眺めるだけの窓ですか?
飛びだしていける扉ですか?
記憶とコトバが、ほら、手をつないで。
「切符」になる。
* * *
ホテルはターミナルビル。非日常が交錯する。旅人たちの通過点。
「ここすき展」は、乗りかえターミナル。
二十のパネルは、中津を愛する人たちの大好きな場所。
切りとられた情景から誘引される想い。
コトバが引きよせてくる記憶。
「固有な場所」を超えて、観る人の「特別」と結びつく。
ラマダホテル界隈を知っていても、知らなくても、訪れた人の
「すき!」
「ドキ!」
「ズキ!」
が、ずんずん仕こまれ、なじみ、シャッフルされ、静かに醸成されている。「ぬか床」みたいだ。
コーナーに、足を踏みいれてみればわかるはず。ここちいい。
ソファに腰を沈めてみればつつまれるはず。きもちいい。
二十のメタファー。
眺めるだけの窓ですか? 飛びだしていける扉ですか?
梢 水引 階段 交差点 影 橋 横断歩道 橋 高架 桜 オブジェ 蛇口 星 傷 緑 幹…
ことばたち。
あなたにとって、かけがえのない人。あなたにとって、かけがえのないもの。
あなたがいちばん好きなもの。つたえたいもの。つたえたい人。
わかるはず。みえてくるはず。
「すき」がみちている。「すき」があふれている。
「わかちあいたい!」と欲するはず。
記憶とコトバが、ほら、手をつないで。
「切符」になる。
つまさきと、おへその向きが決まる。ねじれず。ぶれず。ふらつかず。
切符が発券されるまで、ふかふかのソファに抱かれていよう。
手にした切符の行先を、たしかめたら、さあ、腰をあげて。
足をふみだすだけ。胸をはるだけ。
追い風でも。向かい風でも。
ホテルはターミナルビル。非日常が交錯する。
「ここすき展」は、乗りかえターミナル。
乗りつぐのは、
バスですか?
列車ですか?
飛行機ですか?
船ですか?
それとも、歩いていきますか?
あなたの扉となった一枚を、おしえてください。
5月20日(金)まで!
大阪 御堂筋線 中津駅直結 ラマダホテル1Fロビーにて開催中
すばらしい「ぬか床」の画像は → 君が人生の時… 「あなたの扉 ~ここすき展~」
浜田えみな
いつも、扉をさがしている。どこにいても。だれといても。どんなときも。
受けとる人のもとに、扉は訪れるから。
吉井春樹さんの → 「ここすき展」
六十作品のうち、二十作品が展示されている。