みみより日和


浜田温泉倶楽部は、
やりたいことをして
元気になる倶楽部。


*    *    *


8月31日に発足した浜田温泉倶楽部
第一回目の活動は、9月22日(日)に大阪府泉佐野市にある犬鳴山温泉で開催しました。


高く抜ける秋空のもと、出逢った「たくさんのモノ」たちの姿が、顧問以下部員の未来を照らし、応援し、浄化し、エネルギーに火をつけてくれて、たいへん充実した一日となりました。


集合したJR日根野駅前の空に出現した神聖な鳥の姿。
日根神社で出逢ったお宮参りのご家族の幸せいっぱいの笑顔。
境内を流れる水路のゆくえ。
犬鳴渓谷で遭遇した、獲物を追いかけ、疾風のように斜面を駆ける蛇。
滝。
まんが日本昔話のような山門。
護摩祈祷の炎と読経、太鼓の音。
曼荼羅。
温泉。


神社と寺。はからずも、二つの神域に入りました。
そこで目にした象徴的なものは、


宮司様から御神前でお宮参りの祈祷を受ける赤ちゃんとご家族の姿。
導師様から不動明王の傍で護摩祈祷を受ける赤ちゃんとご家族の姿。


神仏によりそい、生まれた子どもの幸せをともに願うご家族の愛情と、赤ちゃんの放つ生命の力です。
日本人は、神仏とともに生きてきたからこそ、どんなときも不死鳥のように、羽を広げて起ちあがってきたのだと思いました。


さらに、水の流れ


禊の水の冷たさ。温泉の水の温かさ。生活のために必要な水。
豊かにたくわえることと、早瀬のように流すこと。生きる糧を育むこと。

水のもつさまざまな力と形が、日本人の心の中で涸れることのない源泉となり、治癒と生きる力を生み出します。


わたしたちも自分のマグマがあたためている温泉に、脈々とつつまれています。
日本中の、いたるところで湧き出している温泉のように、


あとは掘削するだけです(^^)
ジブン温泉、かけ流し。


治癒の力は、わたしたちの中に、こんこんと湧きだし、とうとうとあふれます。


どんなふうに形を変えても、水の本質は変わりません。
水の中に生命があり、生命の中に水があるのです。

だから、

水のように生きる。


浜田温泉倶楽部 部長 浜田えみな



……
多くの人は、ここで署名をして、ブログを終えるのでしょう。


〈終わったほうがいいのかもしれません〉が、浜田のブログは〈これから〉です。

臨場感こそがレポートの命。
誰からも頼まれていませんが、ものかきのサガです。こんなんじゃ終われません。

いっしょにバスに乗り、浜田温泉倶楽部を体験したい人は、下記より日根野駅前停留所に集合です。


*    *    *


目次


(前半)
◆周波数 ~鳥の名前~
◆日根神社 ~「ゆ」と「い」のことだま~
◆紀泉閣 ~やわらぎの間~


*    *    *


◆周波数 ~鳥の名前~


「えみなさん、ほら」

駅前ロータリーのバス停に、(登山もできそうな)フル装備で腰掛ける温泉倶楽部顧問のてんこちゃんが、空を指さすので振り返ると……



みみより日和


「わあ!」


そこには、胸をいっぱいに広げ、空いっぱいに翼を広げた鳥の姿があった。

伸ばした長い首は彼方を見晴らし、歓喜の声をあげ、いま、まさに飛翔の瞬を迎えている。
流れる雲の筋が、躍動感をもち、空の羽ばたきとなって、頭上からふりそそいでいるのだ。


この鳥の名前は? フェニックス? 鳳凰? 朱雀?


