どこまでも水の音が伴走してくれる。
歩くたび、進むたび、
遠くなり、近くなる。
川の音。滝の音。
やむことなく流れ続ける音。
音に洗われながら
歩いていたのだなあとわかった。
自分が
ずっと長く関わっていることを
肯定できたら、
そこから始まる力が満ちてくる。
* * *
天川村は、 「音」 だ。
最初に気づいたのはいつだろう?
石段をのぼって、玉石が敷き詰められた天河神社のゆったりとした拝殿で、三人で椅子に腰かけていたときだろうか?
近付いてくる人の玉石を踏む音。五十鈴の響き。葉擦れの音。うぐいすの鳴き声。
風の音。空の音。山の音。水の音。
(音がからだにしみいってくる)
かわりに不要なものが外に出ていく。
気がついたときには、すっかり、音に交換された心地よさの中で、いつもより大きく足を踏み出し、両手を振って歩いていた。
(伝えられないなあ)
と思う。
音が自分のからだの中に入ってきて、作用している「感じ」。
(今となっては、もう書けない)
天川村にいた時に気づいていれば、もっと内部で起こっている「感じ」にフォーカスをして、文章化するための意識を働かせ、表現するための言葉を探したと思うけれど、そのときには意識していなかった。
今はもう、書けない。
ただ、
(気持ちいいなー)
と思っていたことをふりかえり、
「音に洗われながら」歩いていたのだなあとわかった。
* * *
みたらい渓谷の駐車場に車を止め、外に出たら……。
そこは、天河神社のあたりとも、禊殿のあたりとも違う「気配」でいっぱいだった。
三年ほど前、鞍馬から貴船に降りた時、その気配のちがいに驚いたことを覚えている。
みたらい渓谷は、貴船とは違う、でも、「水」の気配なのだった。
たくさんの滝。
川の流れ。
たくさんのつり橋。
萌える緑。
水音が聴こえる。
川の流れ。滝の流れ。地の下を流れる水音まで。
みたらい渓谷は、どこまでも水の音が伴走してくれる。
歩くたび、進むたび、遠くなり、近くなる。川の音。滝の音。やむことなく流れ続ける音。
去りがたい迫力で、どうどうと流れ落ちる滝を眼下に見下ろし、ただ、ダイナミックな音に打たれて、言葉をなくし、
「ここは、写真じゃなくて、ムービー!」
と、Tさんも私もシャッターではなく、録画ボタンを押した。
帰宅して、その音を再生して初めて
(歩いているあいだ、ずっと洗われていたのだ)
とわかった。
気づかないで受けていた恩恵の深さ。
渓谷は続く。
ずっと遊歩道が続いている。
(どこまでも、このまま歩いていきたい)
(どこで引き返そう)
そんなふうに思いながら歩いてきて……
遊歩道から離れて、淵の近くまで降りられる場所に出た。
まんなかに立ち、水をさわって、渓谷を振り仰ぎ、ここが、引きかえす場所だとわかった。
何度、ムービーを再生したとしても、拾える周波数は限られている。
現地では、もっとたくさんの波動が、からだじゅうを刺激して、細胞が活性化されていた。
みたらい渓谷の遊歩道で、目覚めたものは、はかりしれない。
目に入る新緑のグラデーションとともに。
(音に洗われる)
そんな体験ができた。
* * *
名残惜しい天川村に別れを告げ、帰路へ。
いたれりつくせりの5296号。
途中の道の駅で、おみやげタイム。
名物のこんにゃくや、しいたけの原木など、珍しいものがいろいろ。
浜田的には、万能薬の「陀羅尼助」に、かなり魅かれるものがあった。
名前は耳にしたことがある。
道の駅の棚にかなりの面積を占めて置いてあるので、奈良で製造されている薬なのだろうと思っていた。
天川村を訪れた帰りに買い求めるものでもないだろうと思って、買わずに帰ったのだけど……。
なんと!
ごろごろ水の湧き出る洞川のあたりで古くは製造されていたそうだ!!
