【宝塚・星組】『The Lost Glory ―美しき幻影― 』『パッショネイト宝塚!』メモ1 | You and the Revue and the Musical

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昨日観劇してきました。

連日立ち見という訳ではない様子ですが、前売りはほぼ完売状態で当日券にかけて早い目に出かけるのは苦手なので(多数ご用意の時は当日で観るかなぁ? ^^;)、某掲示板で私の大好きな2階1列を譲っていただくことができてやれやれ・・・の観劇でした。

お芝居、ショー共に久々にとてもシンプルに宝塚らしい作品だった・・・と思います。

協賛企業のつかない作品は先ず舞台装置が簡素ですが、この舞台はガラス((?)の四角柱のオブジェのような物を多数使い、様々なシーンを演出している点が印象的でした。

また時代背景が'20年代のニューヨークということで、当然ながら男役さん達はスーツ姿。これを着こなすの・・・むずかしいですね。

簡素な舞台とふつーにスーツ、視覚的に「きれいね~」とかいう訳ではないのに、なんとも宝塚的で良い舞台だったことでしょう。
今の星組さんの力量あってこそ佳作にしあがったとは思いますが、植田景子先生も「人としてどうあるべきか」とかそういう何かを感じさせる脚本・演出でした。

シェークスピアの『オセロー』をイメージモチーフにしている、という以外知識を持たずに観ましたが、結末は明日への希望を感じさせるオリジナルに変更されていました。
そう、宝塚の作品にはこういう夢や希望の持てる結末が似合う・・・。

ラストあたりでコネチカットからニューヨークに夢を求めて出て来た娘が「ニューヨークで一瞬夢を見ることができて幸せだった、現実は厳しいことがいっぱいだけど」みたいな台詞に、宝塚ファンの姿が重なりました。

ショーは文字通り熱く! この熱さは以前『スカーレット・ピンパーネル』にどぶんと嵌まって、いきなり週1で東京まで遠征した頃感じた「熱さ」に似ています。
「今」を逃すとこんなにも熱い何かを舞台から感じられることはない、と思うほどテクニックがどうのこうのというのではなく、情熱の固まりがぶつかってくるようなものでした。

勿論、この表現が今の宝塚でできるのは柚希礼音さん以外にいない!というダンスは圧巻だし、それに続く二番手、三番手・・・・、いやあまりに層が厚すぎるやん、星組・・・の充実した出演者さん達。
柚希さんの去就について噂もありますが、集大成へむけてまだまだ成長していくんでしょうねぇ。

今年に入ってから大作→トップ退団公演→100周年記念講演→ベルばら→トップ退団公演・・・となにかしらサブタイトルついて、「ふつうの宝塚を観たい」と思っていた私にはもうこの公演が最高のプレゼントでした。
「特別」がなくても真の宝塚ファンはついていく、「普通」の公演もやってください、101年目からも、そして「普通」の作品を書ける、作れる作家さんも育成してください、よろしく・・・とつぶやくのでした。


また気が向けばメモ書き その2も書くかも?
いや、明日が宙組バウの集合日なので気持ちがそっちへ行ってしまう???(笑)

今日は元・月組トップ娘役さんのライブを聴きに行きます(^^)