むかーし、高校の頃だっただろうか
国語の授業で読んだエッセイで
新幹線が開通した当初、
「旅の時間を短縮されて値段が上がるとは何事だ」
という苦情があったのだとか
タイパ というのはそういう事なんだと思う
内容の過程ではなく、結論が大事なので
読書感想文を書く時に 本の巻末にある あとがきだけを読んで
それをニュアンスだけアレンジして書くみたいな
卒論のコピペとかも多分同じ理屈だろうと思う
映画館に行って「変な家」を満席を久々に体験したが
そうなる為には 先に 話題作で
観て良かったと思える確証が必要らしい
だから 映画ですら 多くの人が
観る前から ググってあらすじを予習しているようだ
本のあとがきを先に読むみたいな
二時間の時間を無駄にしたくないという
コスパの思想は分かるが
本にも映画にも主観が入るので
当たるか外れるかは人それぞれ
ハズレを引きたくないのも分かるが
競馬で絶対に当てたいからといって
AI 予想で馬券を買って何が楽しいんだか
ハズレを引こうが 失敗しようが
無駄だろうが 後悔しようが
私は 過程をすっ飛ばす方が嫌い
コンテンツが終わってる という意味で
オワコン というらしいが
コンテンツって元々Web用語らしいけど
内容の事だから
つまりは
内容が終わってるのではなく
内容を味わってないだけのような気がする
甘い 美味しい だけでなく
苦い しょっぱい 酸っぱい味も内容だと思う
漫画とかアニメとかも
あるインフルエンサーの受け売りだけど
不潔なキャラクターが今は無くなったそうだ
どんなに汗まみれでも血塗れでも
清潔感が無いとダメなんだとか
思えば アイドルも男女を問わず
化粧して口紅を塗っている
高校時代 野外ライブで
泉谷しげる が 飲み指しの紙コップから水を口に含んで
客席に ブーッと霧を吐いていたが
時代があの頃とは変わり
今やると苦情とかチケット代返納とかになるのかも
音楽の傾向を見ると
多分 同じで
歌詞もアダルトな薄味が多い気がする
ぶっ飛んだ歌詞があったロックな時代とは
時代が変わっている
その代わり
MVとかだと
曲調も歌詞もしっとりした曲で
役者やダンサーのルックス特に衣装がある意味 ロックだったり
アニメーションもモチーフが独特なものをよく見かける
映像ありきの音楽時代
VRでどういうシーンが展開するか楽しみだが
コンテンツとしては
音楽が映像に対してうるさくないものが好まれ
映像が逆にうるさく感じる私は
時代遅れなのだろうか
コンテンツ自体がそもそも
内容が薄れていってるように感じる私は
時代遅れなのだろうか
全てを論理的に合理的に考えるなら
今後世の中はそういう方向に向かうのだろう
それを良い意味でも悪い意味でも
自重しながら取り入れたいと思う