(そうだったのかーーーーーーーーーーー)
かなりショックを受けたことを書き添えておく。
買えばよかった。
* * *
次なるいたれりつくせりは、橿原市の「だんご庄」だ。
できたてを店内で食べて、一休み。
持ち帰り分の注文をすると、食べている間に箱詰めをして、持ってきてくれる。
だけど、きなこの香ばしさとお餅のやわらかさは、できたてが絶品だ。
お味見一本分は、ツアー料金の中に含まれているようなので(junpyさんが支払ってくださった)、もっともっと食べたい人は、自腹で追加しても食べる価値はある。
小さいお団子なので、一口で三つくらい食べられるし、一気に二~三本はいけると思う。
が。
5296号のいたれりつくせりは、まだ続く(笑)
帰りの時間の関係で、行くかどうかは確認してくださるので、甘いものが苦手な人や、おなかがいっぱいの人や、帰りを急ぐ人は、寄らずに解散地の京橋まで走ってもらうことも可能。
浜田は、過去のレポートで見た「フルーツあんみつ」が食べたかったので、
「何時になってもいいので、寄ってください!」
その場所は、葛城市当麻寺のあたりにある、フルーツパーラー「もんちっち3」というところだ。
名前の由来等は不明。店内は、ウッディでナチュラル。
Tさんもわたしも、まずはフルーツあんみつ。
フレッシュなフルーツがたっぷりで、ソフトクリームも濃厚。
あんこもしらたまも入っていて、すごいボリュームだ。
junpyさんのオーダーしたサンドイッチも、まさかのアメリカンサイズ!
そして、おいしい!(しっかり、3分の1切れをいただいた。画像はjunpyさんのツアーレポートに掲載されている)
(すごーい)
というわけで、大大大大大満足のうちに、名残惜しくも京橋駅に到着したのだった。
Tさんとわたしは、天河神社でもゆっくり過ごし、大門カフェでも濃密にすごし(笑)、みたらい渓谷でも遠くまで散策させていただいた上、道の駅でも買い物に迷い、だんご庄でも、もんちっち3でも、しゃべりまくり、めいっぱい一日を満喫して、解散したのは7時前くらいだっただろうか。
何時までに帰りたいと帰着時刻をお願いしておけば、それに合わせて案内してくださる。
京橋は、飲食店にはこと欠かない場所なので、解散後にツアーメンバーと晩御飯を食べながらシェアリングすることも可能。
その人に必要なだけ、ツアーはつづくのだ。
* * *
行くまでは、「天河神社」に行くのだと思っていた。
でも、行って帰ってきてみれば、部分的に区切ることなどできないことがわかった。
だから、ツアーなのだ。
5296号に乗り合わせたクルーで行く。
ひとりでは、けっして行けないところへ。
レポートには書いていないけれど、ツアー中、車の中や、村の中や、渓谷の遊歩道や、だんご屋や、フルーツパーラーなどでは、もちろん、「しゃべりまくり」(笑)
そのことも、たぶん、浄化の一つ。
(なぜ、この人たちと、一緒に来ることになったのか)
そのことが「わかる」とき、扉が一つ開いている。
開いた扉から、視界が一つ、ひらけている。
* * *
最後に。
わたしは、名前のことだま師なので、人と出逢うと、名前の音連れを意識する。
junpyさんの名前のことだま。
「し」という音は、「問題解決」の力。
どんな困難なことがあっても、それを乗り越えて大丈夫にする力。
「じ」のように濁点がつくと、ダブル効果で力が倍増!
