3.愛のCollection
作詞:paddy/作曲:Chris Meyer/編曲:吉岡たく
作詞者がノビーとかパディーとか(笑)
— Emina (@eminalize) 2016年1月28日
M2.愛のcollectionのChris MeyerはDon't you love me?の作曲、サウンドグラフィックス契約作家。https://t.co/dy7UCFKuWr#復活LOVE #嵐
今更間違いに気づいた…( ゚Д゚)PADDYがDon't you love me?の作詞、作曲のChris Meyerはサウンドグラフィックスの契約作家。が正しいです。#復活LOVE #嵐 #愛のcollection
— Emina@潜ったり浮かんだりのエブリデ (@eminalize) 2016, 2月 24
これもよぉー!!!
ほんとによぉ!!!!!
コーラスもベースもかっこよすぎでしょうよ?
アレンジ熱が沸々と…
◎リズムの錯覚
コーラスワークの前にこれには触れとかなきゃ!
最初聴いて、「あれっ?リズム?」って思いませんでした?
4拍子で叩いてもどうもおさまりが悪く、これはどんなテクニックを使っているのだろう?と思い、楽譜作成ソフトを使って耳コピ・音源化したところ、たった一つの八分休符を意図的にリスナーに認識させないだけで、不思議な雰囲気を醸し出していることが分かりました。
詳しくはYoutubeに上げましたのでこちらをどうぞ。
嵐「愛のCollection」 不思議な世界は、たった一つの八分休符を隠して作られる。-Youtube
簡単にまとめると、何も考えずに聴くと、ずっとリズムを刻んでいるポリシンセサイザーは
タンタ、タンタ、タンタ、タンタ、タンンタ、
タンタ、タンタ、タンタ、タンタ、タンンタ
♪×♪♪×♪♪×♪♪×♪♪××♪
♪×♪♪×♪♪×♪♪×♪♪××♪
(※音符が分かる方へおことわり:フォントの都合上、16分音符を全て8分音符で表現しています)
でも、このリズムをとり続けると、途中からバスドラムが裏拍で入ってくることになり、私は、Aメロに入るまでリズム感がカオス状態に陥ります。(これは人によって違うのかもしれません)
ちなみに、強く叩いたスネアの音、さとっしーの「Oh oh yeah~♪」など、ポリシンセ以外の音も全部、このリズムに合わせたタイミングで配置されています。
でも、本当は、↓のように、最初に休符が(ここでは×♪)があるのです。
ウッタン、ウタンン、ターンタ、ウンタッ、
ウッタン、ウタンン、ターンタ、ウンタッ
×♪♪×♪♪×♪♪×♪♪×♪♪×
×♪♪×♪♪×♪♪×♪♪×♪♪×
分かるでしょうか?
×♪の部分がなければ、最初の方のと同じリズムを刻んでいるんです。
つまり、この曲のイントロのリズムの錯覚は、
このウッをわざと認識させないだけで生まれているという、ごく簡単なものなんです。
これ発見した人すごいよ。まさにAmazing Amazing!!
こんなテクニック、私は初めて出会いました。
作った方は相当頭が柔らかいか、理系脳で音楽を作り上げる人なのではと勝手に想像しました。
ちなみに、耳コピするにあたり、奥行きのある音がたくさんあり、再現に試行錯誤した結果、複数の音色を重ねたり、様々な高さの音を鳴らしていたりと、見えない苦労があることが分かりました。やー音を作る人って本当にスゴイ。
◎水面に落ちる水滴のようなBメロのピアノの響き
イメージはデジコンの「Hope in the darkness」で智君が担当していたピアノパートのような。
これ電子ピアノや打ち込みの音じゃないような…グランドピアノみたいな響きがする。特に、サビ直前の劇的なところ。サビを引き立てるためにサビ前を引き算するEDMの手法はもう当たり前になってきましたね。
◎爽快かつ力強いEDM
四つ打ち、サビ前の静寂から一気に上がるサビのクライマックス感。一般的なEDMの要素を満たしてます。アンビエントな雰囲気とエレクトロニカのリズムが融合した(とか言ってこれが何のジャンルかあまり分かってない)A/Bメロから、一気にスラップベースの聴いたファンクに変わる思い切りの良さがまさに大胆不敵。
◎唸りまくるスラップベース
このスラップベースがめちゃくちゃファンキーでカッコイイ。
スラップ(奏法)っていうのは、ファンクで有名な「スライ&ザファミリーストーン」に代表され、様々なジャンルの曲で使われているかなりメジャーな奏法です。ピックを使うのではなく、指をピストルのようにして、親指で低音の弦を上から叩き、人差し指などで高音部の弦を持ち上げてはじくことで、打音がはっきりするので、リズム重視の楽曲にはとても有効なんです。ベース好きなら絶対にテンションが上がる音だと思ってます。
嵐で言うと意外と使われていて、今ぱっと思い浮かべるだけでも「SUNRISE日本」「太陽の世界」「Imazing Crazy」「君だけを想ってる」など。他にももっとあると思うな。「君だけを想ってる」なんてベイスト毎週聴いてればすぐ思い浮かぶでしょ!
