『五語の処方箋(レシピ)
~ リンデンフラワー ~』
第一章 「いないいないばあ」
第二章 「不器用なチッチ」
第三章 「そんなときにはペペロンチーノ」
第四章 「すれちがうときには」
第五章 「ただいま」
* * *
できた。できた。五章まで書けた。タイトルは 『リンデンフラワー』
一昨日、朝三時までかかって第四章を書きおえ、昨日、最終章を書いた。まだ、完成じゃないけど(了)を打ちこんだ。予定より一週間以上遅い。ひょえー。
最終章では場面が動かず、ほとんどがセリフになった。ほかの章を書いているあいだ、ずっと見ていたゴールだったので、いざ、とりかかると、あっというまに書けてしまった。
こんなふうに早く書けたものは、要注意。無意識に先を急ぐあまり、筆がすべっている危険が大。もっともっと掘りこむべきところを、浅く終わらせている可能性も大。もう一度、全体を見て、頭を冷やして、練りなおそう。
仕込みは終わった。あとは寝かせて熟成待ちだ。今からが勝負。推敲あるのみ。
今までは、一つ一つの物語だけを見ていたので、これからは全編を通して読み、でこぼこを調整していく。
誤字脱字、リズム、表現方法、人物像、ズレやブレ、情景が浮かぶかどうか、カタルシスを得られるかどうかなども。
できるかぎりニュートラルになって、時間の限り確認しよう。ほかの人の目でもチェックしてもらいたい。下読みしてくれる人大募集だ。ああ、ぜんぜん時間がない。
文字数にして、一二〇〇〇字弱。原稿用紙三十枚ほどになった。
当初、わたしは、どんな物語を書くと言っていたのだろうか? 過去のブログをのぞいてみる。
今回、つけていただいた肩書きは、「コトバの指圧師」
エフルラージュ・フリクション・ニーディング・ロッキング・ストレッチ・ムーブメント・リリース
マッサージのテクニックを、筋肉ではなく心に。文章表現でトリートメントしたい。
そういう希望をもって、浜田えみなは「五語のレシピ(処方箋)」というテーマで、作品を組み立てていきます。
おおお。「文章表現で心のトリートメント」とは!
五つの言葉をもらった。五つの物語を書こうと思った。第一章から第五章まで、章立てで構成することにした。
完結した作品でありながら、全体として読んだときに一つの物語につながる連作短編にする。
テーマは、「つながり」「伝える」
これは大丈夫。
メインのおかずは決まっている。あとは、それぞれ、サブおかずと漬物とごはんを考える。
サラダやデザートや食後の飲み物まで、つけられたら完成度は高くなる。
五つの定食を、「浜田食堂 今週の日替わり定食」……
なつかしい! 指圧師だったのに、食堂のおばさんになってしまった瞬間。
メニューが決まったら、定食の名前をつけ、メニューの下に書くキャッチコピーを考える。これが,章のタイトルであり、「癒しのコトバ」だ。
まだ、ゲージとかスワッチを作る前。
主題がブレないように、物語の軸を「キャッチコピー」にして、手元に置こうと考えていた。
その後、食堂のおばさんから、編み物おばさんになり、ゲージやスワッチと称して、より詳しいあらすじと綿密なプロットを作り、それに基づいて書きはじめた。
そうして、できあがったのは、
五語の処方箋(レシピ) ~リンデンフラワー~
第一章 「いないいないばあ」
第二章 「不器用なチッチ」
第三章 「そんなときにはペペロンチーノ」
第四章 「すれちがうときには」
第五章 「ただいま」
リンデンフラワーというのは、セイヨウボダイジュの花のことで、物語の中では、第二章でハーブティーとして、第五章で、六月ごろに咲くセイヨウボダイジュの花として、登場する。
元になったのは、それを聞くと、心がぎゅっと縮んでしまうような五つの言葉で、本人にとっては、哀しい想いや、つらい記憶と結びついている。
だけど、どんなものにも表と裏、光と影があり、全方向から俯瞰していることは少ない。だから誤解や行き違いがあり、マイナスの思い込みがある。
ほんの少しでも、別の場所に動いて違う角度に立てたら……。
今まで、影だった部分に光があたる。雨があがって、晴れ間がのぞく。気持ちがほどけて、ぬくもりが戻ってくる。
なのに、金縛りにあったみたいに、とらわれた想いから動けずにいるのだ。それこそ、何年も。何十年も。
そのロックを解除できたら。
そう願って、作品を創っている。
それを聴くと ○○○○ になる言葉にチェンジできたら。
それを願って、わたしたち五人は、作品にとりくんでいる。
○○○○にあたる部分が、それぞれの作家の個性だ。
DMには、便宜上、「癒し」という言葉が使われている。
とても間口が広く、とても深い言葉だから、受けとめる印象が大きく違う。
人によっては、軽々しく使ってほしくないと思うだろうし、かえって、怪しげで嫌悪感を感じてしまうかもしれない。
今回、展示会でお届けする「癒し」の風合いは、
○○○○になってもらいたいと祈る、それぞれの作家の「ゼロアーティスト的アプローチ」 であり、「ゼロアーティスト的癒し」だ。
○○○○がどんなものかを説明できたらいいのだけど、日々「進化」していくものだから、どんな作品が登場するのかは、搬入の日までわからない。
ニヤリ、くすっ、どきっ、ほろり、ほっこり、ふんわり、じーん、ほろり、ぽろり、号泣……
作家のブログ等を見ていただければ、大きく路線をはずれることはないと思うけれど、たぶん、過去作品には見られない新しい引き出しが開けられているはず。
ぜひ、展示会に来てください!