小さい「ゃゅょ」の音は、「レベルアップ」
「もっと」「さらに」の世界へ自分を引き上げていく力。
「ん」は「ステージアップ」
今、自分がいる場所から、さらに上のステージへ転換する力。
「こ」は「実現」する力
夢や希望、ビジョンなど、形のないものを現実にする力。
junpyさんは、天河神社を訪れ、約二十年間勤めていた会社をやめ、ご自身の使命を生きることに気づかれたと書いていらした。
問題解決・レベルアップ・ステージアップ・ヴィジョンの実現
junpyさんの名前の響きが持つ、これらの力は、その名前を呼ぶ人に還る力。
junpyさんのまわりには、この力を必要とする人が、多く集まっているのではないだろうか。
junpyさんと出逢って、ご自身の生きるステージを上げていく人は多いはず。
ことだまの使命を生きるjunpyさんの姿に、関わる人のスイッチが押されるのだ。
そして、
名刺をいただいてわかったのだけど、「大門」のおじさんの名前にも、「じゅ」と「ん」の音が入っている。
(すごい)
わたしは、
問題を乗り越えたのだろうか。
能力を引き出せたのだろうか。
それまでいた場所から、上へとあがったのだろうか。
思い描いたことは実現するのだろうか。
* * *
天河神社の拝殿で、わたしに降りてきたのは、
「そのままでいい」
というものだった。
そのことだけが、じゃんじゃん、降り注いできた。
(そのままでいい)
(かわらなくていい)
それは、どういうことだろう?
正直、
天河神社に行って会社をやめるような事態になったら、まだ困ると思っていたし、ステージが変わるというのも怖かった。
『水の巡礼』という本で田口ランディさんが書いていたように、天河神社が覚悟を決めたお願いを叶えてくれるのだとしたら、そのお願いは、まだしたくないと思った。
だから、
「そのままでいい」というのは、先延ばしにするために、自分が決めた都合のいい声なのだろうと、どこかで感じていた。
天河神社に呼ばれるというのは、鳥居をくぐり、拝殿の前でたたずむことができたかどうかではなく、その前で心を「す」にできるかどうかであり、五十鈴を鳴らして、まとっているものを祓うことができるかどうかだと思った。
その上で、神様からの使命を拝命できるかどうか。
だとしたら、わたしは、まだ天河神社に呼ばれていないと思った。
天河神社のミラクルは、自分には関係がないと思えた。
ところが。
あながち、そうでもなかった(笑)
(問題解決・レベルアップ・ステージアップ・ヴィジョンの実現)
(そのままでいい)
これらがひとまとめにされたギフトが、とつぜん、舞い降りてきたからだ。
別にたいしたことではない。
気づいただけだ。
(わたしは、会社が好きなんだ)と。
ひょえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ
そうやったんやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ
* * *
仕事は「好きなこと」ではないと思っていた。
仕事は「仕事」。
しなければならないこと。
就職することに迷いはなかった。違和感もなかった。
だけど、
好きなことをするために会社をやめて、動き始める人や、輝きはじめる人がまわりにどんどん現われはじめた時、どこか引け目を感じて、落ち着かない気持ちになっていた。
どうして仕事をやめないのかと聞かれることが多くなり、非難されているように感じることもあった。
「毎日まじめに出勤できて、協調性も責任感も事務能力もあります」
「社会適応できます」
そんなことを盾にしたかったのかもしれない。
だけど、それがいったいなんになるのだ?
(どうしてわたしは仕事をやめないのだろう?)
(雇われて働いている限り、自分を生きていることにはならないのだろうか?)
仕事をやめないと何も動き出さないような気にさえ、なっていた。
それくらい、まわりの人たちは輝いているように見えた。
その気持ちが消えた。
会社が好きだったとわかって。
いろんなことに胸を張れる気がした。
思えば、やめる機会はいくらでもあったのだ。
結婚したとき。リクトを産んだ時。コツメを産んだ時。三人目を考えた時。
それでも、やめなかった。手放せなかった。
それは、「好きだった」からなんだ。
そう思えたら、「無敵」な気持ちになった。
胸を張って、「好きだ」と言ってみる。
ほんとうのところは、わからない(笑)
でも、そう言える自分になってしまった。
わたしは、常々、仕事に誇りを持っている人の姿が好きだった。仕事が好きなことだったらいいなあと思っていた。
わたしがしている仕事は、誇りを持つような仕事ではなく、誰にでもできる、事務作業だけれど(笑)
それでも、
わたしの人生の中で、一番長い時間を占め、ずっと続けてきたものは、書くことでも描くことでも子育てでもない。
「会社に勤めること」だった。
そんなにまでして、自分が生きてきた時間のほとんどを費やした会社生活を
「好きだ!」
と思えたら、ぐんぐん力が湧いてきた。
どのくらい力が湧いてきたかというと、毎日、テーマパークに行っている気分だ。
守衛さんに挨拶して、職員の通用門をくぐり、IDカードをスリットする。ピッという電子音に、
(今日も「入場」した!)
