出産① | 医療的ケア児 れいちぇるの物語

医療的ケア児 れいちぇるの物語

2023年8月生まれの男の子“れいちぇる”
不妊治療の末に授かった子どもは重症新生児仮死で誕生し、低酸素性虚血性脳症で医療的ケア児となりました。
愛しい我が子“れいちぇる”とパパとママの物語。





出産した日を思い出すと胸が苦しくなります。
出産って奇跡。

あの日を振り返って綴りたいと思います。




2023年8月29日


6:30
起床。

とっても軽い生理痛のようなものを感じ、これは前駆陣痛ってやつなのかな??そんなふうに思いながら一応間隔を測る。

間隔6〜10分…痛くないけどすでに10分を切る。

ひとまず朝ごはんを食べたり、いつも通りにすごしてみるけど間隔が短いことが気になり出す。





11:00
母から電話。私の夢を見たから電話してみた。と。

母は時々私が夢に出てくると電話をしてきます。
間隔バラバラで全然痛くないけど陣痛っぽいのが来てると報告。病院に電話することに。





11:30
産院へ電話。助産師に相談。

『昨日の健診で全く子宮口開いてなかったから、開いてたとしてもまだ3cmくらいかな〜??普通に会話出来てるしまだまだだね。来てもいいけど…できることないからお昼ご飯しっかり食べて、もう少し傷みが増してきたらで大丈夫だよ、あと血圧測ってね!!160/90以上だったり、胎動が無くなったりしたらすぐ来てニコニコ



臨月に入ってから上がりつつあった血圧。
緊急性はないものの前日の健診では『次の健診まで毎日血圧測ってね』と先生に言われていました。



今思えば、『今来てもまだできることないから』って言われても産院へ行っていればれいちぇるを無事に産めていたのでは??と思ってしまう場面です。





13:00
お昼ご飯。

もしかしたら夜には入院になっているかもしれなかったので夫の夕飯を兼ねてポテトサラダとハヤシライスを作りました。


食事中も胎動があり、

『明日には会えるかな??飛び出すハート
『大丈夫、大丈夫、一緒に頑張ろうねにっこり
お腹をなでて話しかけながら過ごしてたのを覚えてます。

この時は若干痛みが増し始める。
間隔はバラバラ、5分切ることも…



合間合間で夫が電話やLINEで連絡してくれていました。


入院の支度をして、体力温存の為ベッドで横になってYouTubeで出産中の呼吸やいきみ逃しをおさらいして過ごす。





16:00
急激に痛みが増す。間隔2〜6分。胎動減る(?)

そう、胎動が何となく減ったことが気になったのです。痛みとお腹の張りでよく分からず息も絶え絶えで産院に電話。いよいよ向かうことに。

この後少しして夫が帰ってきて一緒にタクシーで向かいました。


この時夫を待たず荷物も持たず、タクシーに飛び乗る。なぜしなかったのか。後悔しかありません。





出産②へ続きます。