水彩だけだと ぼやけていたので 木炭か何かでザックリとしたラインを入れたくて 画材を探した。 クレヨンだと言う事を聞かなそうだし 鉛筆だと弱い。 ひょっとしたらイケるかも。 ポーチから取り出したのは アイブロウペンシル。 紙にねっとり絡む感覚が面白い。
葡萄
昔は猫が嫌いだった
得体の知れない恐ろしさがあった
犬の目は人間に似ているのに
猫の瞳は 縦にスーッと細くなったり 暗闇で光る
隣に片目の無い黒猫がいた
路地に逃げ込むと 片目だけ光った
葡萄を皮から押し出すと
緑の珠が 『ぽとり。』 と落ちる
拾い上げた粒が
黒猫の目玉に思え
食べることが出来ない
では また。
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