もうええ歳になってしまい、買い物をしている時なんぞに「おねえさん」と呼ばれると自分で「私、もうおばあちゃんよ」と自ら言ってしまうのですが(私の居住地では未婚の可能性のある女子には「おねえさん」、既婚者なら「おかあさん」と呼ぶ習慣があるみたい。男子の場合は「おにいさん」「おとうさん」となります)、そんな私が10代の頃にある作品であるタカラジェンヌに落ちてしまいました(^^)
しかも・・・!
その時は普段は二枚目男役なのに、フィナーレで「ジェミニの女」なる役名で踊りまくり、銀橋を通過。
そこでどっすーんと落ちてしまったのです。(なんでだろう? いやジェンヌさんにハートを射抜かれるのに理由はないのですよね)
そこからディープな宝塚ファン時代をすごして、突然の退団に旧東京宝塚劇場で応援するジェンヌさんを泣きながら見送った後は、長く宝塚観劇からも離れていました。
第二次ファン時代としてコンスタントに観劇をするようになったのは、2007年だったかしら?
でも「作品として」どう面白いかとか、音楽のアレンジがどうのこうの・・・と特定の生徒さんを応援するスタイルではなく劇場に直行直帰で観劇だけを楽しんでいました。
もちろん『エル・アルコン』で安蘭けいさんの歌にぞっこん惚れ込んだり(しかし観に行った動機は楽曲提供が寺嶋民哉さん、加えてショーは懐かしの草野旦作だったから)、これも何を間違えたか「きゃっ、この方素敵じゃん!」と思ったのは『虞美人』で娘役をしていた望海風斗さんだったり(これもなんで?ですね)、大空ゆうひさんの男役としての佇まいの美しさに惚れ込んだり・・・といろいろありましたが、やはり劇場に直行直帰であいかわらず「この作品はどうのこうの・・・」への関心度が高かったのです。
でもちょうど8年前の2月のある日、「素直でチャーミングな生徒さんだなぁ・・・」と思う若手の男役さんと偶然に出会い、その頃から舞台のみならず、入待ち、出待ちをするようになってしまいました。(自分でも信じられないことだった! そして30数年ぶりの入出待ちはなぞの連続であたふたとすることばかりだったし、うわさに聞くのみだった「ガード」とやらに参加する日があるなんて信じられなかった)
PTA的な気持ちというのはこういうことを指すのかなぁ?
一年ごとに成長していく姿を眺めているのは、子供の成長をみている気持ちとかさなるのかもしれない。
プログラムの写真が大きくなった、ロビーに写真が飾られるようになった、お茶飲み会がやがてお茶会となり、会場もホテルになった(今はこういうのも学年ランクがあるのかな? 未だに謎でわからない・・・)などなど目に見える場はもちろんだけれど、真摯に舞台に向き合って成長を感じられる時は恐縮ながら「こんなに上級生になったんだなぁ」と思います。
『アナスタシア』ライブ配信を観て、久しぶりに舞台の息子?の姿を観ることができて・・・思い出語りをしてしまいました。