それは、とても繊細な、だけど、消えない、何かだと思う。
美しさなのか、輝きなのか、癒しなのか。祈りなのか。願いなのか。
消えそうに、かすかだけど、たしかにあって、大切なもので、無敵で、ゆるぎなくて、いざというときは、すべてを救う。
そんな光。
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あまりにも、あっというまの同窓会は、一人ずつから、切符をもらったのだと感じている。
次に会える切符。
(本文より)
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スピプロ10期同窓会に参加した。
開催場所は、滋賀県草津駅から、車で30分ほどの「栗東市立森林体験交流センター」
みんなが集まってくる草津駅で、姿を見つけ、手を振り、近寄り、声をかけ、ハグするごとに、テンションが上がっていく。
施設の送迎車(10人乗りのハイエース)と、ちそのちゃんの車に別れて、出発。
少し走ると、みるみる山に入っていき(金勝山というそう)、到着した場所は眼下に琵琶湖を望む素晴らしいロケーションだ。
同窓会の日は、少し曇っていたのだけど、快晴であれば、どこまでも広がる青空が、どれほど映えていただろう。
建物は外国の物語に登場しそうな外観で、木立と山の緑に溶け込んでいる。
吹き抜けのホールは、天井まで届く窓からの光がいっぱいにあふれていて、森の中の教会みたいだ。
オープニングセレモニーは、発起人&超スーパー幹事のちそのちゃんと、最初の小さな声を後押ししてくださったという、わこさんのお言葉から。
わこさんが唱えてくださったのは、なんというものなのだろう。
浄化され、祓われ、恕されていく。思わず、目をとじ、手をあわせていた。
セレモニーのあとは、バーベキュー。
私が住む大阪は、連日の猛暑で、気温は40度近くあり、少し外に出るだけでも命の危険を感じそうなレベルだったので、(こんな中で、バーベキュー!? 冷房なしとか無理!)と、内心、びびっていたのだけど、少し曇り空だったことや、標高が高いことなどから、涼しくてびっくり。
屋根もあり、準備もぜんぶ、やっていただける、焼いて食べるだけの、手ぶらのバーベキュー。
席はくじ引き。いっしょに食べるって、それだけで距離が縮まっていく気がする。
しかも、炭火。火であぶった生肉を食べるって、ちょっと野性的。久々に肉を食べた。
普通の国産牛と、近江牛の違いは、誰の舌にも明確で、そんな感動を共有できることに心が躍る。
野菜もおいしい。お米もおいしい。デザートのアイスもおいしい。
しかも、琵琶湖を望むウッドデッキ。屋根付き。雨が降っても大丈夫。日焼けも大丈夫。心配していた虫(蚊とか)も来ない。
参加者は、大人14人 子ども2人。(で、あってるかな?)
2人で、ランチを食べて、お茶をして、がっつり会っても、話は尽きず、もっと話したかったことや、聴きたかったことがあふれて、さよならするのが名残おしいのに、この大人数!
ごちそうだらけのビュッフェ会場の入口で足踏みをしていて、まだ、食べてもいないのに、タイムアウトになった気分。
宿泊組もいるので、お泊りできたらよかったのにと、本当に残念に思う。
メゾネットタイプの洋室をみせてもらったけれど、お部屋の中に階段があり、並んだベッドは、おとぎ話に出てくる部屋みたいで、ときめく。
眠りについたら、冒険の旅に出発する乗り物のようだ。
***
あまりにも、あっというまの同窓会は、一人ずつから、切符をもらったのだと感じている。
次に会える切符。
その人本来の姿が、どんどん出てくるって、素敵だと感じた。
バイオリンや、チューナーや、ライヤーや、ティンシャや、素敵な音がまわる楽器や、化粧品や、虫取り編み。
(やりたいことに出逢える)
(やりたいことしかしない)
そんな楽しくて、自然体で、すぐに夢中になれることを、制限するものって、なんだろう?
自分がその渦中にいるからかもしれないけれど、この日、「親」について、話すことが多かった。
親からの「圧」について、あらためて思いを馳せる。
親から影響されているもの、束縛とか、制限とか、枠とかいう意味での、「圧」
越えなければいけない「圧」
人からどう見られるかを気にしていたり、人から好かれたかったり、人から裏切られたくなかったり、人から信頼されたかったり…… の「人」って、まわりにいるその他大勢ではなく、最初の他者(人)である「親」への、強烈な気持ちではないか? と思う。
それは、すりこみだから、その後の親との関係性には関わりがないと思うし、生きているか死んでいるかにも関わりがないと思う。反抗期を体験せずに来たからかもしれないけれど、無言の「圧」は、絶対にある。
やっかいだけど、気がついたということは、突破が始まっているからだと思う。
だから、それを体現している人に会える。
(やりたいことに出逢える)
(やりたいことしかしない)
スピプロ10期に参加した人たちは、年齢もさまざまで、置かれている環境も、住んでいる場所も、大好きなことも、得意なことも、苦手なことも、それぞれちがうけれど、共通点があるとしたら。
綜海さんの灯した何かに魅かれ、共鳴して、引き寄せられたのだとしたら。
それは、とても繊細な、だけど、消えない、何かだと思う。
美しさなのか、輝きなのか、癒しなのか。祈りなのか。願いなのか。
消えそうに、かすかだけど、たしかにあって、大切なもので、無敵で、ゆるぎなくて、いざというときは、すべてを救う。
そんな光。
繊細すぎて、ひとりぼっちすぎて、泣きそうになったり、悔しかったり、さびしかったり、こわかったり、そんな何かを超えてきて、揺れている光。
その振動。
だから、スピプロ10期の仲間が表現していることは、どの人の中にも、とても繊細なエネルギーがあり、共振する。
音楽も。歌も。声も。文章も。アートも。セッションも。
誰から受け取りたいか。
誰に受け取ってほしいか。
誰に笑顔になってほしいか。
「繋がりあえる人たちだ」と、思った。
「魂の縁者」だと、綜海さんに教えていただいた。
私は、今、外に向けてセッションやワークショップをするエネルギーがないけれど、もし、あふれてきたら、体験してもらいたい。受けとってもらいたい。
繊細さは、時に、弱さにもなるけれど、絶対になくしたくない。
感じる力も。そのエネルギーで創造する世界も。
そうコミットする。
***
えみちゃんの生演奏。
えみちゃんが楽しそうで、幸せそうで、美しくて、うっとり、
えみちゃんの演奏が始まると、陽が差し、青空が広がってきた。
最後に、「いのちの歌」を演奏してくれて、みんなで歌う。
思い出の曲。
CDは全部で12曲。「Happiness」というタイトルだ。
心にしみる日本の歌や、映画の音楽や、何度も耳にしている大好きな楽曲でちりばめられている。
えみちゃんのオリジナル曲2曲が、だんぜん素敵。
聴いていると、自分の中にある、繊細な何かが、癒えていく。
まるで、温泉のよう。
仲間からもらった、切符。
使っていくのが楽しみ。
いつもいつも、そして、これからも、ありがとうー!!
出逢えたことに、心からの感謝を。
浜田えみな
お写真は、参加したみなさんから、いろいろお借りしています。ありがとうございます。
前回のスピプロ仲間との活動報告