家系図には何が書いてありますか?
自分につながる人の名前です。
生まれた日がわかります。
亡くなった日がわかります。
その人が生まれ、生きたことがわかります。
その人が生まれ、生きてくれたから、
自分がここに、生きていることがわかります。
* * *
糸井重里さんの1月7日と8日の「今日のダーリン」を読んで、なぜ、あんなに心を動かされたのかが、また、わかった。
(どこまでいつまでこのネタで引っ張るつもりだ?)
と思われているかもしれないけれど、今日はさらに、あのエッセイの何に強く心を動かされたのかを書いてみる。
「自分が〇〇だったら、こんなふうに生きたいと思うんだ」
というフレーズが繰り返されるダーリンの文章を読んでいると、
さまざまな「生」を体感しているような気持ちになり、リアルな鼓動が自分の中に生まれた。
クルマの鼓動。歌の鼓動。野うさぎの鼓動。おにぎりの鼓動。
誰かのように。誰かとともに。何かになって。自分のからだで。
そのことが、最近、関わっている「家系のことだま」のテーマと結びついたのだ。
* * *
昨年、命名言霊学協会の名前のことだま上級講座を受講し、家系の流れから自分の生まれてきた理由をひもとくことを教えていただいた。
わたしは結婚しているので、自分につながる家系の流れは四つある。
それぞれ、家名があり、家名の由来があり、家紋がある。
わかる範囲で、両親や義父母に聴き取りをして、簡単な家系図を作成した。
今まで、母から「小さい時に亡くなった兄」としか聞いていなかったおじさんの名前を知った時、心が強くふるえた。
わたしは、五十年近くも、このおじさんの名前を知らなかったのだ。
祖父母は、長男を小さくして失ったから、次に生まれた母を大事に大事に育てたのだという。
少しでも熱を出そうものなら、すぐに病院に走ったという。
もしも、おじさんが亡くなっていなかったら、手遅れで命を失っていたのは、母だったかもしれない。母が死んでいたら、今、私はいない。
小さくして亡くなったおじさんの想いが、母を生かし、私につながっている。
おじさんのおかげで、わたしがいることを、家系のことだまを学んで、初めて理解した。
父方の祖母は、徳島の山深いところに嫁いだ。
そこに嫁に行くのはきついと評判のところだったそうだ。田んぼも畑も山道を登らないと行けない山の奥の農業は、想像もできないくらい、きついものだ。
祖母は、からだが丈夫ではなかったので、あまりにも辛くて、一度、実家に帰ったのだという。それを説得されて戻り、子供たちを育てたものの、九人目に産んだ子が二歳になる前に過労で倒れ、そのまま亡くなってしまった。
まだ小さな子を残して死ぬことは、どんなに想いが残ったことだろう。
働きづめの人生の中で、祖母に楽しみはあったのだろうか。
実家から戻らなければ、四十代で過労死することもなく、別の人生を生きていたと思う。
だけど、父は生まれていなかった。
わたしが今、生きているのは、祖母が命をかけて、婚家の家系に入り、父を産んでくれたおかげだ。
わたしの中には、たくさん生きていろんなことをしたかったおじさんの想いや、女性として幸せに生きて、子どもが大きくなるまで見届けたかった祖母の、かなわなかった想いが流れている。
「じぶんが〇〇だったら、こんなふうに生きたいと思うんだ」
が繰り返されるダーリンの文章を読んで、家系の人たちの想いがオーバーラップした。
いのちの限り、短くても、つらくても「まるまるまるごと」生きてくれた家系の人たちがいたから、わたしがここにいるということが、どーんと響いてきた。
むずむず、むくむく、野原のようにあらゆる可能性を伸ばして生きたい!
という衝動は、わたしにつながる家系の人たちのかなえられなかった想いだ。
その想いを、いただいたこの人生でくみとらずに、幸せなんてありえない。
わたしが幸せにならなければ、そうまでして「まるまるまるごと」生きてくれたご先祖様の幸せはありえない。
ほかにも、家系に生きる人たちのエピソードは、たくさんある。
家系に繰り返されるパターンはメッセージだ。誰かが気づいて解決するまで送ってくる。
わたしに何をしてほしいのか。
わたしがどう生きることが、その人たちの想いに沿うことになるのか。
わたしは、ご先祖様のどんな宝物を子孫に伝えていくのか。
わたしは、ご先祖様のどんな借金を清算するのか。
そのことを教えてくれるのが、名前。
わたしにやってほしいと願ってくださったことが、名前の中にある。
そのことが、家系の流れからひもとけた瞬間……。
自分が必要とされて生まれてきたことがわかる。
自分がひとりでないことも。自分が幸せになるわけも。
それは一つじゃない。
この人生をかけて、今度はわたしがかなえていく。
受けとった名前とともに。
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今日から、 「家系のことだま鑑定モニター」 に応募してくださったかたたちとのセッションが始まります。
21名に達するまで受付中です。
浜田えみな
