前回トリプルネガティブというタイプの乳がんだと診断されて、抗がん剤治療を勧められてから2週間、抗がん剤治療をする決断をできずにいた。
できることなら自然療法で治療したい、それも副作用の強い抗がん剤以外で。
それが私の望みだった。
抗がん剤はがん細胞に対して作用する。
では何をもってがん細胞と判断するかというと、細胞分裂が早いものをがん細胞とみなすのだそうです。
人間の体は多くの細胞から成り、細胞は当然ゆるやかにだが細胞分裂を繰り返す。
この細胞分裂が、正常細胞であるにも関わらず早い分裂を繰り返すものが髪の毛、爪、皮膚などだそうです。
今後妊娠を希望するため生理が止まるのが不安なこと、髪の毛の脱毛が嫌なこと、この2つは抗がん剤治療を渋るのに私には十分な理由だった。
更に転移が認められたわけではなく、見えないところに転移している可能性がある、という「可能性」の話だけで上記のことに耐えられるだろうかという考えもあった。
抗がん剤以外の治療法としてまず最初に目を付けたのは冷えとり。
このまま更にしっかりと冷えとりを続けていくことを考えた。
冷えとり提唱者の進藤先生の娘さんの進藤幸恵さんは、乳がんの毒だしがあったという話は、冷えとりで調べていくとよくでてくる。
冷えとりによる効果は長期に渡る可能性があるが、がんと付き合っていく、という考え方においてはそれでよいかもしれない。
そんな考えで、私は治療することよりも付き合っていく、自分の生活習慣を改めていくということを考えていた。
当然、夫に反対された。
冷えとりをやっていく人が必ず陥るジレンマ、家族の理解が得られないことによるストレス、ストレスによる冷え、、、
抗がん剤以外の方法で夫が納得してくれるなら、と次に目をつけたのが、免疫療法だった。
免疫療法は、免疫細胞を増やすことでがん細胞と戦える免疫力をつけること。
しかしこれは先端医療というもので、かなり高額なコストがかかる。
私が加入している保険では先端医療保障があったが、これは対象となるがんの種類と治療する病院が特定される。
主に大学病院で、そこが研究しているがんの種類によるらしく、乳がんは私が調べた時点ではどこも対象となっていなかった。
先端医療保障を受けないのであれば、民間の医療機関で治療をうけることは可能だが、それでも費用を見ると150万~250万と、かなり高額である。
そんなわけでこちらはあっさりと却下。
一方、夫のほうはトリプルネガティブについて調べてくれていた。
抗がん剤が効くということで、やはり治療法は抗がん剤しかないらしい、抗がん剤で治るというのだから、現実的にそれが一番ではないか、とのこと。
そしてこのまま時間だけが過ぎることを心配してくれていた。
冷えとりに理解のない夫に苛立ちつつも、一方で心配していろいろと調べてくれていることにとても感謝していた。
しかし抗がん剤治療を行う決心はつかなかった。
そんな折、クリニックの先生から電話があり、病院へ呼び出されることとなった。