「365日のちょうちょ」という、その日に描くちょうちょの1点ものの原画販売のショップがあり、誕生日のちょうちょを楽しみにしていた。2月21日が近づいて、ついにカウントダウン。時計の表示が、0:00に!
朝になったらメッセージしようと思っていたのに、いよいよ描いてもらえるので、待ちきれない。千愛先生のメッセンジャーのアイコンを見ると、緑のランプが点いていなかった。
(たくさん寝るとおっしゃっていた記憶があるので、きっと、もう寝ていらっしゃる。朝起きたら、すぐに読んでもらえるよう、送っちゃおう♪)
~おたんじょうびのちょうちょの絵、楽しみに待っていました。
ついに! 21日♪
どんなちょうちょが、今日生まれて、私のもとに来てくれるのか、ドキドキしています~(メッセージから抜粋)
送信して、メッセンジャーをとじる。
日付が変わったので、まだ起きている家族が、それぞれ部屋から出てきて、「誕生日おめでとう~」と祝ってくれたり、妹家族や友だちから届くメッセージに返信していると、千愛先生から返信が! タイムスタンプは、0:36
こっそり送ったつもりだったのに、どっひゃあ~ だ。
朝まで待ちきれず、真夜中にメッセージしたことや、(あつかましく催促したように思われたのでは?)という後悔が押し寄せ、猛省したけれど、やったことは巻き戻せない。返信の返信は送らず、布団の中で丸く縮こまった。
翌誕生日の朝は、すがすがしい空気に満ちていて、心地よい風がベランダを抜けると、冴えわたる空が、みるみる青みを帯びていく。洗濯物を竿にかけながら、思わず声が出た。
「ありがとう、誕生日!」
部屋に戻って、PCを立ち上げると、
〈えみなさん、おはようございます。描きました〉
オーダーしていた「2月21日のちょうちょ」の絵の画像が届いていた。
タイムスタンプは、朝8:37
(何時ごろ起床され、描いてくださったのだろう?)
ベランダで感じた、あの空気感の中で、ちょうちょが生まれたことがわかって、描いてくださった千愛先生にも、生まれたばかりのちょうちょにも、「ありがとう! おめでとう!」と、繰り返した。
先生からは、描き終わったあとに浮かんだという、いくつかの言葉と、そのシチュエーションを伝えてくださる文面に続いて、それにとらわれず、感じられるままに受けとってもらえればよいこと、気遣いなく、気にいった場合だけ購入すればいいことが、丁寧に添えられていた。
先生が、今日という日に描いてくださるちょうちょだから、申し込んでいるのに、購入しないなんてありえない。
うれしくて、テンションが高くなり、お忙しい先生と何往復もメッセンジャーをしている中で、気になる文章があった。
~素敵なメッセージもつけていただきうれしいです。
商品代金よりも、こうして心に留めていただいていたことがうれしい。
本日たまたま9期生のグループレッスンだったので、その話を少しだけしました。みんな素敵だ〜と感動してました😊~(千愛先生のメッセンジャーより抜粋)
文中の「9期生」というのは、【個性を描くにがおえ講座】の生徒さんのことで、私は5期生なのだけど、前夜からの一連の流れを思い起こしても、メッセンジャーのやりとりを最初から読み返してみても、いったいどこに〈素敵〉や〈感動〉があるのかが、全くわからない。
気になるので、教えてもらいたかったけれど、お忙しい先生に、それ以上メッセージを重ねることが憚られて、そのままにした。
ところが、思いもかけず、先生がSNSに投稿してくださっていて、知ることができた。
投稿され、公開されている文面なので、転載します。(FBのタイムスタンプは、2/22 10:52)
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「お誕生日のちょうちょの絵、待ってました。今日どんなちょうちょが生まれるのか、楽しみにしています。」
こんなメッセージを昨日、日付が変わった頃にいただきました。メッセージをくれたのは、にがおえ講座の生徒さん。
「365日のちょうちょ」で描いていたちょうちょを、お誕生日に買いたいとご予約いただいてました。
でも、ご予約されたのは随分前。昨年の10月でした。そのため、もうお忘れになっているかな…と、そっと描いた絵だけアップするつもりでいたのです。
そう思って寝ようと思った時間にいただいたメッセージでした。
絵を描く人。ものを作る人間にとって、「待ってました」と、私の絵を喜んでくださる方がいる。それってすごく嬉しいこと。
私はいつも通り、絵を描いているだけ。
それで喜んでくださる方がいる。
私が絵を描く行為、それを仕事にすることに迷う時、このような言葉と経験が、いつも私を支えてくれています。ありがとう。
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(わぁ……)
真夜中にメッセージするのではなかった! と、後悔して、猛省して、布団の中で縮こまっていたとき、先生には、真逆のことが起きていたなんて!
9期生のグループレッスンに話されたのは、おそらく、このことだ。
先生が投稿してくださらなかったら、知らないままだった……
(伝えるって、なんて大きな力!)
ありがとう、誕生日!
ありがとう、ちょうちょ!
浜田えみな
