喪服の女 | 絵描えみうのありのまま

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認知症の症状が酷く要介護4と診断されてから

 

まともな会話が出来ることは5年間一度もなかった。

 

30分に何度も多様な人格に変異する父。

 

今笑っていても、いつ、どんな人格に変貌するのか怖かった。

 

 

 

療養病棟に移ってからは

 

声を出すのもままならなくなり

 

点滴のむくみか?筋肉が無くなったからか?

 

顔さえも別の誰かに乗っ取られ

 

亡骸は全く知らない人に見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Photoshop 2020.4.14

 

 

 

 

 

 

 

 

先月、実家から母の留袖と喪服をもらって来ました。

黒留袖に今のところ魅力は感じないけど、喪服って何かカッコイイな~って思うのよ。

父の葬儀や法事で着たら、持ち主の母も喜んでくれそうだし、父の供養にもなるんじゃないかと思ったのだけど、葬儀には草履と帯揚げが揃っておらず、斎場に泊まる事とか色々考えて着物は着ませんでした。

 

考えてみれば四十九日や一周忌の法事で、今着物の喪服を着ている人って見ないし、喪主さえも洋服が多い・・・改めて考えてみたら、私が喪服を着るのはダンナが先に死んだ時しかチャンスはないかも。 自分の方が先にシぬ予定なのに・・・困った困った。

 

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私が小さい頃の法事では年配の女性は喪服の着物を当たり前に着ていたし、お彼岸やお盆の時にも黒紋付を着て、お線香を上げに来てくれるおばさんも数人いた。 

黒い着物に白く抜かれた家紋が子供心にすご~く魅力的で、家紋を見てはスケッチしていた。 

「うちのは何のかたち?」と聞いたら「つまんない家紋だよ」と言われたのが、この根笹。

母は山野草とか育てるのが好きで笹も育てていたのになぁ~ 嫌いだったのだろうか?

私はこの根笹、結構気に入っている。

 

 

 

 

 

黒のヴェールにも魅かれつつ被るチャンスもないので、憧れの喪服とヴェールを一緒に着てみました。 実際に着たら、着物警察以外の人からも怒られそうだけど・・・いいの。 絵だから。 

絵は自由なのよ~