3月11日 午前3時30分

父・耕作がその生涯を終えました。

たくさんの温かい言葉を頂いた皆様、
父の変わりに心からの感謝を申し上げます。

本当にありがとうございました。







父上と過ごした最後の日を綴ります。

胸が苦しくなるかも知れません。
無理なさらず目を通せる所だけでも読んで頂ければと思います。




11日。
いつもの訪問看護の方が来てくれて、いつも通り口内のケアや下のお世話をしてくれたのがお昼の2時半くらい。

来てくれた時、帰りしなに必ず父上の状態を教えてくださり『何かあればいつでも連絡下さい』と優しい言葉をかけてくれていました。

そしてこの日は、いつもの状態からグッと段階が下がっている事を教えて頂きました。



まだ1.2日前は口パクで何かを求めてきたり、目線も合っていたのですが…

気付いたら1日ずっと寝てる時間が増え、目線も合わず、声をかけても反応が薄くなっていました。。。

ただ手足が冷たくなったり・尿が出ないという事はまだ無かったので、もう少し時間はあるのかな?とか思っていました。




ですが、
夜中の2:30頃 母上が部屋に来ました。

「えみ、お父さんの呼吸が、、、何か痰が絡んで苦しそう!」

すぐ父上を見に行くと、確かにゴロゴロとしたまさに痰が絡んだような呼吸音がしていました。

少し体勢を変えてあげると少し治ったかな?という感じでしたが、すぐにまた絡んだような呼吸になりました。

これは…もしかしたら死前喘鳴なのかな?と思い、訪問看護の方に連絡を入れるよう母上に言い、父上の手を握り『大丈夫だよ!側におるよ!』と声をかけ続けました。



訪問看護の方から「もしかしたらこのまま逝くかも知れませんので側で見守ってあげて下さい」と…

あぁついに来てしまったのか。。
と、突然心臓がバクバクしだしました。


電話を終えた母と一緒に父の手を握り、大丈夫だよ〜安心していいよ〜ありがとね〜と声をかけ続けていた時、、、

母がふと『父さん、もう頑張らなくていいよ』と声をかけたのです。



すると程なく、、、
肩や頭を大きく上下させる下顎呼吸に変わりました。

父上ともうお別れなんだな…
温もりを忘れたくなくて、ずっと手を握りました。

母は顔を撫でて"ありがとう 幸せだったよ"と声をかけ、私も"父さんお母さんはあたしがちゃんとみるから安心してね!ありがとう!大丈夫だよ!"と声をかけ続けました。


どれくらい経っていたのか…


父上はうっすらと目を開き何度も必死に体を揺らし息を吸っており、手をギュッと握ってくれたかと思うと…最期に苦しそうに何か唾のような液を吐き出した後スゥーっと呼吸をやめました。


努力様という下顎呼吸をしだしてから、20分くらい?あったかないかという時間でした。


お父さん、死んじゃった。。。
息してないや…
ほんまに死んじゃった。。。

と思うと悲しみ・辛さが押し寄せて来ました。


でもでも!
大好きな大好きな父の生を終える瞬間に立ち会えて、手を握ることができて、ありがとうって言えて…
本当に私は幸せでした☺️


今思えば
看取った瞬間、取り乱す事はなく比較的冷静でした。



とにかく、すぐに訪問看護・訪問医の方に連絡を入れて来てもらうように手配し、親戚にも連絡し、事前に決めておいた葬儀社の方にもお願いし、父の側で待ちました。



10分程してかな?
訪問看護の方が来てくださり、労いの言葉と父のケアを丁寧に丁寧にして頂きました。

辛気臭い感じは出さず「〇〇さーんお口の中綺麗にしますね」と声をかけながら綺麗にして下さり、取れなかった痰の固まったモノなどを取って「綺麗になりましたよー♪」と笑顔で接して下さりました😊

そして、口を開けた状態で亡くなったので死後硬直してしまう前に少し整えようと少し口を触って下さったのですが、、、

自然に整えた父の顔がニコッと笑っているかのような顔だったのです😭

眉間にシワも寄らず、穏やかで今にも起きそうな笑みを浮かべた顔でした✨



そんな父を見ていると、
本当に家で看取って良かったと思いました💕

父の顔も"ありがとう"と言っているかのようで、悲しくて辛いはずなのに…
何故か心はホッコリしていました!



そして訪問医の方も駆けつけてくれ、確認して下さりその場で死亡届を頂くことができました。 
(※先生によっては亡くなった時間にもよりますが、数時間〜1日後にまた取りに来てと言われる場合があるようです)


初めて見る死亡届を書く先生をまじまじと見つめてたら「見られながら書くの初めてだ(笑)なんか緊張しちゃうね(笑)」と、不思議と笑顔が溢れる空間でした。



そこからは家族だけの時間。

愛犬のレオンも最期の瞬間に立ち会っており、父の首元から離れなかったレオンも含めた家族でゆっくりと父との時間を取れました。


そして、事前にお願いしていた葬儀社の方へ再度連絡を入れ葬儀の希望日時を伝え、

来てくれた親戚にも父の顔を見てもらったり、母を労ってくれたり、お迎えの時間を賑やかにそして心穏やかに待つ事が出来ました☺️





"自宅で看取る"

というのは、本当に大変だとは思います。

ここ数日生きてるかな?息してるかな?と常に不安で夜もぐっすり眠れない日々が特に母は続いていたし…

いつその日が来るのか怖い気持ちもありました。

でも!
それに勝るほどの達成感や悔いのなさを感じる事が出来るのは絶対です!!

私達家族の場合ですが、
最期の瞬間を住み慣れた家・街で迎えさせてあげられた事を心から嬉しく思うし、亡くなった後の顔が父の気持ちの全てを物語っているようでした☺️





ひとまずは、ここ数回に渡って温かい言葉をかけて頂いた事への感謝を皆様に伝えたくて綴りました。


父や母に代わり、
娘である私から改めて感謝を伝えさせて頂きます。

ありがとうございました!

おかげで自宅で看取る覚悟ができ、後悔もなく、見送る事が出来ました😊






では葬儀については次の記事にしたいと思いますので、少し時間を頂きますがよろしくお願いします🙇🏻‍♀️