愛と豊かさを受け取る。
みたされて、あふれだす。
* * *
目次
◆全権委任
◆生瀬ルートのワナ
◆線路の上を歩くこと
◆腹がへっては
◆武田尾温泉「あざれ」
◆乙女な女神
◆源泉は尽きることなく
* * *
◆全権委任
武田尾温泉 廃線跡ハイキングは、JR福地山線生瀬(なまぜ)駅から出発。
快晴に恵まれ、絶好のハイキング日和となった。
というものの、
《改札を抜けたら、ハイキングルートだ!》
というわけではなく(汗)、現在の駅から旧の路線跡へは標識も目印もない。
方向オンチの浜田にとっては、ハードル高杉晋作(げげげ)。
(絶対無理)
と思って、早々に、顧問のてんこちゃんに全権委任した。
幸いというのだろうか、調べていてびっくりしたのだけど、世の中に「ハイキングをする人たち」は予想外に多く、しかも実に詳細なレポートを残してくださっている!
起点の駅、途中の景色、大事な曲がり角、見どころ等、わかりやすい解説とユーモアあふれる「写真ナビ」の数ときたら、よりどりみどりだった。
文章を書くことに特にこだわりなどない(と思われる)おじさんやお母さんやお兄さんやお姉さんの記録が〈あまりにもおもしろい!!〉ので、自分がブログで大げさに発信していることが恥ずかしくなったほどだ。
しかし、まあ、その詳細な写真ナビを見ても、〈私にはルートの発見は無理〉だと思われたので、丸投げしました(笑)
ミッションを受けて頑張ってくれた顧問・てんこちゃんのおかげで、ただ言われるままに、道を曲がったり進んだりしながら、浜田温泉倶楽部隊は、一路廃線跡へ。
◆生瀬ルートのワナ
生瀬駅を起点とした場合の欠点は、廃線跡に入るまでの道が〈長くてつまんないこと〉だ。
駅を出て、線路沿いの住宅街を交差点で左に曲がり、国道176号線に進む。ガードレールで区切られた歩行車用のスペースは一人分しかなく、一列になって歩かなくてはならない上に、交通量が尋常ではなく、すぐ脇をビュンビュンと乗用車やトラックが行き過ぎる。
土埃&排気ガスまみれだし、おしゃべりができない。
アスファルトの照り返しが熱いし、ほこりっぽい。
景観が悪い。つまらない。しかも長い!
「もう飽きた」
「つまらない」
「暑い」
「車がうるさい」
「信じられない」
「だるい」
「まだ?」
と、ぶつぶつ言い続けていたのは、浜田ひとりだが(笑)、ほっんとに、まったくわくわくしない道のりを越えて、ようやく
「あ、えみなさん、ここです!」
と、スマホ片手のてんこちゃんが、いきなり車線の向こう側を指さした。
「ほんと?」
〈ここ〉と言われても、そこには信号もなく、目印もない。
「なんでわかるのーーー? てんこちゃん、すごい!」
「それは……」
御親切なブロガー様の丁寧な注釈コメントのおかげなのだった。
どう見ても、行き過ぎてしまいそうな工事中のフェンスが続く国道を、車の切れ目を縫って渡る。
ここにきても、またしてもワナがあり、私だったら、そのまま真っすぐ民家あるほうへ向かってしまいそうだけど、そこをぐっとガマンして(直進せず)、ヘアピンのようなカーブをまがり、なだらかな坂を降りていく。
そこまで降りても、ただ、横に田んぼが広がっているのどかな風景だ。
どこにも線路のあとなど見えないし、この先に電車が通っていた路線があるなんて想像もできないけれど、この細い道の先が、〈廃線跡〉へと続く入口なのだった!
