あ、日付変わっちゃった…遅くなってすみませーん!!
最終回です。嵐の五音音階を探そう!の巻。

個人的には、日本的な5音音階はすべて「ヨナ抜き音階」と言ってしまえばざっくり伝わると思っているのですが、せっかく調べたので、嵐の曲はどの音階に一番近いのか、なるべく厳密にやってみたいと思います。
散らばっていた分類を纏めておきながら、結局、マニアックにやりたい私の矛盾を許して。

これまで触れたのは、
風見鶏、One LoveMagical songseason、サヨナラのあとで でしたね。


風見鶏
 サビやメロなど全体的に「ラ・シ・ド#・ミ・ファ」の5音で成り立っていて、レやソ#が外されています。これは、前回の分類でいうところの「終止音系」で、その中でもA(ラ)を主音とするヨナ抜き長音階です。
 サビの終わりでソ#が入っていますが、これはサビを終わらせるためのクッションとして、J-POPとして成立させるには、必要な音です。

One Love
 サビの部分がシ♭を主音とするヨナ抜き長音階(シ♭・ド・レ・ファ・ソ・シ♭)です。
 レ・ファ・ソ・ファ・レ・ド/シ♭・ド・レ・ファ・ド・レ・シ♭
ソ・レ・ドド・シ♭・ド・レ・シ♭・ド・レ
 (ひゃくねんさきも
あいをちかうよぼくはきみのすべてさ)

Magical song
 サビの部分がラ♭を主音とするヨナ抜き長音階(ラ♭・シ♭・ド・ミ♭・ファ・ラ♭)です。
 ド・ミ♭・ファ♭・ファ♭・ド・ミ♭・ファ♭ド・ミ・ファ♭・ファ♭・ド・ミ・ファ♭
 (いっつぁまじかるそんぐ
いついつまでも)
 ファ・ミ
・ドド・ミ・シ・シ・ラ・シ・ド・ド
 (とどく
ひびくこのままゆーえんみー)

season
 Bメロ以外が、Magical song同様ラ♭を主音とするヨナ抜き長音階(ラ♭・シ♭・ド・ミ♭・ファ・ラ♭)をベースとしています
 ラ♭・シ♭・ド・ミ♭・ファファ・ファ・ミ♭・ド・シ♭・ド・ミ♭
 (ひらひらとーはなーがまーうこーろー)

サヨナラのあとで
 サビの部分は、ヨナ抜き長音階の範囲内ではあるのですが、音の並びから言って、を主音とする律音階(ラ・シ・レ・ミ・ファ#・ラ)がより厳密なのかなと思います。
 ラ・シ・レ・ミ・レ・ミ・レ・ミ・レ・シミ・レ・ミ・ファ#・ミラ・ラ・シ・レ・ミ・ミ・レラ・シ・レ・ミ・ファ
 (にぎやかなこのまちの かたすみで なにもできない ぼくがいる) 

voice
 サビの部分が、琉球音階ベースになっています。レやソ、シが入ることで展開しています。
 ラ・シ♭・ド・ミ・ファ
ミ・レ・ド・シ♭・ド・ラソ・ラ・ファ・ソ・ラ・シ・ラ・シ・ド
(どこまでも
ひろがっているゆうぐれいろのそら)

ここからは新しく判明した曲
スケッチ
 全体的にソを主音としたヨナ抜き長音階(ソ・ラ・シ・レ・ミ・ソ)がベースになっています。ファ#はメロディーの転換のために効いています。あまり意識的に使っているとは思いませんが…
ソ・シ・レ・ミ・レ・シ・ソ・ラ・ラ・ラ・シ シ・レ・ミ・レ・シ・ソ・ラ・ラ・ソ
(そうだもっともっともっと ちかくにきてみれば)

タイムカプセル
 サビの部分は、ラを主音としたヨナ抜き長音階(ラ・シ・ド#・ミ・ファ#・ラ)が片鱗のぞかせてる感じ。ちょっと懐かしい雰囲気はここからきてるのかも?
ソ#は構成音ではないものの、メロディーの変化をつけるうえでは必要な音。
ラ・シ・ド#・ファ#・ミ・ド#・シ・ド#・ミ・ソ# ソ#・ソ#・ラ・シ・ミ・ド#・シ・ラ・ラ・シ・ド#・ド#
(たいむかぷせるあけて みつけたものをてにとれば)

