「エミリンは本当は女らしいだろうけど、第一印象がねぇ…」と再婚したばかりのインストラクターに言われたエミリン。彼女は夫はカナダに住んでいて遠距離夫婦なのですが、まるで20代のようなアツアツ!
「いろんな人から恋愛相談受けるんだけど、年齢に応じたアドバイスをしているの。エミリンの年代は1年は貴重でしょ?20代なら1、2年うだうだしていても問題ないけどねぇ。だから見込みがない相手はさっさと見切りをつけるべきね。それに40代で独身ってことはなんか理由があんのよ。それをまず知らなきゃね」
一緒にレッスンを受けている40代の独身男性。ひとりはバツイチだそうで、だから余計に女性と付き合うのに慎重になっているらしい。もう一人は女性の友だちは何人もいるらしいのですが、それ以上の関係にはなっていないとか。いずれにせよどちらの男性も「今更女性と付き合うことが面倒」ということらしい。
エミリンがツィッターメールをしていた会社の男性も40代でしたから同じような事情なのでしょう。面倒と思っているような男性の気持ちを動かす何て…そりゃムリというもの。ロバに無理矢理水を飲ませるようなものですね。
ところで精神科医のゆうきゆう氏が「誰の心にも必ずウラがある」と言っています。ユングとフロイトを例にあげています。(詳しくは彼の本をご覧ください)「表面に見えるものは、実は裏返しだったりするもの」なんだそうですが、自分のことを考えてもそんな気がするのです。
よくと言いますか、真面目な職業であるはずの学校の先生であるとか警察官なんかが破廉恥な事件を起こして新聞に載ることがありますけれど、まさにそれは「真面目」なはずが実は「逆」だった例じゃないかしら?だってたいがいそういう事件があったとき周りの人の反応は「彼ならやると思っていました」じゃなくって「非常に教育熱心な先生でまさか…」でしょ?
さて、エミリンは職場では陰の係長と言われていまして、直属の上司からも同僚からも恋愛や結婚なんかには関心なくひたすら仕事しているように見えているようですが、それは自分の本当の姿じゃないと思っているわけです。
例えば、同僚に「料理なんかするの?」と驚かれたこともあるのですが、エミリンは器用じゃないけど結構料理するのです。休みの日には料理の本を眺めるのが好きで一人分って作るのが難しく余ってしまうことも多いので『こんなの作りたいな』で終わってしまうこともありますが…狭い台所にはマニアックな調理器具が所狭しと置かれてあったり、ご飯は土鍋で炊いたりと専業主婦である妹以上に料理してたりするのです。
ですから、当然、職場の人たちも家に帰れば全く違う「顔」なのかもしれないんですね。この4月に転勤してきた3児の母の女性ですが、これまたキツい性格でしてエミリンも参ることがあるのですが、こんなキツい女性と一緒になった男性ってどんな人なんだろ?と考えることがあるのですが、きっと夫の前では前々別人なんだと思います。
そしてあの困ったちゃん。職場ではいじられキャラで通していますが、本性は違うと自分でも言ってたっけ?
ゆうき氏は『星の王子さま』の「大切なものは、目に見えない」を引用しています。表面ではなくって相手の気持ちの裏を見る。難しいですよね。
エミリンの本当の姿(ウラ)を見てくれる人はいるかな?