【宝塚えとせとら】『ロミオとジュリエット』に寄せて | You and the Revue and the Musical

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今日は星組さんの次回公演『ロミオとジュリエット』の主な配役が発表されましたね。


ほうほう・・・なんだかすごい役替りがあるんだね、なんて思いつつ、初演からの『ロミオとジュリエット』観劇を思い出していました。

 

初演の星組、梅芸での公演はいつだっけ?と振り返ってみると、2010年7月、なんと10年も前だったのですね。

 

この当時はまだアメブロには投稿していなくて、某サイトで3人ほどの「観た気分になれるから書いて」と言ってくださる方のために観劇レポを書いていました。

 

まだ小さいこどもさんがいて観劇できない、家の都合で観劇できない・・・、そんなことを言っていた友人たちも、今では時間がある時に好きな作品を、なんと子供さんも一緒に観劇するようになった様子で、「へぇ〜、あんな拙文でファンが増えてくれたのなら嬉しいな」なんて思い出すことがあります。

 

・・・・と横道にそれてしまいましたが、そうそう10年前の星組初演の時は、ただただ涙腺が決壊。心が揺さぶられると同時に、こんな素敵な作品は絶対に大劇場で、生のオケでやってーーーーと思いました。

 

それがすぐに実現したのが、2011年の雪組公演。

 

まぁ、これはトップ娘役が決定しないままの音月桂さんお披露目公演となり、いろいろファンをやきもきさせてくれましたが、私の脳裏に深く焼き付いているのは「心温かい姥の姿」でした。

 

そう・・・ロミオでもなく、ジュリエットでもなく、なぜかコマさん(沙央くらま)の芝居。

 

この頃は今よりももっと悲惨なぐらい生徒さんの名前も顔もわからなくて(いや、今もあまり進歩ないかも?)、すぐにプログラムで調べました。



次なるは2012年の月組。

 

トップスターに準トップスターの役替りってなんやねん? だった、龍真咲さんのお披露目公演でしたね。

 

多分、私が観たのは龍真咲さんがロミオで、明日海りおさんがティボルトのバージョン。結局、とてもツボだったのはちゃぴ(愛希れいか)さんのキュンキュンするかわいい、それでいて芯のあるジュリエットでした。

 

でも念願かなって大劇場で『ロミジュリ』を観たものの、なにか違う。雪組も、月組も、星組を観た時の「心揺さぶる」がなかった・・・。

 

こういうのは観る側のその時々の心情もあるとは思いますが、潤色・演出の小池修一郎先生が「なぜ人はいつの時代も純愛にはまるのか」という内容のインタビューに「愛は長く続かないものだけど、人間は常にそれを求めている」というようなことを答えていらっしゃいましたが、『ロミジュリ』が醸し出すピュアな愛が微妙に各組によって違っていて、私の場合は星組バージョンが琴線に触れたのか?

 

などなど考えこんでしまいました。

 

そして満を持して?2013年には初演と同じロミオ=柚希礼音さん、ジュリエット=夢咲ねねさんで星組で再演!

そうとうな意気込みで観劇に行ったような記憶があります。

 

・・・が、残念ながら初演と同じじゃなかった。

 

いや、舞台というナマモノなのだから「○○と同じ」ってありえないのですが、一粒の涙も出ず、簡単に言ってしまうと「ふーん」と観てしまったというところ。

歳をかさねると、感情の起伏は失われていくと言われているので、もう「感じ取る心」が失せ始めている気がして妙に寂しかったのを覚えています。

今年予定されていた星組『ロミジュリ』は公演スケジュール変更にともなって来年へ持ち越されたわけですが、10年の歳月の中で初演からの出演メンバーであり、今やトップスターとなった礼真琴さんが、どんなロミオを演じてくれるのか期待が大きいです。

 

初演で愛という役でダンスを踊っていた頃はまだ少女っぽかったし、再演本公演ではベンヴォーリオと愛を役替りで、新人公演では主演としてロミオを演じた礼真琴さんが、どんなロミオとして舞台を生き抜いていくのだろう。

 

公開されたポスター画像で知る限りながら、今までとはちょっとニュアンスが違うかも。

 

あれこれと『ロミジュリ』へ思いを馳せていました。

 

うーーーー、「エメ」が頭の中を回転して離れないーーーーー。

(チケットがとれたとして、また公演が順調におこなわれたとして)来年の『ロミジュリ』は過去の観劇を引きずらずに、今の星組の作品としてむきあって観たいなぁ。

 

 

 

 

 

昨年までとは違って「宝塚」に費やす時間も大幅に減ったし、思いをはせて考えることも少なくなってはいますが、昨日はアニメの『アナスタシア』をBDで観て、こちらも気になっている作品です。

 

【追記】そういえば・・・
外部版の『ロミジュリ』も一度だけ観劇しました。小池先生の演出が「宝塚」と「外部」でどう違うか?を知りたかったのが観劇理由です。
当時はそれほど有名ではなかった(と思う)城田優ロミオと昆夏美ジュリエット。
今の城田優さんから想像できないレベルの歌にショックを受け、さらに結構あからさまな台詞の数々は、日頃宝塚ですみれコードというオブラートで保護されている環境にいた私は絶句して・・・(笑)。
 

宝塚の新人公演って本当によくできたシステムで、未来のスターをチケット代半額の新人公演で観せてくれますが、他のカンパニーでは将来有望株な役者さんであっても、あのレベルの舞台にあのチケット代はないだろう・・・思ってしまった。

 

円熟期の出演者さんメインでなければ行かなくなってしまいました(苦笑)。

 

もちろん今の城田優さんの舞台なら観たいんですけどね。