やーそれにしてもだよ。これ弾いてるの誰だろう。打ち込みなのかな…。なんか指が動いてるのが思い浮かぶくらい、ものすごい躍動感がある。これまでの嵐の中で5本の指に確実に入るベースだし、「How's it going?」からすんごく、すんごく進化した感じ。デジが増えてく中で、いや、デジもすっごく好きなの。その一方で、こんなのも無意識に待ってたのかもしれないと思った。間奏も、途中からちょっとだけリズムずらすっていうこれまたフュージョン的な手法。
もし誰かが弾いてるとしたら、ここもリズム感どうなってんのって感じ。
◎第二の「Imazing Crazy」的な手法
さっきも「Imaging Crazy」が出てきましたけど、もう一つざっくりと似ているところがあるんです。それが、サビでメロよりも低いメロディーラインを使っていること。わざわざ。
普通のJ-POPは、サビが最高潮になるようにメロが作られているので、自然と音程もサビに向かって上がっていくんです。ところが、「愛のCollection」や「Imaging Crazy」は、あえてメロよりも低い音から始め、2小節または4小節経ってから高い音を持ってきている。「愛のCollection」でいう「Amazing Amazing~♪」、「Imazing Crazy」でいう「眠れないまま~♪」が高い音のところです。
この手法、COOLですよ。低音にうっすらとオクターブ上のファルセットをかぶせているから、それがより大人COOLに聴こえる。Imaging Crazyも、智君と思われるファルセットが上に乗っかっています。これもセクスィーでしたが、今回はより躍動感あるスラップベースに乗っていることもあって、Imazing Crazyよりも都会風のカッコイイコーラスになってます。
◎サビのコーラスと諸々
ハモリとユニゾンを行ったり来たりしているコーラスワーク、星みっつ!!!
ユニゾンの部分:「君の全てAmazing」「Love」「記憶飾ったAmazing」「Love」「甘く満たした」で、それ以外は全てハモリなんですが、ずっとハモリ続けると重たくなることがあるんですよね。それをすっきりさせることで、スタイリッシュに出来上がっているっているのはあると思います。女性のくびれで言うところの、ハモリがボンッで、ユニゾンがキュッね。←
そして、なんといってもAmazingのコーラス。インパクト大。主役級の存在感。このハモリはなぜかトレンディードラマを思い出す。(原因調査中)
やー、一度はやってみたいよこんな主役級のコーラス。
スタンドマイク並べて身体左右に揺らして指パッチンしてやりたいよ、Amazing Amazingって!!!(強い願望)
◎コーラスの「つなぎ」となるko-sakuさん
ko-sakuさんのコーラスもよく聴こえる。嵐の楽曲ではだいぶ早期からコーラスとコーラスアレンジメントに関わっていて、私の中では歌声における「6人目の嵐」だと思ってる。歌声はメンバーだけにすべきとか、多分いろんな考え方があるとは思うけど、こういう人に早くからたどり着いたっていうのは、嵐にとっては幸運なんだろうなと私は思う人です。
(ko-sakuさんソロの歌声はこちらの公式から無料でダウンロード可。マシコタツロウさん、ha-jさん、市川喜康さん等のミュージシャンが東日本大震災のチャリティーとして公開した曲です)
不思議なことに、おじゅんの声でもありニノの声でもあり、ko-sakuさんの声でもありって感じがして。ko-sakuさんの声はギターの弦を張ったような声質が混ざっているからか、おじゅんとニノの声を増幅させる声なんだなと、今回はふと思いました。
◎しょさんのファルセット!!!!!
まさに「見つけたWonder」!!!夢じゃないでしょおおおおおおおおおおおお!!!(壊)
◎gの発音はいまだ微妙
いっこだけクレーム。どうか、gの発音を身に付けてください。
誤魔化した感満載です、大野さん。あーた耳いいのはわかってんだよォ。
◎日本的なヨナ抜き長音階
ここに来て気づいたのは、この曲も「ヨナ抜き長音階」をベースにしているということですなぁー。
→Japonism準備?講座③「嵐の曲に使われている、日本の音階」~心の空は「○○抜き短音階」使用
「ヨナ抜き長音階」とは、明るい音階の7音のうち4番目と7番目を抜いた音階で、日本人に受けやすい、日本的な懐かしい雰囲気を伝える音階と言われています。
この曲はキーがB(シ)♭、音階で表すとシ♭・ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ・シ♭の音を使っていて、なおかつ、4番目のミ♭と7番目のラを抜いた「シ♭・ド・レ・ファ・ソ」の5音をメインとして使った曲だということです。
もちろん、ミ♭とラが全く使われていないわけではありません。ただ、ヨナ抜き長音階をベースとした曲でこの2音が使われるときには、「さらに曲展開するときに使われる」という法則があり、この曲でも例にもれずそういう作用をしています。
トレンディードラマ的な…というのも、こういう懐かしさなのかも。
はーーーー書いた。
歌詞に触れてないのにこんだけってどんだけカッコイイのよ!!