青空のゆくえ


やっていて苦しくない。
いつまでやっても疲れない。
楽しい。嬉しい。やめられない。
気づけばやっている。


自分ではすごいことをしているなんて思わない。
誰でもできるのに誰もやらないだけだと思っている。


でも、ちがう。


あなたのフツーは、なんですか?
それは、みんなのスゴイです。


あるがまま。ありのまま。


*    *    *


わたしは、文章を書く。どんなことでも文章にできる。
すべてが言葉に置き換わる。それを文字に固定する。
そんな作業は自動で起こる。


すべてが文章になる。
頭の中は言葉の子どもでいっぱいだ。


それを……、やめたかった。


言葉の子どもを追い出したかった。
文章以前の感覚を、文章に換えずに表現したいと思っていた。
理性より本能で表現したかった。


卑屈になっていた。


ブロックがあるからだと勝手に思い込んでいた。
取れるものなら取りたいと。


文章でないものを、からだからあふれさせることができたら、「自由」になれると思っていた。


わたしは、自分のなかに、「文章以前の感覚」があると思っていたのだ。


まちがいだった。
ない(笑)


文章以前の感覚などない。
感じたとたん、文章になるのだ。

わたしの世界は文章でできている。
本能も、感じたとたん、文章になる。
なってしまう。


だから、自分をせきとめているブロックなんて、ない。
すでに自由。


そう気づいて、とても楽になった。


うらやましいと感じるダンサーやパフォーマー、熱いパッションを放出するアーティストたちは、もしかしたら……
文章表現は、できないかもしれないのだから。


感じたことを身体の動きや色彩感覚で表現するのは、それが、備わった変換方法なのだ。

感じたことすべてが、文章になる人。音になる人。からだが動く人。色が視える人。
さまざまだ。


だとしたら。
わたしには、ほかの表現は無理(笑)


自分が努力せずにできることは、スゴイなんて思えない。
誰にでもできるけど、アホくさいからしないだけだとしか思えない。


自分ができないことをする人はスゴイとしか思えない。
その人は、それしかできないからだなんて思わない。


自分はフツーで、みんなはスゴイ。

だから。

自分のフツーは、みんなのスゴイ。


*    *    *


やっていて苦しくない。
いつまでやっても疲れない。
楽しい。嬉しい。やめられない。
気づけばやっている。


そんなフツーは、なんですか?
それは、みんなのスゴイです。


あるがまま。ありのまま。


今、できていないことをやりたいと思うのではなく、今、フツーにできることを、大切に。
それは、みんなにとっての「スゴイ」です。


あなたの特技。得意技。


*    *    *


自分が努力せずにできることって、誰でも自己評価が低い。
でも。
それって、実は、すごいことなのじゃないのかな。


浜田えみな