「ちょっと左側に髪を寄せてふんわり盛った方がかわいらしいですよ」と美容師の男性。
亡くなった父からの祖母に似て「超」がつくほど「不器用な」エミリンはフツーの女性が毎朝いとも簡単にやってしまうようなブローができないのです。祖母はそれはもう不器用で家事がほとんどできなかったのです。明治の女性で家事ができないって?うまい具合に夫(エミリンの祖父)がコックでしてね、器用な人でして料理はもちろんのこと裁縫までやってしまうような人だったのです。お見合い結婚だったのですが、祖母は素晴らしい相手と結婚できたってわけ。
ま、そんなわけで不器用なエミリンはパーマをかけ、ブローができなくてもそれなりのヘアスタイルになるようにしているのですが…美容師曰く「センターで髪を分けるのはどうも…」と。
今時のふんわり盛った感じにしようとするならば左側にボリュームをもってくるようにブローする方がよいとのアドバイス。「この美容院専用のワックス使えば簡単にできますから」
さっそく翌日、ドライヤーでブローしながら試してみたんですが…やっぱり何か違う…美容師のお兄さんがしてくれたのと。お兄さんの口車にのせられて?買ったワックスも使ったんだけど。
言うは易し…なんですけどねぇ。
お化粧も同じくエミリンには難しいのです。先日、NHKで「アイライン徹底レッスン」を放送していました。フツーの人にでもアイラインをひくのは難しいのですが、エミリンの場合は…不可能に近い。「これ描きやすいですよ」とすすめられたジェルライナー。番組でもジェルライナーがいいと紹介されていたのですが、ほんとムリでした。
なぜここまで不器用なんだろう…と恨めしくなるぐらいです。そういえば祖母は化粧をしていませんでしたね。したくても不器用すぎて「できなかった」のかもしれません。
「かわいくなりますよ」とアイラッシュも購入したのですが、案の定つけることができません。のりがまぶたにぺたぺたついちゃってとるのが大変なくらい。エミリンより年上のインストラクターがつけまつげをしてレッスンをしているのですが『なんか不自然…あそこまでする必要ないかな…』と言い聞かせています。実際職場には不釣り合いでしょう。でもお出かけのときはできたらいいかも…なんて思っています。
それでもけなげに?一生懸命お化粧するのは…そりゃキレイになれば気分も良くなるからです。異性と縁のないエミリンには『彼にキレイと思われたい』という欲望はないですね。相手もおりませんし、仮にその欲望のために!としたら、むなしくなるだけでしょう。
ファッション同様お化粧も楽しめる秋。かわいい髪型にアイライン、練習してみるか…な。