あなたは、どんなときに、しあわせな気持ちになりますか?
どんなときに、勇気や、元気を感じますか? 風をはらんだ帆のように、希望がみなぎりますか? どこまでも、駆けだしていきたくなりますか?
わたしは……


人の「志(こころざし)」にふれたとき!


わたしを、しあわせな気持ちにさせてくれるもの。勇気や元気で満たしてくれるもの。希望を与えてくれるもの。何度でも再誕生させてくれるもの。「スイッチ」や「鍵」と呼んだもの。
それは、なんだろう? と考えていた。

思いあたった。
「志(こころざし)」だ。


どんなものであっても、どんなにわずかでも、「志」の片鱗を感じたら、高揚する。
たぶん恋におちるときも(笑)


*         *         *


言葉を構成している、「いろいろなもの」 を、もっと、理解したかった。 
因子? 要素? 
試しに「構成要素」と入力して、検索してみた。


(びっくり!)


ありとあらゆるものに「構成要素」が存在するのだ!
名前のついているものなら、どんなものにでも「構成要素」があるらしい。
「構成要素」は、さらにいくつかの異なる観点の、異なる要素に分類でき、それらを、じっくり吟味していくと、ものごとの姿が、みるみる浮き彫りになっていく。曖昧だったものが、クリアになる。シャープな輪郭で起ちあがり、エッジが立ってくる。


(そういうことか)


自分がなんのために、なにをしようとしているのかが、はっきりわかるのだ。


(すごい!)


たとえば、製品の構成要素は、「コア」「形態」「付随機能」に分類されるという。
「コア」は根本となる機能や価値。「形態」は付随する製品の特性や、スタイル、品質、ブランド、パッケージング。「付随機能」は、アフターサービスや保障などの付加的なものだそうだ。


(おもしろい!)


どんどん読んだ。
そのなかで……


*         *         *


「授業の構成要素」について書かれた文献を読んだ。
「物的三要素」「意味的四要素」「場の構成要素」があるという。


(なんで、こんなにいっぱいあるのだ?)


授業が成り立つための「物的三要素」とは? 
①生徒 ②教師 ③教材。


(なるほど!)


でも、生徒と教師と教材があれば、授業は成立するかというと、そうではない。
やる気のない生徒・やる気のない教師・意味のない教材では、なんのために授業をしているのだかわからない。


授業が意味的に成立するために欠かせない四要素とは? 
①目的・目標 ②内容 ③活動 ④評価


(そうか、授業って、こんなふうに成り立っていたのか)


そして、場の構成要素として、あげられていたのが
①素材の教材化 ②教材の提示のしかた ③教師からの働きかけ ④生徒の働きかけ


(そうだったのかー)


そして、教師の「授業観」・「教育観」について書かれた文章が続く。それを読んだとき……


(浪漫だー)


大阪教育大学の理科教育学専修のホームページにある松本勝信氏の文章だった。

自分のなかで、パタパタと翻るものがあった。大逆転のオセロゲームのように。


(授業って、こういうものだったんだー)
(知らなかった)
(そうか、そうなんだ)
(そうだったんだー)


こんな考え方をする人がいるとわかっただけで、すくわれる と思った。


(この先生の授業を受けたい)


授業は、「説明」や「解説」だと思っていた。教科書以上でも以下でもないと。
ところが、松本勝信氏は述べるのだ。

教師の教育観・授業観が、「知識の定着」ではなく、「人間形成」だとしたら……?
「人間力」を培うものだとしたら……?


数学でも物理でも化学でも英語でも国語でも社会でも理科でも図工でもなんでもいい。その授業の内容から、生徒が関心をもち、発見することが、「単なる知識」ではなく、「生きる喜びと力」に発展し、「生涯を支える駆動力」に展開していくことを、教師が「志(こころざし)」とする授業だったら……
場における発問も助言も教材も活動も、まったく変わってくる。


(……)


そんな授業を受けたような気持ちになってきた。
そんな授業が行われていると想像しただけで、うれしくなってきた。

本来、授業は、そういうものだろう。特に小学校では。
国語を教えるのではない。算数を教えるのではない。理科を教えるのではない。教科を教えるのではない!

こんなにおもしろいことがある。こんなに不思議なことがある。こんなにワクワクすることがある。こんなに楽しいことがある。こんなに…… こんなに……

もっとやりたい! もっと聞きたい! もっと知りたい! もっともっと……


教科書のサイズを超えて、教師が生徒に願い、託すもの。
喜びと輝きに満ちた人生を、その手で拓いてほしいということだ。


どんなものでも見たい目。どんなものでも聞きたい耳。どんなものでもつかみたい手。どんなものでも踏みしめたい足。
楽しい! おもしろい! うれしい!


(笑顔だ!)


「志(こころざし)」は、笑顔を呼ぶ。

「志」は、みんなが笑顔になるために、あるんだ!

改革だって、発明だって、研究だって、創造だって、育成だって、運営だって、活動だって、なんだって。
志をもつ人も、志がもたらすものも、「笑顔」。笑顔のために志がある。

「笑顔」の波動が、わたしを、しあわせな気持ちにする。


(そうなんだー)


*         *         *


あなたは、どんなときに、しあわせな気持ちになりますか?
どんなときに、勇気や、元気を感じますか? 風をはらんだ帆のように、希望がみなぎりますか?
どこまでも、駆けだしていきたくなりますか?


わたしを、しあわせな気持ちにさせてくれるもの。勇気や元気で満たしてくれるもの。希望を与えてくれるもの。何度でも再誕生させてくれるもの。「スイッチ」や「鍵」と呼んだもの。
それは……


「志(こころざし)」


「志」をもとう。
「志」にふれよう。


笑顔のために。


浜田えみな