最近、安奈淳さんがメディアに露出する機会が増えて、お名前や写真を目にする機会が増えましたね。
なによりもお元気に活躍されていることが、オールドファンにとっては嬉しいことです。
そしてシニアになってもなお美しく魅力的な安奈淳さんの姿に、元気をいただくことがあります。(安奈淳さんに「シニア」って失礼かと思うけれど、若き時代とは違う歳を重ねた魅力を感じるのであえて書いちゃった)
みきちゃん(安奈)は宝塚時代に舞台はもちろんのこと、「歌劇」や「宝塚グラフ」といった雑誌でも独自のセンスの良さを感じる存在でした。
よく雑誌に寄稿されていたイラストはその一つで「なんてセンスが良いのだろう」と10代の私は思ったものです。
オフのファッションセンスも当時のジェンヌさんの中では抜きん出たものを感じました。
ふつーにシャツを着ているだけで、今でいうところのセルフ・プロデュースが抜群で着こなしが素敵でした。
10代少女はただ憧れ〜!
まだ女性ファッション誌がそれほどなかった時代だったので、ファッションも含めて「歌劇」や「宝塚グラフ」に登場するジェンヌさんは10代の女の子には夢のように思われたものですが、その中でみきちゃんは光っていました。
先日、書店に並んだ「大人になったら、着たい服 '20-'21秋冬」号にみきちゃんが登場しているのを発見!
えーーーっ? このコム・デ・ギャルソンの服って30年前のもの?
全然、時代を感じないし、今もみきちゃんにぴったり!
おお、あわせたTシャツはそうなのか・・・。
質の良いものを長く大切に、トレンドはプチブランドで取り入れて・・・と計算があるのかどうかはわかりませんが、シルバーヘアのみきちゃんにどれもがぴったりと似合っていて、「ベルばら」初演当時の素敵な男役さんが美しく年をかさねるている姿に魅了されました。
「歌劇」に連載されていた岸香織さん担当の「聞いてちょうだいこんな話」でキッシャン(岸)が・・・
「ミキがなにやらティッシュペーパーにくるんだモノを取り出した。
『それなぁに?』と見せてもらったら、おしろいだった。
今やトップスターのみきならばコンパクトぐらい買えばいいのにそういうところが飾り気がない」
みたいなことを書かれていて、この話がミキちゃんのエピソードとして忘れられず私の頭に残っています(苦笑)。
きっと自分が使い勝手がよければ、人がなんて言っても気にしない的なお人柄なんだろうと勝手に想像していました。
そんな安奈淳さんの宝塚卒業後の人生って、もちろんメディアを通してしか知りませんが、大きな病気をされたり、決して平坦なものではなかったことでしょう。
そんなみきちゃんが
「毎日散歩して、ご飯をたべて洗濯、掃除の繰り返しが大切」みたいなことを言っていらっしゃるのが、とても印象に残る「大人になったら、着たい服」でした。
うーん、人生って修行か?と最近考えたこともあり、ミキちゃんの言葉にあながち「修行」も間違いではないような気がしてきました(苦笑)。
みきちゃんのページのタイトル
「私は、私。
ただ今を生きるだけ」
この言葉もなんかいいなぁ。
私もあらゆる欲を排除して「私は私。ただ今を生きるだけ」の心境に達するまで、煩悩と戦う修行の日々は続くかなぁ。