そうだ、恋愛とは、
とっても理不尽で意味不明で
挙動不審の権化だった(爆)

*    *    *


職場で、どうも苦手だったGさんの、浜田的には理解できない不可思議な態度を


(わたしのこと、好きなんや!) → ★★★


と思ってしまってからは、毎日がとても楽しい。


たとえば、今日は、朝、更衣室から執務室に入ってくるGさんと、入口から席に向かう私とが、一直線上に真正面から向き合う形になった。


いつもは、廊下の端と端ですれちがうことが多いので、低血圧なのか疲れているのかよくわからないけれど、恐ろしく不機嫌な表情のGさんは、本当にめんどうくさそうに


〈会釈なんだか、顔をそむけたんだか、どっちでもとれる微妙かつ絶妙な角度〉


に首を傾け、やや顎を突き出したまま、斜め下方に落とした視線を上げることなく、風のように去っていくのだが(もちろん無言で)、


今日は、なんと! 
首振り人形みたいに、ぶんって、頭を「真下」にバウンドさせたのだ!


(きゃーーーーーっ! 真下や!!)
(そんなんもできはるんや!!)
(すごーーーーいっ かわいーーーーーーーーーーーーっ!!!)


初めて観たGさんの垂直方向のバウンドに、朝からとってもテンションがあがった。

午後からは、システム処理でコードがわからなくて尋ねに行ったとき(席が一つ離れている)、あいかわらず、ダルそうに


「ああ……」


と言いながら、わたしの資料にさっさと数字を書きこんで、そのコードの意味は何にも説明してくれなかったけれど、


(わー Gさんが書いてくれた!)


と思えて、跳びあがりそうになった。
Gさんは、字がとってもうまいのだ。数字もかっこいい。

教えてくれなかったコードの意味は、自分で調べた(笑)


*    *    *


(中学とか高校のときの恋愛って、こんなのだったなー)


って思うのだ。
優しくされなくても、かまってもらえなくても、ぶっきらぼうでも、眼中に入ってなくても、言葉をかけてもらえなくても、その人が教室にいてくれるだけでよかった。


(好きだから)


わお!
このマジック、久しく忘れていましたね~。


自分が相手を好きになってしまったら、何をされても、ちっとも理不尽に思わない。
冷たくされるほど、燃え上がるというもの。


そうだ、恋愛とは、とっても理不尽で意味不明で挙動不審の権化だった(爆)


とにかく、Gさんと絡むことができると、「ぷっ」とか「くすっ」とか、心の中で笑えるようになった。
すべてが恋愛モードなので、とっても楽しくてしかたがない。


そっけなさのグレードも、頭の中で瞬時に測定できるようになり、同じようなセリフでも、前よりちょっと温かみが増しただろうか? と思えるだけで嬉しかったりする。


顔にも声にも出してない(と思う)けれど、わたしのそういう楽しい気持ちは、その場の空気の中に伝わっていると思う。
以前のわたしはGさんと接するときに笑えることなんて一つもなかったから、こちらから発している波動も、かなり陰湿だったと思うのだ。


これは、いったいどういうマジックなのだろう?
なんのスイッチが入ったのだろう?


誰との関係にも使えるかどうかはわからないけれど、たとえ思い込みでも、〈この人は自分のことが好きなのだ〉と、一瞬でいいから妄想できたら、自分もその人のことが好きになって、かわいいと思えて、愛おしいと思えて、毎日がとっても楽しくなるとわかった。


Gさんの心の中は、以前と全く変わっていないと思う。
わたしが一方的に傷ついて、一方的にへこんでいただけだ。
そして、今、一方的に、くすくす笑っている。


Gさんとは、職場だけの付き合いなのだし、こちらが何を妄想していようと迷惑にならないのなら、嫌われてるとか嫌いだとか思うより、好かれてるし大好きだし


「わたしたちは恋愛中!」


と思えるほうが、ずーっと楽しい。

だって、そう思ったら、
Gさんの言葉の足りなさも怒ったような顔も、愛おしい。
両想いになる前特有のテレとか恥ずかしさとか、あまのじゃくに思えて、走り回りたいほど胸キュンになる。


というわけで、ますますヒートアップしそうな、わたしとGさんなのだった。
どうしよう。手帳にGさんコーナーができてしまうかも(笑)


浜田えみな


今日は満月。
13の月の暦では「黄色い太陽の星」


ちなみに、Gさんは女性です。