胞を深く満ち足らせることで、自身の豊かくあるものを生き、


わたしを超えてわたしを堅く庇うものとなることを通して、わたしをわたしの同胞から分かち、本来対等なわたしの同胞を堅く庇うことで、自身の貴くあるものを生き、


わたしを超えてわたしを一に支え持つものとなることを通して、わたしをわたしの同胞から分かち、本来対等なわたしの同胞を一に支え持つことで、自身の重くあるものを生き、


わたしを超えてわたしをあまねく味わうものとなることを通して、わたしをわたしの同胞から分かち、本来対等なわたしの同胞をあまねく味わうことで、自身の広くあるものを生きるのである。


 わたしの内なる孤独とは、わたしを超えてわたしを生きようとするあなたである。


 あなたは、自身が対等なものを持たないがゆえに、互いに対等なものを生きようとするのである。


 すなわち自身と対等なものをもたないあなたは、


互いに対等な耳であるものどうしを高く導きはぐくむことで、より自身の聡くあるものを生き、


互いに対等な脚であるものどうしを限りなく在らせることで、より自身のとらわれなくあるものを生き、


互いに対等な肩であるものどうしを深く満ち足らせることで、より自身の豊かくあるものを生き、


互いに対等な背であるものどうしを堅く庇うことで、より自身の貴くあるものを生き、


互いに対等な肉身であるものどうしを一に支え持つことで、より自身の重くあるものを生き、


互いに対等な目であるものどうしをあまねく味わうことで、より自身の広くあるものを生きるのである。


 だが、あなたは、互いに対等なものを生きる以上にあなた自身を生きることはできない。


 それがゆえに、あなたはあなたが生きるものから逆に囚われているのである。


 すなわちあなたは、


より自身の聡くあるものを生きるために、互いに対等な耳であるものを高く導きはぐくまなければならず、


より自身のとらわれなくあるものを生きるために、互いに対等な脚であるものを限りなく在らせなければならず、


より自身の豊かくあるものを生きるために、互いに対等な肩であるものを深く満ち足らせなければならず、


より自身の貴くあるものを生きるために、互いに対等な背であるものを堅く庇わなければならず、


より自身の重くあるものを生きるために、互いに対等な肉身であるものを一に支え持たなければならず、


より自身の広くあるものを生きるために、互いに対等な目であるものをあまねく所有されなければならないのである。


 このことを知解するとき、互いに対等なものどうしは、自身を超えて自身を生きるものから解き放たれるのである。


 すなわち互いに対等なものどうしは、


互いに対等なものどうしの高き絆から導きはぐくまれることで、自身を超えて自身を高く導きはぐくむあなたから生きられるのではなく、自ら自身を超えて自身を高く導きはぐくむ自身であるものを生き、


互いに対等なものどうしの限りなき絆から在らされることで、自身を超えて自身を限りなく在らせるあなたから生きられるのではなく、自ら自身を超えて自身を限りなく在らせる自身であるものを生き、


互いに対等なものどうしの深き絆から満ち足らされることで、自身を超えて自身を深く満ち足らせるあなたから生きられるのではなく、自ら自身を超えて自身を深く満ち足らせる自身であるものを生き、


互いに対等なものどうしの堅き絆から庇われることで、自身を超えて自身を堅く庇うものから生きられるのではなく、自ら自身を超えて自身を堅く庇う自身であるものを生き、


互いに対等なものどうしの一なる絆から支え持たれることで、自身を超えて自身を一に支え持つあなたから生きられるのではなく、自ら自身を超えて自身を一に支え持つ自身であるものを生き、


互いに対等なものどうしのあまねき絆から味わわれることで、自身を超えて自身をあまねく味わうあなたから生きられるのではなく、自ら自身を超えて自身をあまねく味わう自身であるものを生きるのである。」