加護を受けるとは、こういうことなのか……。
今、目の前に、この光景があるというのは、どういうことなのだろうか……。


地上では、心地よい風が吹いているのに、雲は流れ去ることもなく、ずいぶん長いあいだ、その形をとどめて、日根野の空に出現していた。
声も出せずに、その姿(ショー)に見入った。


てんこちゃんは、かなり前から日根野に到着していて、この現象に目をこらしていたようだけど、わたしは、ぜんぜん気づかず、駅から降り、空など仰ぎもしないで、まっしぐらにバス停に駆けてきたのだった。
てんこちゃんが教えてくれなかったら、気づきもしなかっただろう。


「すごいーーー」
「わたし、けっこう“遭遇”するんですよね」


ニヤリと笑ったてんこちゃんが、幸せそうにカバンから取り出したのは、なんとミニアルバム(!) 
その中には……


青い空にくっきりと浮かぶ形。姿。気配。


ためいきの出そうな荘厳さだ。
こんなものが、空を飛んでいるのか。
聴こえてくる交歓の声。
ふりそそぐメッセージ。


(周波数)


人間には「視ることができる」「聴くことができる」「感じることができる」とされている波長があり、その範囲でしか認識できないとされている。
だけど、少し、チャンネルを変えるだけで、この空にも、地上にも、飛び交っているさまざまなものを観じることができるのだ。


そして、そういう周波数を持っている人の傍にいると、凡人の浜田でも、まるでアンテナを立てたのと同じように、感度が極まり(その恩恵を受けて)、いろんなものが視えるのだとわかった。



みみより日和


(こんなの見たの初めて!!!)


せいぜい、わたしが空に観ることができる雲の形は、あくまで「そんなふうに見える形」であって、「今、まさに存在するものの姿」ではない。


てんこちゃんが指さす空一面に出現した鳥は、その羽ばたきの風が頬に届き、舞い散る羽毛に触れ、大いなる鼓動を感じ、地面が浮き上がりそうなくらいのエネルギーを受け、あたり一面を巻きこむ壮大なライブだった。


大きな翼の加護に抱かれ、飛翔の力を、からだじゅうに感じることができた。
この鳥は、いったいなんという名前なのだろうか。


まだバスにも乗っていない出発点で、すでにハイテンション(喜)。


そこに、次の電車でやってきた、体験入部のくーちゃん。
遠く神戸市北区から参加してくれた。


ふと、あたりを見回してみると、日根野駅前バス停付近は、けっこうな混雑になっていた。
犬鳴山方面に行くと思われるハイカー姿の年配のかたがたや、ご家族連れ、若い女の子たちのグループも数組。


(くーちゃんが、温泉倶楽部の一行だと思って、皆さんに挨拶したらどうしよう!)


大急ぎで、こちらへ歩いてくるくーちゃんを出迎えに行き、


「あのね、バス停にたくさんいてはるんですけど、あの人たちは別で、温泉倶楽部は今日は三人です」

と小声で申し添えた(笑)

顧問のてんこちゃんと、くーちゃんは、ドテラというブランドのエッセンシャルオイルを使ったランチビュッフェで同席した仲で、会うのは二度目だ。

外見は「神戸のキレイ女子」にしか見えないくーちゃんは、実は、とんでもないアンテナの持ち主だった。

というのも、二人が引き寄せるミラクル現象が、もうハンパなかったからだ。


(ひょえー)
(最初から言うといてーや)


◆日根神社 ~「ゆ」と「い」のことだま~


一時間に一本しかないバスを途中下車して(まで)、日本で唯一の枕の神様・ご夫婦の神様をお祀りしているという日根神社へ。


「日根野」という地名の由来は、イワレビコノミコト(後の神武天皇)が、日(天)の国を治めるアマテラスオオミカミと、根(黄泉)の国を治めるスサノオノミコトをお祀りし、「日の国と根の国の間にある、地上の国をうまく治めることができますように」とお祈りした場所に由来すると縁起に書かれていた。


日根野という地名は前から知っていたけれど、「日」と「根」の文字が天と黄泉を表している地名だと思うと、感慨深いものがあった。


日根神社にお祀りされているのは、イワレビコノミコトの御両親。
ご夫婦の神様がお祀りされている神社は珍しい上、このお二人の子どもであるイワレビコノミコトは、兄弟で力を合わせて日本の国を一つにまとめたので、いつしか村の娘たちが「立派な子どもを授かるように」と枕を奉納することになったそうだ。

枕が転じて、安眠祈願のお詣りをされるかたも多いとのこと。(日根神社の公式HPより)



