どこまでも続く晴れわたる空のように。
いっせいに芽吹いて萌える若葉のように。
春は、上へ上へと広がり伸びていく力です。
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先日の日曜日、「しぜんと生きる子どもクラブ」という小学生向けの活動で、近所の府立公園に春を探しに行きました。
薄いピンクの花は、みんな「サクラ」だと思っていたら、これは、 「アンズ」の花でした。
モクレンとコブシの見分け方も教えてもらいました。
花のそばに、はっぱが一枚だけ出ているのがコブシだそうです。
「冬芽」という言葉も、初めて知りました。
つぼみから花が咲くように、葉っぱもいきなり噴きだしてくるわけではないのだと、守られている冬の芽が愛おしくなりました。
たくさんの木々の、これから芽吹く葉っぱの芽を、たくさん観察しました。
葉っぱが落ちたあとの痕が、顔のように見え、葉っぱに水分や栄養分を送る維管束の痕が目や口に見える、かわいらしいオニグルミの枝。
ヒツジの顔とも、おサルの顔とも見えるようです。
黄色いミモザは、輝く明日の象徴のようです。
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人事異動で、4月からの内示を受けた人も多いのではないでしょうか。
私も、二十数年勤めていた界隈を去り、新しい職場へ変わることになりました。
乗る電車も勤務する地域も関わる人たちも全く変わり、ニューワールドへの突入です。
この年から専門的な仕事をするのは心細いのですが、それよりも何よりも、内示を伝えてくれた上司が、
「よかったな」
と、自分のことのように喜んでくれて、私に向けてくれた温かな笑顔と言葉が何より嬉しかったのです。
そのことだけで、どんなことがあっても大丈夫だと思いました。
はる・はる・はる
どこまでも続く晴れわたる空のように。
いっせいに芽吹いて萌える若葉のように。
春は、上へ上へと広がり伸びていく力です。
見渡せば、初めての世界に生まれ出るものたちへの祝福に満ちています。
浜田えみな




