(撮影 提庸子さん)

 

ひめ神カードのひめ神たちは、それぞれが私たちに対応するのではなく、〈わたしたちの中に、すべてのひめ神がいること〉を伝えている。

 

私の中にいる、ひきこもりのあまてらすを、私の中にいる、あめのうずめが目を覚まして、岩戸から連れ出してくれる。

 

ほかのだれかではなく、自分の中のちからが、目覚めていく

 

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北部九州で、山歩きをしたり、自然農の薬草畑を愛でながら、植物たちとていねいな暮らしをしていらっしゃる「ココロと身体と薬草たちとつながる案内人のよーこはん」こと、スピプロ10期生 堤 庸子さんの、フェイスブックに投稿された写真を観て、心の奥の深い場所が反応するのを感じ、コメントをしたところ、「一枚紹介したい植物がいるのでメッセージしますね」と、植物の写真を送ってくださった。

 

最初は気づかなかったけれど、先のほうが、ほんの少し白くなっているのがわかり、

 

(もしかして、花?)

 

と思ったとたん、胸が高鳴った。

 

名前を教えていただいて、驚いた。

 

(ひかげのかずら)

 

花ではなく、胞子だそうだ。

 

ひかげのかずらは、古事記によると、あめのうずめが天岩戸の前で踊ったときに、からだにたすき掛けにしたとされている植物だ。

 

髪飾りには、まさきかずら。そして、手には、束ねた笹の葉。

そして、天岩戸の前に桶を伏せて、足を踏みならし、神がかり的になって踊ったと記されている。

 

ひかげのかずらは、ひかげという名前にはふさわしくなく、太陽の光が届かないところでは育たないという。

 

日本神話に描かれた、あめのうずめの姿からは、さまざまなことを受け取ることができる。

多くのかたが、研究されている。

 

今、わたしが感じるのは、あめのうずめが登場したとき、世界は暗闇の中だったことだ。

 

魑魅魍魎がうずまく暗闇の中にいて、あかるく、無邪気に踊りだし、笑いのうずを起こして、あまてらすを岩戸から連れ出し、世界に光を取り戻すひめ神。

 

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先が見えない暗闇の中にあっても、〈笑顔と明るさで世界を変えていく力は、女性の中にある〉と、日本神話は伝えている。

 

この話を聞いたとき、写真家 濱谷浩さんの

 

『裏日本 -人間が 人間を 理解するために 日本人が 日本人を 理解するために-』

 

という写真集におさめられている、過酷な自然環境の中で、笑みを絶やさずたくましく生きる日本女性の姿が、オーバーラップした。

 

なかでも、「アワラの田植」という、胸から下まで泥田に浸かって田植をしたあと、中からあがってきた、全身泥の塑像のような女性の写真を観たときの衝撃。

 

こんなにまでして米を作らなければ食べるものがないという状況や、その地名を聞くと、娘は嫁に行きたがらないと言われる土地で、生涯を終える人たちのことを思い、さらに当時の調査報告では、「東北地方の農民は、普通より十年早く老いこみ、男は五十五、女は四十五で、一人前の働きができなくなる」という解説文を目にすると、苦しくなった。

 

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その後、古いニュース映像で、この田植のシーンが放映されている様子を視ることができた。

 

男性は、泥田の上を舟に乗り、手助けをしながら、見守っている(冷たい泥の中に入り、作業することができないのだそうだ)。

女性たちは、胸まで泥に浸かり、頭だけを上に出しながら、浮かべるようにして、リズミカルに苗を置き、笑っている。

 

20111218日のブログに記した言葉がある。

 

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どんな状況の中でも、人は笑みをこぼす

どんな状況のなかでも、楽しみの灯はともる

 

どんな時代にも、どんな場所でも、どんな状況でも、

人が生きていけるのは、それがあるからだと、

 

信じて安らぐことができる灯を、

たしかに自分の心に、ともしたかったのだと思う

 

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ひめ神カードのひめ神たちは、それぞれが私たちに対応するのではなく、〈わたしたちの中に、すべてのひめ神がいること〉を伝えている。

 

私の中にいる、ひきこもりのあまてらすを、私の中にいる、あめのうずめが目を覚まして、岩戸から連れ出してくれる。

 

自分では見えないひめ神の力を開花させてくれるのが、ひめ神カードによる気づきだ。

 

庸子さんがくれたひかげのかずらの写真。


 

私の中のあめのうずめに、「出番だよ」と声をかけてくれたのだと思う。


ひとりでやろうとしてできなくて、自信をなくして、ひきこもったままの、あまてらすを、そろそろ連れ出しておいでと、衣装をさしだしてくれたのだと思う。

 

ほかのだれかではなく、自分の中のちからが、目覚めていく。

 

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ひめ神カードを初めてみたとき、とてもかわいいので驚いた。

だけど、日本神話のひめ神をカードにして、いったい、どんなセッションをするのか、想像もつかなかった、

 

私は、2009年に、山下弘司先生が伝える『名前のことだま』に出逢い、名前の音から使命を知り、出逢ってご縁をいただくことの意味を知り、ことだまのエネルギーを循環しながら、和のむすびの中で、使命を実践していくことを、ライフワークにしようと決めた。

 

私にとって、ことばは、とても大切なものだったからだ。

 

だけど、日本神話のひめ神に、自分が、こんなにはまりこむとは思わなかった。

 

ひめ神たちは、とてもまっすぐだ。そして、直感的パッションのかたまりだ。

 

ひめ神たちの原始のエネルギーを感じ、ワークをすることは、チャクラが順番に満たされていくことだった……と気づいたのは、つい最近のことだ。

第1、第2、第3、第4チャクラくらいまでだろうか。

 

私の場合は、ずっと、石のかたまりを抱えているみたいに、硬くて、重くて、ブラックホールのようだと感じていた、おなかのあたりが、ゆるんで、やわらかく、あたたかくなった。

 

そうとはわからないうちに、けっこう深くヒーリングされてしまっていた、というのが、正直なところだ。

 

何をするときにも必要なのは、グラウンディング


ひめ神カードのワークは、そうとは気づかないままに、グラウンディングへのサポートをしてくれたのだと思う。

 

12ひめ神の講座が始まったのが、2020年の6月17日。

本郷綜美さんの21日間のチャネリング基礎講座が開講したのが、2020年7月21日

 

ひめ神カードを学ぶ仲間とのコミュニティ。

本郷綜美さんにつながるコミュニティ。

 

信頼できる仲間たちとの出逢い。結び。

 

ひめ神カードの1番は、いざなみのみこと。
助け合っていっしょにやることを、いちばん最初に教えてくれる。

 

大きな波に乗るときは、すべてがつながっているのだと感じる。

 

大好きなことに没頭すると、渦が起こって、世界が変わる。

いっしょにやる。

 

浜田えみな