* * *
養成講座の課題でコトバを提出したとき、
「そのコトバで泣きましたか?」
と吉井さんに言われた。この言葉が、ずっとそばにある。
「そのコトバで泣いたか?」
というのは、わたしにとって、
「客観的になれたか?」
ということだ。
自分以外の誰かになって、自分以外の状況で、そのコトバを受けとる気持ちになったとき……
その場所は?
○○○○ なのか?
ニヤリ、くすっ、どきっ、ほろり、ほっこり、ふんわり、じーん、ほろり、ぽろり、号泣……
* * *
今回の自作で言えば、読みおわったとき、フェイシャルマッサージを受けたくなったり、ハーブティーを飲みたくなったり、ミュージアムに足を運びたくなったり、ペペロンチーノを食べたくなったり、編み物をしてみたくなったり、満開のセイヨウボダイジュの花を観に行きたくなったり、誰でも必ずもっている「あるもの」を手元に置きたくなってもらえたら、とても嬉しい。
* * *
本って、「文字」しかないのだな
ものすごい文豪の書いた壮大な物語も、新人が初めて書いた物語も、文庫なら規格は同じ。
同じ紙に同じ字体で同じレイアウトだ。ぱっと見ただけでは、特に差異はない。そのことに改めて気づいて、どう受けとめたらいいのか、わからなくなってしまった。
それに。
本当にシンドイときに、世間の人は、こんな字の羅列を読む気になんてなるのだろうか?
その気がなくても耳に入ってくるメロディだとか歌詞だとか。
見る気がなくても目に飛び込んでくる色彩豊かなイラストとか、短いフレーズとか。
そんなものじゃないのかな。
と思いつつ、物語にすくわれてきたわたしは、物語を書く。
文章作品の展示は、なんというか、地味(笑) 凝ったフォントはかえって妨げになる。
書籍を見ればわかるように、シンプルなのが一番読みやすいのだ。
はてさて。
今回は、キーワードとなる五つの言葉のまわりに、五人の作品が展示される。
それぞれスタイルが違うし、華やかな色彩のものもあるから、字ばっかりのボードが混じっていても、コラージュみたいで、逆におもしろいはず。
ということで、A4ボード2枚で展示する予定で準備している。
一万二千字というのは、一作品につき原稿用紙五~六枚程度。
計ったことはないけれど、カフェでオーダーした飲み物がテーブルに届く間に読める、ちょうどいい長さのように思うので、席に持ち運びできるバージョンを用意しようと思う。
あわせて、ブログに連載しているメイキングも掲載するつもりなので、時間のある人は楽しんでください。
ボダイジュカフェには、マガジンラックがたくさんあるので、どこかに置かせてもらいます。
今回の作品展示で、今まで使ったことがなかったワードの機能にずいぶん、詳しくなった。
行間調整とか、校正記号とか、ページ罫線とか、透かしとか、ヘッダー・フッターとか。
もっと、よりよくする方法や、かっこいいレイアウトもあるのだろうなと思いつつ、搬入までに、できることがあれば頑張る所存(時間の限り!)。
* * *
それよりもそれよりも!
カルタだカルタ。
五枚ぶん。
下絵(案)までできているのは三枚。残り二枚のうち、アイデアがあるのは一枚。最後の一枚は、まっしろ。五枚の読み札は、十数種類のコトバの中から、自分で選んだものだ。
まさか書けないなんて(泣)
(おーまいがー)
だけど、カルタは目玉。なんていっても、
「とればとるほど癒される!」
のだ。
手書きかプリントかは、作家によって違うけれど、もしかしたら、ドキドキの手書きをゲットできるかも!
将来有望な作家ばかりなので、大事にとっておいて、有名になったら、オークションで売り飛ばすもよし(笑)
また、本人に会える大チャンス! あんとみさんに。二段さんに。きゃらめるさんに。まきさんに。
もちろん、わたくし浜田にも。
カルタ大会については、また、後日、大特集を組んでお知らせします。
イベントに来てくださる人がいたら、コメントかメッセージで教えてください。会場で、声をかけてくださいね!
* * *
先週、ボードや紙類など、物語展示に必要なもののリストを作った。七ミリの発砲パネルにしようと考えていたけれど、カッターでは切りにくいと注意書きがあったので、五ミリにしようか考え中。
五ミリを二枚重ねて厚みを出す方法もある。どうしようか。
展示作品を印刷する紙については、イメージはあるけど、現物を確認したわけではない。
望むイメージの紙が、そもそも存在するのかどうかも不明。どんな店にいけばいいのかも不明。
カルタの画材については、まだ考えていない。どのくらいの時間があったら描けるのかも想像がつかない。カレルチャペック紅茶店の「バニーちゃんとおかし」の応募作を、十分で仕上げた実績を活かして、下絵を含めて、一作品二時間ほどで原画を仕上げたいところだ。
手持ちの画材で足りるのかどうかも不明。…って、色エンピツとサインペンしかないですけど(苦笑)
がんばって、明日じゅうにカルタ案 五枚。耳をそろえて納品ざんす。
(“耳をそろえて”ってカワイイ。うさぎが耳をそろえて、すましているようすが浮かびます)
ともあれ、健康が一番。搬入前にコケないように、がんばりまっしょい。ピンチはチャンス。
浜田えみな
子どものクリスマス会のママの出し物で、十五人で「ポンキッキーズ・ラインダンス メリークリスマス・エブリワン」をします。
来週火曜日までに覚えないといけないのですが、DVDのスロー再生ができず、早すぎてぜんぜんフリが覚えられませーん(泣) 若いママたちは、全く苦にならないらしく、一回目の練習から、すでにカンペキ。だれか口で説明してー(; ;)