と思う。
そう思ってみまわせば、いろんなキャラクターが、あちこちにいる(笑)
いいヤツもいるし、悪いヤツもいる。
人生がディズニーワールドのようなものだとしたら、会社も一つのアミューズメントエリアだ。
せっかく入ったのだから、楽しまなくては。
会社で起こる全てがアトラクション。
4月に転勤したばかりなので、毎日、新しい発見がある。
楽しむという視点で見れば、会社はいたれりつくせりだ。
まず、ウォッチングする人材には事欠かない。
職員だけでも、新規採用から定年、再雇用者まで幅広く、さらに非常勤職員や派遣職員、関係機関の職員、異業種職員、お客様の層もさまざまだ。ベビーカーに乗った赤ちゃんも来る。
電話も多い。いろんな職種の、いろんな声の、いろんなしゃべりかたの人がいる。
プライベートでは、ぜったいに関われないような人たちと、毎日遭遇する。
研修も多い。出張も多い。
会社って、実はすごいのだった。
(今日は、何を楽しもう)
そう思って、IDカードをケースにしまい、課内に入る。
(イヤなことやハートブレイクなこともあるけれど、「経験値」UP!)
挨拶をしながら、席につき、ロッカーからパソコンをとりだし、電源を入れる。システムを起ちあげ、メールをチェックする。
ずっと、
「楽しんできたのだなあ」
とわかった。
好きだからずっとやっているのだ。
あらまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ
* * *
問題解決・レベルアップ・ステージアップ・ヴィジョンの実現
天河神社に行って、自分のステージが変わった。
自分がずっと長く関わっていることを肯定できたら、そこから始まる力が満ちてくる。
仕事をしていた圧倒的に長い時間を、否定することしかしなかったわたしは、いったいどこへ消えたのだろうか(笑)
人生は、テーマパークだ。
会社もアミューズメントエリアの一つ。
(ずっと、楽しんできた)
そのことに気づけて、とても嬉しい。
楽しんでこれたのは、自分ひとりの力でなく、支えてくれ、見守ってくれ、勇気づけてくれた、大きなまなざしと小さなまなざし。大きなてのひらと小さなてのひら。
夫と子供と双方の両親。
そしてまわりの人たちのおかげだ。
置かれている環境は、何も変わらない。
だけど、わたしが持っている意識の層は、天河神社に行く前とは全くちがう。
問題解決・レベルアップ・ステージアップ・ビジョンの実現。
「ん」の音は、ステージを変える。
しりとりでも、「ん」になったら、それまでのステージから、新しいステージが始まる。
今いる場所からレベルアップしたい人、チェンジアップしたい人、飛び立ちたい人、ビジョンを実現したい人は、junpyさんの元に集まってくる。
抱えていた問題なんて、いつのまにか越えている。
ありのままを楽しむだけで。
浜田えみな
junpyさんの5296号で行く天河神社ツアー 募集中です! → ★★★
レイキヒーリング・ヒプノセラピー・チャネリング・シータヒーリング・インディゴチルドレン……
ピンとくる言葉があったら、ぜひ、junpyさんとお話してみてください。
大阪・京橋にサロンがあります。 → ★★★
わたしは、お会いしたこともないのにツアーに申し込みましたが、そのお人柄にふれ、もっとずっとお話したい!という気持ちでいっぱいです。