みみより日和


「あ、お宮参り!」


鳥居をくぐると、ずいぶん遠くからでも、お宮参りをされているご家族の姿が見えた。鮮やかな萌黄色の上位をまとった宮司さんの姿も境内に見え、あたたかい気持ちがこみあげ、思わず笑顔になる。


きれいな赤い祝い着が見えたから女の子だ。

拝殿の前に、若いご夫婦(美男美女!!)と、赤ちゃんを抱いた、これまた美人の女性。お孫さんがいるようには見えない若さだ。そして、ほとんど荷物持ちの男性(笑) そして、おじいちゃん。


「おめでとうございますー!」
「おめでとうございますー!」
「おめでとうございますー!」
「かわいいーーーーーーーっ」×3


「この子、かわいいやろ。べっぴんさんやろ。かわいいやろ」

何度も何度も、赤ちゃんとわたしたちを見ては、くりかえすおじいちゃん。
孫の子だから、ひ孫だ。本当にかわいくてたまらないと思う。かわいくてあたりまえ。


「お名前はなんとおっしゃるんですか?」
と、ママに尋ねる。
「“ゆい”です」


(ゆいちゃんーーーーーーーーっ!!!!!)


「ゆ」のことだまは「湯」 
温泉のように、ゆっくりと時間をかけて、その人の中から治癒の力を引き出していく力。
癒しのことだまだ。
そして、「結(ゆい)」という、共同で何かを創りあげていく力。


「い」のことだまは「命」「息」
人に生きがいとやる気を与え、命を吹き込む音。
選択する力を与える。

さらに、人に命を吹き込む「い」のことだまを持つ人は、自分自身は「ゆ」のことだまで命をもらう。「い」と「ゆ」は、とっても相性のよいことだまだ。


出逢う人の名前は、自分に必要なことだまの音連れだという。
温泉で生きる力を回復させようとやってきたわたしたちへの最高のプレゼントだ。


(ゆいちゃん、ありがとう!!! 幸せになってね)
(おとうさんや、おかあさんや、おじいちゃんや、おばあちゃんや、ひいおじいちゃんや、みんなが、ゆいちゃんの幸せを願って、神様の前に御挨拶に参られたんだよ)
(日根神社の神様は、ゆいちゃんが生まれたときから、ずっと見守ってくれている神様)
(どんなパワースポットよりも、ゆいちゃんに力をくれる神様です)


時間があったら、伝えたかったし、紙があったら、さっと書いて渡してしまいそうだった。
お祝いの日だから受け取ってくれたかも。


ゆいちゃんたちが去った境内は、わたしたちの貸し切りになった。
さっきまで、神様が、ゆいちゃんたちのために舞い降りていただろう境内は、気配がちがう。
本当に嬉しい。

みみより日和


小さいけれど、地元の人に大切にされていると感じられる気持ちのよい神社だった。


「おみくじを引こう」

ということになり、社務所へ。

結果は、体験部員のくーちゃんが大吉。顧問のてんこちゃんが中吉。部長の浜田が小吉。
大中小と並び(たぶん、パワーの順番(笑))、それぞれ身の丈にあった「吉」をいただいて、大満足。全員、結ばずに大事に持ち帰ることに。


境内から、隣接する神宮寺である慈眼院の国宝・多宝塔が見える。
鎌倉中期(1271年)建立で、多宝塔では日本三名塔の一つと言われている。
わたしは、建造物も彫刻も、鎌倉期のものが大好きなので、かぶりつきで拝観したいくらいだった。


日根神社の境内から多宝塔を望む場所には……、なぜだろうか? 水路が通っている。
きれいな水が、さらさらと流れきて、ゆきすぎていく。
その流れを眺めているだけで、身も心も洗われ、浄められるようだった。
何もためこまず、とどこおらず、よどまず、けがれず、坦々と。


「水が流れているから、こんなに「気」がいいんやね」
「ほんまやね。ぜんぶ浄められるんやね」
「どこから流れてきてるんやろ」
「犬鳴山のご神域からかも」
「そうかもーーーーっ」


*    *    *


というわけで、そのときはわからないままだった、この水路。ブログを書くにあたって、どうしてもあの清らかな流れの源が気になったので調べてみた……

すると(!)


