来こゆるは 新嘗祭の久米舞の 予行とおぼしき雅楽の調べ



浜田えみな


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橿原神宮前に着いたのは、もう夕方。


参道を歩いていると、どこからか雅楽のしらべが……。
なんだろう? と思いながら外拝殿前に行くと、回廊で囲まれた外院斎庭の中で、何やら予行の真っ最中。

翌日の新嘗祭で奏される「久米舞」だとわかりました。

歌詞は耳慣れず聞き取れませんでしたが、典雅な動きと、雅楽の調べは、とてもおごそか。
珍しい場面に立ち合えました。