(絶対にわからない)
一人だったら迷子になっていたし、道を尋ねる人もいなくて、途方にくれたことは必至。でも、心強い温泉倶楽部の仲間がいるので大丈夫。
入口までたどりついたら、あとは一本道だ。
◆線路の上を歩くこと
道を進んでいくと、それを証する〈有名な〉立て看板が見えてきた。
「旧線路跡地で通行の用に供さず、ハイキングコースではないこと。関係者以外の立ち入りを禁止していること。何かあっても責任を負いかねる」
ということが書かれている。
足元には土に埋もれた枕木が見え、ここを電車が走っていたことがわかる。
川の水はきれいで、この景観の中を行き過ぎていた電車やその時代に思いを馳せながら歩いた。
その頃は、もっと緑がきれいで、もっと空が青く、もっと川が澄んでいただろう。
最初のトンネルが見えてきた。
後ろをふりかえる。
入口付近はまだ明るいが、次第に光がとどかない闇になる。
あたりまえだけど、トンネルの中も枕木は続いていて、雨風に
さらされないぶん、しっかりと形が残っていた。
その跡を踏みしめながら、懐中電灯の光を頼りに進む。
天井からポタポタと水がしみだしているところもある。
熱すぎる陽射しが遮断され、暑さがやわらぎ、トンネルを進むのは心地よかった。
後方では、小さな子供たちのおしゃべりが聴こえる。
トンネルの出口。
草や灌木におおわれ、一部しか見えなくなっているけれど、枕木の跡は続く。
〈線路の上を歩く〉
ということ。
私の世代だと、交通機関の「ストライキ」の日の記憶につながる。
(いつのころまでだろう? ストライキで、学校が休みになったのは)
覚えているのは、小学生のころだ。
電車は絶対に通らないとわかっているので、線路の上をみんなで歩いた。
「ストになっても線路で遊んではいけません」と先生には言われたけど、こっそり、みんなで、線路に行った。わーわー、はしゃぎながら、走った。
大丈夫だとわかっていても、少しだけ、どきどきした。
そんな記憶。
『スタンドバイミー』の映画を観たときに蘇ったのは、そんなノスタルジーだ。
〈線路を歩く〉
ことは、そんな小学生のころのワクワクとドキドキを連れてくる。
◆腹がへっては
途中で、柿を食べている二人連れを追い越した。
しばらく行くと、木に柿が実っていた。
「まさか、これを?」
「いや、これは渋柿だから無理」
「まぎらわしい!!」
生瀬から廃線跡までの国道のことを思えば、廃線跡の道は歩いているだけで楽しい。
渓谷も深くなり、大きな石が増えてきた。
あれほどまでに暑かった強い陽射しは、木々の緑で遮られ、敷石と土と枕木の道は、どこまで歩いても平気だった。
と書きたいところだが、
「おなかへった」
「元気なしなし」
「もう、食べる場所しか探してない」
というわけで、おなかが減ったわたしたちは、いつのころからか、ノスタルジーも再誕生(リバース)の気持ちもどこへやら、お弁当を広げられる場所がないかを、目を皿のようにして探すことに専念しているのだった(笑)
しかし、道は細くて空き地がない。
直射日光が当たるところは暑い。
ちょうどよさそうな場所には先客がいる(泣)
「もう、ここしかない!」
「人に見られてもいい!」
トンネルの入り口付近で陽射しが遮られ、座るのにちょうどいい大きな枕木が転がしてあるところを見つけ、そこに並んで腰かけ、持ってきたおにぎりを食べた。
(いったいここはどのあたりだろう?)
くーちゃんがコピーして持ってきてくれたハイキングガイドの地図を見たりする。
まあ、だいたい、半分くらい(笑)
そして、ついに!
赤い鉄橋へ到着。
鉄橋の上は渡れないように鎖されているが、側道を渡ることができる。
こんなに間近で鉄橋の枕木を観ることができるなんて。
木琴のように並ぶ枕木。
この上を走りぬけると、虹の音楽が奏でられるとしたら、どんなにすごいだろう。
渡りきると、今まで右手に見えていた川の流れは左手になり、流れも浅くゆるやかになった。
広場として整備してあり、親水広場・展望広場などという標識も見えた。
「桜づつみ回廊 桜の名所武田尾」という美しい言葉の石碑もあり、このあたりの桜の見事さが伺えた。
駅からも近いし、危険な廃線跡にも及ばないので、その頃には、たいへんな賑わいとなるだろう。
◆武田尾温泉「あざれ」
ほどなく、武田尾温泉に到着した。
(人が歩いていない!!)
いるのは駐車場のおじさんだけだ。
温泉宿の方向を示す看板の矢印の表記が曖昧で、目指す施設がどちらにあるのかわからない。
仕方がないので、おじさんに尋ねると、橋を渡ればどちらからでも行けるとの返事。
(ち、近道を尋ねているんです!!!)
というわけで、おじさんの言葉から推察すると、私たちの目指す場所は、
〈橋を渡ったら、再び橋を渡って戻らなければならない〉=〈旧の温泉宿とは川をはさんで対岸〉
にあるようだ。
今回、訪れるのは、武田尾温泉紅葉館の別庭「あざれ」といい、新しく建築されたので、離れた場所にあるのだろう。
(ほんまかー)
と思いながら、ぶつぶつ歩いたけれど、ちゃんとあった!
