青空のゆくえ


ずっと前ばかり見なくていい。
ずっとがんばっていなくていい。
ずっとちゃんとしていなくていい。


まっすぐ伸びていくことは、
もう、決まっている。


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「いちばん」



ひとりぼっち。
だれもいない。


って、大きな瞳に涙をためる。


ひとりぼっち。
おいてきぼり。


って、肩をふるわせる。


声が。
心が。


とざされて。
とどかない。


いつ、しまいこんだの?
いつ、見ないことにしたの?
いつ、にぎりしめたの?
からっぽのまま。


あなたはあなたのままでいて、
好きなものを好きでいて、
がまんしなくて、
ゆずったりしなくて、
いい子にならなくて、
そんなに急がなくて
何もかも追い越さなくて、
よかったのだけれど。


そのたびに、
ひきかえに、
積もるように増えていったさみしさを
今、変えて。


楽しそうな声がして、扉をあけたら、
誰もいない。
いっしょに遊びたいのに、誰もいない。
ひとりぼっち。
おいてきぼり。
いつも。


ほんとにそうだった?


ずっと、前を見ていたら
気がつかない。
目の前の影は、自分がつくっていることに。
背中にあたる陽射しは、ほら、明るくてあたたかい。


……ふくらんでいく泪が、こぼれおちる前に。


ふりむいて。
耳をすませて。


聴こえる。
見えてきた。


あなたが一番だから。
あなたが先頭だから。
前には、誰もいなかった。


ふりむけば、
あんなにたくさん、
手を振っているよ。


群れになって。
髪が風に舞って。
おでこを全開にして。
笑って。
呼んでいる。


耳をすませて。


ふりむくだけでいい。
ずっと、ひとりぼっちじゃなかった。


手をつなぎたかった人は、
いつも、あなたを見ていたよ。


今、あなたから
よりそって。


Fin.


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創造性の子ども・表現の子どもと遊ぼうって決めたので、最近、いろいろやっていますが……
そもそも。


文章の子どもは、一人で勝手に遊びます。夜遊び三昧。いつまでも帰ろうとしません(苦笑)
筆の子どもは、決まった時間だけ、きっちり遊んで、ちゃんとサヨウナラを言って帰ります。
絵の子どもは、長期欠席中です。


詩の子どもは、いるなんて知らなかったのですが、この間、初めて呼ばれて登場しました。
一番シャイで、引きこもりだと思ったのに、どうやら、出たがりのようです。


「書いてくださいよー」とは言われたけど、「詩を」なんて、言われなかったのに(!)


呼びだした人は、恐縮ですが、受けとってください。


*    *    *


ずっと前ばかり見なくていい。
ずっとがんばっていなくていい。
ずっとちゃんとしていなくていい。


まっすぐ伸びていくことは、もう、決まっているのです。


いつも、ありがとう。

最高の卒業証書授与式を、みんなで迎えましょう。


浜田えみな