なんとこの水路の名前は「井川」 
よみかたは、「いかわ」ではなく「ゆかわ」(!)
日根神社や、犬鳴山温泉などを含めた泉佐野市大木地区は、中世の荘園当時の寺社やため池、水路などが現存していて、「日根荘遺跡」として、国の史跡となっているのだった。


(荘園ってなんだっけ?)
(中世って、何時代?)


ということはさておき(笑)
日根神社・慈眼院の境内を流れる井川(ゆかわ)は、樫井川から取水し、十二谷池というため池まで、約2.75キロに及び、荒地だった日根野に重要な役割を果たしたとされる灌漑用水路だとわかった。


ウェブサイトで詳しい資料を閲覧したところ、鎌倉時代の絵図に残る地形が、航空写真と照合しても、ほとんど変わらない状態で現存されていることもわかって、本当に驚いた。
700年前から!!


……
この話を、日根神社の境内で、「井川」を前にして、


「これ、なんやろ?」


などと言わずにレクチャーできれば、


「さすが部長!」


と尊敬されたかもしれないけれど(笑)、そうしたら、そのまま「日根荘遺跡」をたどるフィールドワークに出発したくなるだろう。(わたしは、遺跡や文化財が大好き)


実は……
日根神社のHPの年中行事の項目で、


【7月の第三土曜日 「ゆ祭り」】


と掲載されているのを見つけ、自分の名前のお祭りを見つけ(浜田の本名は、「ゆ」で始まる)ものすごく気になっていたのだけれど、地図で探しても「ゆ川」という川を見つけることができなかったので、ブログでは紹介できずにいた。
謎がとけた。河川の名前じゃないのだ。


(灌漑用水路だったのだ!)


「ゆ祭り」は、


【「ゆ川」で手水を取って身を清めて、水の恵みに感謝をして、境内で「五社音頭」を奉納する】


と書いてあった。
このことも、日根神社の境内に流れる川などないので、意味がわからなかったけれど、実際に現地を見て、状況が把握できた。
理由を知るまでは何故なのかわからなかったけれど、ちゃんと紙垂もかかっているのだ。


「ゆ川」の流れを見たとき、とても神聖な気持ちになったのは、地域の人たちの感謝の御心がささげられる場所だからだ。


「井川(ゆかわ)」と発音してみる。


古くから日根野一帯の田畑を灌漑し、人々の生きる力の源となった水路の流れ。
農業は村中の共同作業だ。
「結(ゆい)」
「い」と「ゆ」は、仲良しのことだま。


お宮参りで出逢った「ゆいちゃん」は、自分の名前のお祭りがあると知ったら、どんなに嬉しいだろう。
小さな浴衣を着て、下駄を鳴らして、夜店を走り回りながら、見よう見まねで音頭を歌い踊る日。
その姿を見守る、ひいおじいちゃんのまなざしが浮かぶ。


「かわいいやろ、この子、べっぴんやろ。かわいいやろ」


*    *    *


次に、慈眼院の国宝を拝観させてもらいたいと(そう思っていたのは、浜田だけだったかもしれないが……)門をくぐったものの、人の気配がない。


境内に行くためには、どうやら建物の中を通していただかなければならないようだった。
といって、呼び鈴を鳴らしてしまったら、話をするのに時間がかかり、バスに乗り遅れてしまう。
残念ながら、タイムアップということで、バス停へ。


その道筋で、また、お宮参りに向かう家族とすれちがった。抱っこされている赤ちゃんのほかに、小走りでご両親についていく子どもが四人!