花火
 メロもその片鱗があるのですが、サビの部分はドを主音としたニロ抜き短音階(ド・ミ♭・ファ・ソ・シ♭・ド)。私がざっくり探した中で、嵐の中ではこの曲がニロ抜き短音階一番乗りかも。

さて。ここからですよ。
ここまで来たら、Japonismの曲はどうなの、ってことですよね。
実は、私が音階について調べようと思ったのは、「心の空」がオンエアされた直後でした。
イントロからして、これは群馬民謡「八木節」とMIXしてもいけるぞと。
(小学生の頃に器楽合奏でやったんですね、だから覚えてる)
(Twitterでフォロワーさんに言われるまで、布袋さんが群馬出身だということとつながってませんでした。もしかしたらヒントを得ているかも?)
これはもしかして、Japonismというくらいだから、そういう要素が出てくるんじゃないかと。

心の空
 イントロ(うぃーあーさむらい)は、4音しかありませんので、5音音階としてとらえることはこれだけでは難しいですが、ラ・ド・レ・ファを使用していることを考えると、推測としては、ファが主音のヨナ抜き長音階 or レが主音のニロ抜き短音階=律音階のいずれかということになるかもしれません。
 音だけで言うと
ファが主音のヨナ抜き長音階と同じ音なのですが、曲の雰囲気からして長音階というのは無理がある。かといって、ヨナ抜き短音階に当てはまるものもない。いくつか、ウェブ上でこれを「ヨナ抜き音階」と表現する方を見かけましたが、厳密には誤りだと思います。
(たぶん、日本的な音階だという意味でお書きになっていて、厳密には見ていないだろうと思いますので全然いいんですけど。私がマニアックなだけよ)

 あくまで推測ですが、このメロディーで要となっている音は「レ」ですので、そう考えると、Dのニロ抜き短音階(レ・ファ・ソ・ラ・ド・レ)というのが正解かもしれません。

また、Bメロでは、Aのニロ抜き短音階(
ラ・ド・レ・ミ・ソ・ラ)に変わります。
ラ・ラ・ド・ラ・ド・レ・ド・レミ・ミ・レ・ド・レ・ド・ラ
(はるまちざくらつきよのはなび)

「そらがある」の「そ」で、ソが入りますので、これは間違いないと思います。
この観点から考えると、イントロもニロ抜き短音階と推測してもよさそうです。

ニロ抜き短音階…ニロ抜き短音階…また珍しいの出てきた…
私の見逃し聞き逃しがなければ、「花火」に続く、ニロ抜き短音階の登場かも。。。
心の空は、
印象的なイントロにニロ抜き短音階が使われているとな!!!!!
ニロ抜き短音階は別名、民謡音階と言います。

み・・・みんよう・・・!!!

デジデジから民謡音階まで振れ幅ありすぎて
最初ついていけなかったのも納得です(笑)

まだ全てが聞ける段階ではありませんが、、、
マスカレードはあまり分からなかったものの、Japonesqueはまたもやニロ抜き短音階の片鱗がありました。言い切れるレベルではないですが…。
(関係ないけどマスカレードって仮面舞踏会ですよね)

というわけで、準備になるかも分からない記事ですが(笑)、
J-POPリスナーなら知っておくと楽しいだろうなーと思って頑張ってまとめました。
私の勝手な興奮にみなさんを巻き込んだことをお詫び申し上げますとともに、
長々とお付き合い頂き、感謝申し上げます。

ほんとごちゃごちゃ言いながらやったので楽しかった(笑)

もうすうで発売日ですね。
フラゲ日の火曜日が待ち遠しい…!!!!!

発売されたら、音階という観点でも注目してみたいと思います!!!

私は、Japonismで五音音階入ってなかったら…という不安と、五音音階入ってなかったらJaponismじゃないよもはや、という強気の狭間であと数日揺らぐことにします。(笑)