【宝塚】宙組・『エリザベート】 メモ書き その6 | You and the Revue and the Musical

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宝塚やミュージカル、好きな音楽について綴っています。
誠に申し訳ありませんが、最近【話題に関係のないコメント】をいただくことがございます。
その場合はコメントを非表示にさせていただきますので、ご理解をお願い申し上げます。

なんだか寝付けない・・・と深夜にブログを書いたら保存できない(@@)
えっ?? 長文どっかに飛んで行った? と絶句したら「メンテナンス」の案内が出てきました(涙)。
お間抜けでした(苦笑)。

さて昨日の11時公演を観てきました。
前半は忙しくあまり観られずにいましたが、いろいろスケジュール変更も手伝ってなんとここへて1日置きに観られることになりました。
(ネットでチケ難を嘆いていらっしゃる方を多々お見かけしているので、この点ではこんなことを書いてヒンシュクですね。ごめんなさい)

今『エリザベート』ってものすごく奥が深いとしみじみと感じています。
そして目の前に投げかけられた現実、自分の置かれた状況とかみ合わない心に翻弄されつつ生きている人達の感情がたまらない・・・。
エリザベート、トート、フランツ、ルドルフ、ゾフィー、貧困にあえぐオーストラリアの市井の人達(ミルクの場面好きです!)、革命家とハンガリーの市民達・・・
みんな一生懸命、自分の真実に向き合っている生きているのですよね。

でも、宝塚ですもんね。
究極の愛の世界も感じられるから胸がきゅんとして、思わず涙がホロリとするのでしょう。
昨日は1幕ラストではホロリどころか涙腺が決壊でした(^^;)

エリザベートってこんなにもトートとフランツから愛されていたんだ・・・と二人の男性?の温かい愛の深さが感じ取れ、その想いの深さとは裏腹に彼女の愛を得ることができない切ない悲しみ、いつか彼女が自分を愛する日が来ることへの期待が入り混じり複雑な心がじんわりと伝わってきました。
エリザはただのわがままな女性と思っていました。
でも狂うか、死を選ぶ以外にはああいう生き方しかできないほどに、葛藤し続けた人生だったのだろう・・・と彼女に私の心も寄りそうようになってきました。

不思議だ・・・!!

朝夏さんのトート。
「死」という存在でありながら、外見はクールに見えてもいつも温かなオーラがあり、「死」も人間を愛してしまった時からもはや「死」ではなく、愛に苦しむ男?(両性具有なのですよね)になっている?
とても優しいハートのある「死」ですね。
照明でトートだけがモノトーンに見えることがありますが、これが存在の異質を感じさせて効果的です。
そして初日にはブレスや子音をマイクが拾って耳障りに感じた歌も難を感じなくなりました。伸びやかな手足が、何かのエネルギーを操っているように見えて怪しげな魅力も放ったトートです。

実咲エリザ。
初日頃には「ソツのないエリザ」だけど、それだけ???と思っていましたが、日々進化して今はシシィの魂が宿っているのかもしれません。子供時代は天真爛漫な10代の少女が走り回っているかのようで、彼女の一番幸せな(であったろう)時代の無邪気さが際立ってきましたね。
一番惹きつけられるのはラストにまぁ様トートと天へ昇っていくシーンで、喜びに満ちた表情に一瞬戸惑いと不安を見せるのですが、トートの腕の中で幸せの最高の笑みがよみがえります。この表情の変化がたまらない。

真風フランツ・・・
若い時から段々と年齢を重ねていく過程がとても自然であり、また風格が備わってくる点もいいなぁ。
フランツもエリザを一目惚れだった訳ですが、長い年月を経てもなお妻からの本当の愛を得ることができず、また彼女の心の中を生涯理解することができなかった苦悩も溢れています。

愛月ルキーニ
硬さがとれて伸びやかにルキーニになって来られましたね。
私は『Top Hat』以来、なんだか変な癖っぽい歌い方をされるのが気になっていました。ルキーニもイタリア人ということだからか、それが耳障り(--;
でも昨日の観劇で自然な歌、自然な芝居と思いました。

『エリザ』は東宝版、ウィーン版などが日本でも上演されていますが、あれ?と気になったのが楽曲のキーでした。
どうやら基本的に全バージョンキーの変更はないという情報を得たのですが、これはね・・・確実ではありませんが、実際女性にはかなりきつい音域もありますからホント???
ところどころ自然に転調してキーが上げるなど宝塚版としての変更はあるのかもしれません。
それでも男役さんは通常の作品よりかなり低いですよね。
それゆえに初日からしばらくはまだ音程がコントロールしきれていない、声を出し切れていない、と気になるところがあった場面なども非常に良くなったと思います。
個々が同じベクトルで頑張っているから、コーラスもよくなる。宙組ってそういう組なのかなぁ?
私の好みなのかもしれないけど、全員で作り上げている感が好きです。

明日は観劇後に40年来のヅカ友であり大親友と会えるので、それを楽しみにまた行ってきます(^^)

普段以上に観劇メモを書いているので(笑)、前の記事とは整合性の取れないことを書いているかも?
まぁ、それはそれで観る度に変化を感じている・・・ってことでご容赦を。