満 満。 満ち たりて。 真ん丸く、 玲瓏と輝く月。 その姿に、 今晩も 満ち足りる。 短針が戻る この数時間。 少し渇いた 水がまた溢れ出る くらいに。 満ちた 月。 揚々と、 賛歌に流る雲。 その湾曲に、 明日も 満ち足りる。 幾刻と変わる この数秒に。 急いた 動悸がまるで 行進のように。 満ちた 雲。 この、 宇宙の狭間に うごめく刻の映。 その昔から続く 月の満ち欠けも、 満身と明日へ進む 雲の流動も。 地に這い 生きては、 天に仰ぐ。 歴史の 賛美。 満ち 足りて。