のりものは、つれていくもの。目的の場所へ。
のりものは、はこんでいくもの。約束の地へ。
小説を書こうと思っても、どうしていいか、わからなかった。
「のりもの」をつくるのだとおもったら、急に、できそうに思えてきた。
だれがのるのか。どのくらいのるのか。どこまでのるのか。なにがまちうけているのか。なにがあればいいのか。どうすれば安心なのか。
どんなことがあっても、大丈夫なように、万全の準備をする。旅の支度だ。荷物をつめよう。装備をととのえよう。冒険に出かける前の晩のように! わくわくする。おふろあがりの、ぽかぽかのからだのまま、もぐりこんだ布団のなかで、毎晩、お話を考えて、豆球の灯りの下で、うつぶせになって、布団の下から取りだしたノートに書いていた、小学生のころのように。
こだま。ひかり。のぞみ。はるか。はやて。つばさ。おおぞら。……
特急のなまえは、ほんとうに、かっこいい。夢。希望。祈り。つながる想い。つなげる想い。はせる想い。はてしなくどこまでも壮大だ。
のりものがつれていくのは、目的の場所。のりものがはこぶのは、約束の地。決して、たがえない、ゆるぎのない約束。なんて、シンプルなんだ。のりものを、つくればいいんだ。どこにでもいける。
そうおもったら、しんどさが消えて、楽しくなってきた。
「だいじ」と「たいせつ」 → ブログ記事 「だいじ」と「たいせつ」
はじまりは、このことばだった。このことばを投げかけてくれたのは、ことだま師の「あっこ」さん。「あ」のことだまは、希望・はじまり・ひらめき!
ブログでのコメント募集に答えてくれたのは、「はるみ」さん 「まき」さん 「みほ」さん。ちなみに夫は「み」 生活と人生 の友だちは「ひ」
わたしの「本気」に火をつけてくれたのは、「は行」と「ま行」のひとたちだった。
「は行」は、発信のことだま。「は」は、どこまでも上へむかって広がっていくはたらき。希望を与えるはたらき。新しい息吹が、いっせいに空へと芽吹く春のように! どこまでも青く広がる晴れた空のように!
「ひ」は、太陽のように、わけへだてなく、ふりそそぎ、やる気に火をつけ、スタートの後押しをすることだま。
「ほ」は、たわわに実る稲穂。一粒からたくさん実る。次世代に向けて、未来に向けて、自分が豊かな土台となって発信することだま。
「ま行」は、真の価値を表す評価のことだま。「ま」は、そのひとにとっての「ほんとうのもの」や目標に向けて、まっすぐ進む力だ。
「み」は、そのひとの真の価値を磨き、輝かせ、育て、実らせる力。
このことだまの力が、わたしにとっての「ほんとう」……ほんとうにたいせつなもの、ほんとうに極めていくもの、創りあげていくもの……を思いださせてくれ、やる気に火をつけ、目標にむかって、まっすぐに進む力をくれた。覚悟をきめて、ペンネームを発信する勇気をくれた。
はるみちゃんも、まきさんも、みほさんも、そのひとのもっている「ほんとう」の宝物を、磨いて、輝かせる力をプレゼントする人たちだ。そして希望にむかって進む力、発信する力をプレゼントする人たちだ。
みなさんの「たいせつ」と「だいじ」の想いは、画面の向こうから、たしかにわたしのもとへと、大きな波動となって、伝わってきた。
はるみちゃんの「たいせつ」と「だいじ」 まきさんの「たいせつ」と「だいじ」 ゆびさき。ぜんしん。つつみこむ。だきしめる。集中。永続。点。面。…… コトバのもつイメージを、いっしょになぞっていると、その繊細で、あたたかいエネルギーが、いっぱいにふくらんできた。いっしょうけんめい考えて、コトバを選びぬいてくれる真剣な表情がうかんできた。その背景にひろがる「たいせつ」と「だいじ」が、大きな力でおしよせてきて、ぐるぐるドキドキした。
みほさんの「たいせつ」と「だいじ」は、お子さんへ想いだったから、もう、あふれだしていた。わたしの、子どもたちへの想いと、シンクロした。うちの子たちは、まだ小学生だから、「たいせつ」と「だいじ」の、ことばの違いなんかわからない。夫が言うように、どちらでも、同じようなものだろう。でも、わたしの想いのちがいは、あの子たちには、わかる。伝わる。どんなのりものに、のせたとしても。
口で「たいせつ」と言ったって、心で「憎らしい」と想ったら、「憎らしい」と伝わるのだ。
コトバは嘘をつける。でも、想いに嘘はない。想いは、嘘をつけない。どんなに隠しても。隠そうとしても。
コトバを介さないコミュニケーションだって、存在する。コトバで伝えきれない想いを、わたしたちは、いろんな方法で伝えあってきた。とどけたいと願ってきた。嘘つきなものだって、あふれている。だけど、想いは、嘘をつけない。つけない。つけない。つけない。
「ほんとう」のものに向きあう力をくれた「ま行」のことだま。
「ほんとう」のものを発信していく力をくれた「は行」のことだま。
きっかけは、「あ」のことだま。希望・はじまり・ひらめき
気づけば、新しい自分が誕生していた。魔法のような数日間だった。
のりものを、つくろう。
約束の場所へと、つれて行く。
えみな