ゴージャス。
しかし。
夕方5時30分に温泉宿を出て、バス停めがけて坂を猛ダッシュしていた犬鳴山温泉とちがい、今回は、まだ2時前なのに、「あざれ」の日帰り入浴は3時までとのことで、やはり時間がない私たち。
「あざれ」は入湯だけで1800円と高めだけれど、バスタオルもタオルもついていて、コスメもドライヤーも完備で、何もかもがレディス仕様。
しかも、貸切状態だったので、脱衣場も洗面所もプライベートゾーン。
洗い場にも一つずつ仕切りがあり、隣にシャワーや泡が飛び散る心配もいらなかった。
湯船も、きれいなお湯が並々と揺れていて、窓からは、空と渓流沿いの山々が望めた。
露天風呂に出てみると、雲ひとつない青空が、どこまでも続いていて、果てしない気持ちになった。三人でゆったり思うままにからだを伸ばす。
お湯が光にゆらゆらゆれて、和む和む。
とても気持ちのいい時間だった。
* * *
ロビーも居心地よさそう!
テラスもいい感じ!
いくらでもおしゃべりしていられそうなのに、残念ながら既に3時!
本当に、後ろ髪を魅かれる想いで、「あざれ」を後にした。
武田尾温泉には喫茶店などもなく、ほかほかのからだで駅へ向かう。
武田尾駅のホームは、なんと、トンネルの中なのだった(!)
◆乙女な女神
本日のシメは、地元のてんこちゃんオススメの宝塚駅近くにあるラブリーな紅茶専門店で、ケーキとロイヤルミルクティー。
なんて乙女なの!!
ということで、本日のテーマは、
愛と豊かさを受け取る。
みたされて、あふれだす。
トンネルを幾つかくぐり抜けたあたりから、なんだか、くーちゃんにスイッチが入り、 〈美〉や〈女性性〉や〈愛〉〈豊かさ〉というものへ、意識がシフトし始めていた。
きっかけになったのは、てんこちゃんと私のタマラヒーリング仲間である、にゃあさんが、
〈どんどん美しくなっている!〉
という話題だった。
もともときれいな人だったけれど(ここ大事!)、そこに内面からあふれでる貴賓のようなものが加わり、今では、その微笑みもモデルのような美しさ。
まるで、開花。
ブログなどで発信している文章も、どんどん変わってきたし、本当にすごいのだ。
何がそうさせているのか?
なんでこうなるの?
すごすぎる! 教えて!
というわけで、廃線跡ハイキングのお弁当タイムに、にゃあさんのブログやフェイスブックを検証し、どうやら「女神さまのアチューンメント」が、彼女の女性性や豊かさが花開く元になったのでは? という結論に落ち着いた。
そのアチューメントは、にゃあさんが行っているので、セッションを受ければいい。
と、わかっても、自分に美と豊穣を与えることに抵抗がある浜田。
(たぶん、てんこちゃんも)
ところが、くーちゃんは、どうやら、そういうブロックは、トンネルの中で脱ぎ棄ててきたらしい(!)
(素晴らしい!)
まるで導火線に火がついたように、ものすごい勢いで、にゃあさんとコンタクトを取ることを決めていた、その凛としたまなざしとゆるがない決意。
(かっこいーーーっ!)
◆源泉は尽きることなく
たぶん、温泉倶楽部って、そういう倶楽部なのだ。
自分にとって必要なものとつながることができる。
わたしたちの中には、まだつながっていないマグマだまりがたくさんあって、どんどん掘っていけば、温泉が湧きだしてくる。
一つでも二つでも、いくつでも。
まだ開通してない源泉を掘削する。
ジブン温泉を滔々とあふれさせ、いつだって源泉かけ流しで生まれ変わる。
どれだけ掘れば貫通するのか、どこを掘れば届くのか、もうあと少しのところに来ていて、倶楽部活動の場で受け取ることができる。
きっとそうだと思って、嬉しくなった。
私は一度目に受け取った。
くーちゃんは、今回であふれだすのだと思う。
というわけで、次回は顧問のてんこちゃんの番のはず(笑)
活動は、11月24日(日)
室生寺と榛原温泉です。
浜田えみな
ぜんぜん、バスの時間とか調べてないんです。これからやります。
募集及び申込期間がないかもしれないので、参加希望のかたは浜田まで連絡ください。

































