もうすぐ、ゼロアーティスト養成講座の第二期が開講する。

(いったいどんなことをする講座なのだろう?) 
(どんな人が講座を受けるのだろう?)

と、迷われている人も多いと思う。


去年の十二月、ゼロ(※ゼロアーティスト養成講座)の受講申込書に、わたしが書いた「目標」


~ネガティブループに巻きこまれず、涸れることのない泉のように、発信できる自分になりたいです。そのための方程式だとしたら… どんなときにも、どんなことにも、どんなに落ちこんでいるときにも、どんな感情の波にも左右されずに、坦々と使えるのだとしたら、わたしはその方程式を使いたい。創作を続けるうえでの死活問題だと思うからです。わたしは伝える人になりたい。どきどきワクワクするような創作をしたい。涸れることない泉を掘り起こす手伝いをしたい。自分の力を信じたい。~


わたしは、「ものがたりを創るひと」になりたかった。小さなころから。


「野生のペガサス」


ゼロは、自分の能力にラベルをつけてくれるものだった。無意識で行っていた思考に道筋をつけ、必要なときに、いつでも何度でも取りだすことのできるパターンにしてくれた。


・いろんなものを、手当たりしだい煮こんで、あれこれ調味料を足して、究極の味に仕あがったシチュー。
・香りをかぎながら、どの精油を、何滴入れたかわからない、アロマのオリジナルブレンド。


どんなに素晴らしくても、二度と同じものができなければ、それは幻で、自分を支えるものにはならない。
吉井さんの講座での気づきは、その幻のレシピを、次から次へと、差しだしてくれるものだった。
「偶然」じゃない。「まぐれ」じゃない。「たまたま」じゃない。
再現可能なんだ! 応用可能なんだ!


それまでのわたしは、ペガサスが舞いおりてきてくれるのを、待つしかないと思っていた。
(一生のうちに、何回、おりてきてくれるのだろう? それまで書けない。待つしかない)
だから、
(おりてきてくれたら、すぐに書けるよう、表現力・筆力を、つけておこう) 
そう考えていた。まったく他力本願(笑)


ゼロを三回受講して、「呼べばいい」と思えた。ペガサスは、必要なときに、いつでも呼ぶことができると。
たぶん、ゼロを七回受講すると、「自分がペガサスだ」と、気づくのだ。


「スイッチ」


ゼロは、手当たりしだい、スイッチがおされるようなものだ。
吉井さんのことばから。受講生のことばから。自分自身のことばから。

反応は、いつ起こるかわからない。とりあえず、すべてがオンになっている。だから、何かあれば、すぐ反応できる。気づくことができる。引きよせることができる。つかむことができる。どんどん、ひらいていく。そんな実感がある。講座受講ごとの課題となった「ブログ宣言」と、「講座の余白」は、わたしの財産だ。


「クルー」


 一日で終わる講座とちがい、半年以上続く講座の受講は、船に乗りこむようなものだと思った。自分ひとりではなく、みんなで行く。航路を決め、島があれば上陸し、協力しあい、最終地点へ、みんなで行く。ひとりでは探せない場所。ひとりでは、行けない場所。受講生どうしは、クルーだと思った。


 毎回、深く関わる人がいる。ワークでペアを組んだり、発言がシンクロしていたり……。
 不思議だけれど、その人の問題を解決することが、自分の問題解決になっている。その人への癒しのことばが、自分を癒すことばになっている。そのことに、驚かされた。

 もう、驚かない。出会うべくして、出会ったクルーだから。自分にとっての課題を乗りこえさせてくれる、かけがえのないクルー。ワークや宿題で、いかにも思いつきのように、パートナーを指定する吉井さんは、確信犯です(笑)


「ゼロになる」


 どんどん不要になる。
 
 たとえば、第一回目の宿題は、「書けなくなった自分へのメッセージ」だった。三種類も作った。どれも、しばらくのあいだ、プリントアウトしたものをA4のクリアケースに入れ、目に見える場所においていた。そうしないと書けなかったからだ。

 さらに縮小コピーしたものを、定期入れにまでしのばせていた。そうせずにはいられなかった。情けないことには、通勤途上で、乗りかえ駅のたびに、眺めたりしていたのだ! 今は、もう、不要。見ると、恥ずかしくて、穴に入りたくなる。間違えていたこともわかったし(汗)。


「書けなくなった自分へのメッセージ」ではなく、「書くために必要なこと」だったのだ。
 
 だから、いつでもどこでもどこからでも書ける自分になれた。作品の設計図を持てたからだ。うれしい。

 得たツールは、「視点(目的・着地点・オトシどころ)  技術(構成・表現・キモチよさ)」


「書けない自分」は、たぶん、講座終了時には、いなくなるのだろう。
 だって、ゼロだから。
 だって、ペガサスだから(ほんまかー)。


 自分に、何ができるのか、考える。
 自分が、伝えられることを、考える。


                  浜田えみな


 ゼロは、そのひとにとっての、ゼロをおしえてくれる。