(今日は、本当に佳き日なのだ)


いよいよ、犬鳴山温泉へ。
一番後ろの座席に三人で並んで座ることができたので、るんるん気分。
降りるのは終点だ。ぼよよ~んとしていても安心だから、心底、嬉しい。
すでに、ゆるゆる。


◆紀泉閣 ~やわらぎの間~


バスを降りて、ぐるりとあたりをみまわすと、山に囲まれた渓谷沿いの道に、温泉倶楽部の計画を立てるときに何度もサイトを往復した宿の名称が幾つも見えた。


(来たーーっ)


と、感慨深い。


今回、「季節のランチ温泉入浴付・2980円プラン」を予約した「犬鳴山グランドホテル 紀泉閣」は、犬鳴渓谷沿いではなく、別方向に伸びた道を往く。


みみより日和


坂をあがった先に、その建物はあった。


みみより日和

「きれいーーーーーーーっ」


山の緑と青い空に、あたたかみのあるテラコッタ色と白いラインが映える建物。円形の窓にはステンドグラスも見えて、女子ゴコロをくすぐる。

ロビーも落ち着いた雰囲気で、日帰りなのに旅行気分だ。

フロントで受付をすませる。

わたしたちが頼んだのは食堂を利用するリーズナブルプランで、部屋を借りるには、2000円~4000円のリームチャージ料が必要だった。
にもかかわらず。


「本日、お部屋でご用意させていただくことになりましたので」


(えーーーーーーーーーっ 本当ですかーーーーーーーっ)


しかも、会員登録をしたので、ホテルのロビーにあるカフェでウェルカムドリンクのサービスもついている。
ランチのあと、犬鳴渓谷にハイキングに行く間、荷物も預かってくれるし、本当に至れり尽くせり。


「お部屋は、“平塚”でございます。ご案内させていただきます」


(平塚?)


ここ紀泉閣の宴会場は、東海道五十三次の宿場を名づけてあるようだった(笑)
四階のフロアには、「神奈川」「平塚」「箱根」と並んでいる。


(なぜ?)


と考えても理由はわからなかったが、部屋に案内されて、思わず歓声が出た。


(すごーーーーーーーいっ)


窓から青い空と緑の山が見える、静かな和室だった。二十畳の座敷が開け放たれている。


こんなお座敷で、ランチ!!!
4000円のルームチャージがフリー!!!


メニューは、メインが、鹿児島産和牛ステーキ。


「あの……、固形燃料がわりとすぐなくなってしまうみたいなので、肉を先に焼いてください。みなさん、お話に夢中になってしまって、焼かない間に火が消えてしまうことが、しばしばありますから、とにかく、肉を……、肉を先に、急いで肉を焼いてください!」


次々に燃料に火をつけてまわりながら、アルバイトさんみたいな若い女の子が、

「肉を先に」

と何度も連発するので、わたしたちは


(肉を焼かねば!!)


というミッションに取りつかれ、乾杯もそこそこに、必死に肉をのせ続けた。

肉以外のものは、まだ運ばれてきていない(笑)

その後、前菜の「サーモン山椒マヨネーズ 柚子胡椒ジュレ」の大きな皿が運ばれ、肉を裏返すのに必死で一口も食べていないのに、「薩摩芋のポタージュ」のスープ皿がデンと置かれた。
あわててサーモンと野菜を頬ばり、


(おいしーーーーーーーい)


と、感歎の声をあげたところに、「米茄子吹き寄せ煮」と、「チーズ蒸し」という茶碗蒸しの容器に入った料理と、「むかごごはん」のミニお櫃が並べられ、テーブルの上はすきまもないのだった。



みみより日和


「このあと、デザートがございますので、お食事が終わりましたら、そちらの電話で○番をまわしてご連絡ください。このお部屋は、2時30分までお使いいただけます」
「はい! ありがとうございましたー」


食事は12時スタートだった。

浜田のたてた予定は、


【ランチ所要タイムは1時間。おそくとも1時30分には犬鳴渓谷めざして出発し、七宝瀧寺をまわって、3時30分には温泉へ。2時間ほど、ゆるりとすごして帰る】


というもの。


(2時30分まで食事だなんて、とんでもな~い。そんなに時間かかるわけないやん)


と鼻で笑った。このときは。

ところが。

ランチ会場の“平塚”は、いつのまにやら“やわらぎの間”へ。


発端は、てんこちゃんが配った「癒しスタジアム」のチラシだと思う(笑)
てんこちゃんの肩書きは「やわらぎ師」だ。


(やわらぎ師って何?)
(どんなことしてるの?)


