気がついたら誕生日だった。去年は何をしていたっけ? と思ったら、
《日曜日なのに家族をおいて、自分ひとりで、米原まで「スピリチュアルケアの講演会」を聴きに行っていた》
のだった。さて、今年の誕生日は? 
《月曜日なのに、まっすぐ帰らず、「女性のからだ相談員養成講座」なるものを受講しにいった》
のだった。そんなわたしにも、家族は優しい。


 コツメはうしろ手に、なにやらかくして、部屋にきて、
「お母さん、お誕生日、おめでとう!!」
手渡してくれたのは、元・ミニトマトが入っていた丸いプラ容器。
〈お母さん 46才のおたん生日おめでとう!! あけてね コツメ〉
と書いてある。


 ふたをとると、底の部分が、オレンジ色と水色の二色の開くカードになっていて、
(こ、これは、高校のときのわたしやん!)
と、のけぞるほど似ている(が、あくまで十代にしか見えないサービス満点の)似顔絵が書いてあり、(ご丁寧にも〈にがおえ〉と注釈入り!)さらに、フキダシ付きのメッセージが。
〈ここをあけてね⇒〉


あけると、
〈お母さん いつもありがとう。かんしゃしています。(ハートマーク) コツメ〉
(今日は母の日??(笑))


 元・ミニトマト入りプラケースの中には、折り紙で作った赤い物体。これを入れるために、ケースが必要だったのだ!
(なんだろう?)

 つまみあげる。鶴の首みたいなものが、なんと、十本もあって、下向きに八本。上向きに四本。ちゃんと立っている。コツメは、夫に似ているので、小さいころから手先が器用だ。
 どうやったら、一枚の折り紙で、こんなに突起が作れるのだろう? わたしには想像もできない。しかし……
(なにこれ? 誕生日なのだから、やっぱり、花? 赤くて、こんなに細い花びらがあるのだから、彼岸花? カーネーション?)


「ありがとぉぉぉぉ。コツメ!!! 自分で作ったん? すごーい。本見て作ったん? ひとりで? 誰にも手伝ってもらってないの?? すごーい!! ……  これ、何? お花?」
「かに」
「……」
(タ、タカアシガニ???)

 なぜに、カニ???


      *       *       *


【誕生日にやったこと】

 四十歳を過ぎると、誕生日には、お祝いを言ってもらったり、プレゼントをもらったりするのではなく、自分が今、こうして在ることに対して、支えてくれた人や応援してくれた人たちに、お礼を言ったり、贈り物をするのだと、名前のことだまの講義で、ことだま教師の山下先生に教えてもらった。
 
 去年のブログにも、そう書いている。→「スピリチュアルケア講演会レポート」  しかし、忘れていた!
 贈り物など用意していないし、講座を受講していたから、お礼を言うにも、時間がない。二十一日は、あと数時間!
 というわけで、時間の限り、メールを書くことに決めた。シンデレラタイムまで(笑)

 でも、メールよりも何よりも、伝えないといけないことと、誰よりも伝えなければならない人がいた。
 生まれて初めて、誕生日に、自分から電話をかけた。


「おかあさん、産んでくれて、ありがとう」


 自分で言って、自分でびっくりした。
 言えたーーー!!


      *       *       *


 メールフォルダを開けると、なつかしい人や、思いがけない人から、お祝いのメールが届いていて、思わず、ことだまのメッセージを、ひもといた。
 わたしは、本当に幸せだと思った。


〈支えてくれて、ありがとう。出会ってくれて、ありがとう。そばにいてくれて、ありがとう。これからも、よろしくお願いします〉

と言える人が、たくさんいた。
 あっというまに、零時になってしまい、メールできなかった人多数。
 来年からは、年賀状をやめて、誕生日に書こうか(笑)


 で、〈何よりも伝えないといけないことと、誰よりも伝えなければならない人〉の二人目。
 どうしても、あらたまって、口で言うなんて、できない。

 だから、手紙を書いた。

 読んでもらうのは、いつでもかまわない。今日、わたしが書くことに、意味があるのだから。

 本棚に仕込むことにした(笑)
 すぐには読みそうになく、といって、まったく読まないわけでもなさそうな……


 そうだ! 毎年、書こう。本棚じゅうに、手紙が仕込まれていくなんて、わくわくする。
 いつ、みつけてくれるだろう? へそくりだと思って喜んで、開けたら手紙だから、がっかりするかな(笑)


 手紙は、未来への発信だ。
 必ず、未来を、すくう。


      *       *       *


「なあ、コツメ。なんで、カニなん?」
(くすくす) 
笑って教えてくれない(笑)

 どうやら、最初からプレゼントとして作ったのではなく、折り紙の本のなかで、難しそうだったので、チャレンジしてみたところ、できあがった! とってもがんばって作ったのに、どこにも使い道がなく、困って、
(そうだ、お母さんの誕生日プレゼントにしよう!) と思ったらしい。


 よかった。安心した。
 カニがプレゼントに最適だと思うセンスだったら、どうしようかと思った。

 ちなみに、夫の確認情報によると、ケースの底の部分が、オレンジ色と水色の折り紙(似顔絵とメッセージの部分)になっているのは、なんと、砂浜と海なのだそうだ。コツメ、スバラSea!


                         浜田えみな


 誕生日は、ステージアップの日。
 バージョンアップした浜田えみなのワークショップは、2月27日(日)です! → 「自分と仲良くなる1day講座」

 参加する皆さんには、ご自身の名づけの由来や、生まれたときのご両親やご家庭のようすを、聞いてきてもらう宿題を出しています。なので、わたしも、がんばって、両親に、出産前後のことを聞きました! 
 だから、四十六歳にして初めて、母に
「産んでくれてありがとう。今、わたしは、とっても幸せです」
と、心から言えたのかな。

 母が生きているうちに、言えてよかった。


 何気なくつまんだMDを、デッキに放りこんだら、流れてきたイントロは、『君が人生の時…』
 今夜は、エンドレス。


コツメのカニの画像は、メインブログで → 「なぜに、カニ?」