エミのショートストーリー L 1 | えみし徒然草

えみし徒然草

とある精神障碍者の徒然日記です。
夢はでっかく小説家☆

 

 初めまして!俺、名前は紺野 俊!!法務省特殊機動隊第9ブロック(九州)所属。身長188cm 体重92kg。

 右隣のイケメンは、俺の上官で幼馴染でBL彼氏の紅 一樹。

 身長は170cm 体重62kg よくお姫様抱っこしてる。

 

 俺たちは、妖魔が跋扈【ばっこ】する危険な日本国の、九州地区を守護するものたちだ!!

 生い立ちは・・・日本国から極秘に集められた孤児たちは、「法務省特殊機動隊幼年部」にて、特別な訓練を受ける。(6歳から17歳まで。)で、機動隊創立記念日の4月20日に合同で18歳の成人を迎えると、日本各地区に派遣されて、そこで55歳の『幻の定年退職』を迎えるまで、日々、妖魔との戦い続けるのだが・・それまでには、たいがいの隊員が殉職しちゃいます。あっ、人事移動もありだよ。

 

 で、俺と一樹は、24歳のおわりに九州ブロックに左遷された。この世界の九州は、まさに「魔界地方」だ。妖魔たちの犯罪集団だけでなく、しぶとい893に、海外から来たヤバイ連中、どうかしたら、人と妖魔が手を組んで、警察&国防軍&我々を苦しませるから最悪だ!!とにかく・・・左遷の流刑地は、激戦地区なのだ!!

 

 ・・・で、幼年部時代からデキていた俺たちは、今、31歳になる。一樹はますます綺麗になり、俺はますます元気になる。俺は、一樹が居るから、妖魔どもと戦える!!何人たりとも、俺の一樹に傷つけさせない!!

 

 さて・・・ある日の俺は、一樹のためにちょっとした「指輪」を、用意した。もちろん、俺とペアリング!!オーダーメイドで10万円!!任務中の指輪は目立つから、ひそかにチェーンで首にかけることもできる!!指輪兼ペンダントトップ!!いかすだろ!?

 14歳の頃から、俺と一樹はチューしていた。今後も、一樹としかチューしない。俺なりに永遠の「愛」を誓うつもりだ。

 今は幸い休憩時間。渡すなら、今っきゃない!!・・はずだった・・・

 

 九州の頂点に立つ紅次官は、ただいま、年下のお友達・山田由真ちゃんとLINE電話で会話中!!しかし、その内容に俺は愕然としてしまう。それは・・・それは・・・それは・・・

 

「えー、由真ちゃん、指輪もらったの!?どんなの!?・・・えっ、ダイアモンドのフルエタニティーリング!?おいくら万円したのかな?うらやましー!!」

 

 ・・・おい、石井(長官)。余計なことを・・(T△T)

 

 前回のエミのショートストーリー 1 を知ってる人にしかわからないネタだが・・・ボンビーな俺の身にもなりやがれ!!

 こっちは、大金かけても10万円・・・で、そちらはダイアモンドですか?で、フルエタニティー・・・ふぅん・・・なによ、このさりげない格差は!?(ノД`)・゜・。

 

 組織の頂点長官と、地方の上等隊員(俺)とでは、恋人にかけられる金額が桁違いってことですね・・・

 

 ちくしょー!!泣いてやる!!

 

 ・・・結局、この日は愛のペアリングを渡せなかった・・・何も言わずにフェイドアウトした俺は、後日、改めて愛と指輪を手渡そうと、お月さまに誓うのであった・・・_| ̄|○

                無意味にえんど!?