そこから、施術の話になってゆき、ヒーリングもでき、「気」を視ることもでき、なんだかんだとカラダをさわって調整ができるてんこちゃんが、お疲れモードのくーちゃんを見て、


「ちょっと、やってみましょうか」


ということになった。
最初は、座椅子に座ったまま、肩とか腕とかをさわって、ツボとか経絡とかの単語がとびかっていて、それを目の前にして


(めっちゃ気持ちよさそう!!)


と、ヨダレをたらしていたら、


「あ、えみなさんもあとで、やりますから」


と言ってもらえて、


(えーーーーーーーーーーーっ)
(ほんまですかーーーーーーーーーーーーー!!!)


そこに、


【“平塚”が、とても気持ちのよい広々とした和室で、畳の匂いもしそうなくらい清潔なお座敷だった】


ことが拍車をかけた。

当然のなりゆきとして、うつぶせになり、まだ温泉にも入っていないのに、「出張温泉マッサージ」状態(笑)

最初は、とっても遠慮していたわたしたちなのですが、だんだん、


「あ、そこそこ!」
「きくーーーーーっ なんでわかるのーーーーー???」
「うわーーーーー。めっちゃ気持ちいい……」
「あーーーーーーーー。癒されるーーーーーーーー」
「もう、ずっとここにいたいーーーーーーーー」


というわけで、横になってしまったら、もう起きることができなくなった。
気持ちがよすぎてーーー。


(料金をいただいて施術をなさっている)プロのてんこちゃんに、タダ働きをさせてしまい、大反省の浜田。
でも、てんこちゃんは、施術をすることが好きなのだそうだ。


(なんて、温泉にぴったりなのでしょう!!)


あんまり気持ちがよかったので、浜田温泉倶楽部の企画として、こんな「施術タイム」を設けてもよいのではないか? と、顧問・体験部員ともども、話が弾んだ。


温泉のみならず、プロの技による癒しとやわらぎ。


(お金を払っても、やってほしい人がいるはず!)


やってほしい人と、やりたい人がいれば、場はできる。
お部屋を借りることができたら、その場をイベント会場にすればいいわけだ。


「やりたい人」は、ふだん設定されている料金でもいいし、新しい手技の試みをする場として、モニターを募集されてもいいし、待っている人が手持無沙汰だとしたら、セルフでできる手技の講座でもいい。


「えみなさんも、できるじゃないですかー。ヒーリングでもなんでも」


(やだよ~ん)


浜田温泉倶楽部は、やりたいことをして元気になる倶楽部。


わたしは、今、「されたい」の~。
ぼよよ~ん、としたいんだよ~。


(やりたくなったらします~)


また、
くーちゃんが天然石のアクセサリーを身につけていたので、てんこちゃんの目が輝いた。
ストーンの浄化は、イベントで人気のメニューなのだそうだ。

みるみる、ネックレスやピアスやブレスレットの石たちが光を放ちだす。


てんこちゃんが何をする人なのか、わたしもよくわからない。
でも、 「やわらぎ師」という肩書が、その全てを表しているように思う。


(いいなあ。やわらぎ師)


てんこちゃんは、とってもふっくらした、おかあさんみたいにあたたかい手の持ち主だ。

いつしか、“平塚”は、“やわらぎの間”と化していた。


そこへ、鳴り響いた電話のベル。


(あーーーーーーーーーーーっ 忘れてた!!!)


時計を見ると、既に2時を回っている。
あわてて飛び起きて、受話器に頭をさげまくる。


「すみませーんっ デザートの電話するのを忘れていましたっ」


みみより日和


「豆乳抹茶パンナコッタ&梨」を、まったり食べ、温泉グッズをフロントに預けて、いよいよ、犬鳴渓谷へ。


後半へつづく。


チラ見せ。


みみより日和


浜田温泉倶楽部 部長 浜田えみな


追伸


「癒しスタジアムのブースでどんなことをやるのか、みんながわかるように、ちゃんとブログに書いてね!」
とお願いしたのに、確認したところ、まだ書いていないようなので、「やわらぎ師 てんこ」ちゃんのブログは、後日リンクします(笑)


癒しスタジアムは10月6日(日)・11月17日(日) 10:30~18:00
天満橋OMMビル 2F イベント会場で開催です。