ちちぶ銘仙館 (①秩父銘仙を学ぶ) | 絵描えみうのありのまま

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5月4日 「春の銘仙まつり」開催中の「ちちぶ銘仙館」に行きました。
ここに来たのは、着物を持っても着てもいなかった2017年7月以来の2度目。
その時の記事はこちら ➡ 
2017年と入り口の雰囲気も変わっていました。
 
 
私は袖丈の長い単衣の秩父銘仙で行ったのですが、館内にも秩父銘仙で見学している人がいました。
一緒にいた方が製作過程などを詳しく説明されていたから、レンタル着物を着て講義を受けている感じ?

 

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以前来た時も既に銘仙が好きで、この後に桐生・足利・伊勢崎の銘仙館にも行ったのだけど、秩父は一番展示が分かり易い。 
他の銘仙館との一番の違いは、機織りや藍染など今でも使用されているところ。
他に行ったからこそ、ちちぶ銘仙館の良さが分かり、昨年銘仙を着出し、改めて来たかったのです。
 
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芝桜の羊山公園が近いのと、銘仙館の前に行列の出来る蕎麦屋があるので、外は賑やかだったけど、館内はそうでもなかったので埼玉ポーズ。
 
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自分の記録として銘仙の画像を残したいので、このシリーズ「イヤ」と言う程銘仙が出てきます。
興味のない方はスルーして下さいね。
 
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前は右の棚に、銘仙バービーがたくさんいたのに、出張してました。
 
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まゆ~~~~~
 
秩父は石灰質の強い土壌で山に囲まれているため稲作には向かず、養蚕・生糸で生計を立てていました。 江戸時代初期には養蚕に加え絹織物も盛んになり、出荷されない繭を集めて作る「太織」は丈夫な織物として江戸で評判になり、その丈夫さから「鬼秩父」と呼ばれ、今で言うデニムの様に、粋な江戸っ子が好んで着、秩父の織物は世に広まったそうです。
 
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平織は経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交互に組み合わせる織物ですが、秩父銘仙は経糸に型染をしてから緯糸を織る「ほぐし捺染」と言う技法が特徴です。
 
下の画像はた型抜き➡経糸の先染➡織りの工程の説明と展示
 
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経糸と緯糸の色の重なりで角度によって色が変わって見える玉虫効果があります。 また、染められた糸を織る「先染め」の着物のため、生地に裏表がなく色が褪せても、裏地を使って仕立て直しが出来る利点もあります。
 
下の画像は経糸に染められた鮮やかな紫陽花
 
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明治時代になると「ほぐし捺染」を特許化し、現在の「秩父銘仙」が誕生しました。
 
下の画像は青い緯糸を織り込んだ紫陽花柄。
印象が変わります。
 
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秩父銘仙は、大きな花柄やモダンで大胆なデザインが特徴。

大正~昭和戦前、女学生や働く女性がお洒落に目覚めるきっかけとなったそうです。

 

下の画像はデザイン画の柄見本

 

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予約すれば、銘仙の経糸に捺染したタペストリーも作れるそうです。

 

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他にも型染め・ほぐし捺染・藍染・織り・裂織の体験もあります。(要予約)
やってハマったら秩父に住んでしまいそうなので、何も手を出しませんでした。

 

 

②美しき銘仙の世界へ続きます。 (全5回くらい)