五十音のなかで、数秘的な意味をあわせもつ、十のひびき。
なかなか出会えない「む」のことだまの数秘が、
伝えてくれる魂へのメッセージとは?
「む」は「六」
「七」は完成を表し、その前の数字である「六」は未完成を表す。
未完成(「六」)+「一」= 完成(「七」)
未完成を完成にする「一」とは、なんだろう?
* * *
「上向きの正三角形」+「下向きの正三角形」が、交差し、
合体して一つになった星印がある。
「上向きの正三角形」 △ が、
「上昇のベクトル(天に昇る)」「見えない世界」
「神聖渇望心」「男性(火)」など …… の象徴
「下向きの正三角形」 ▽ が、
「下降のベクトル(天から降りてくる)」「見える世界」
「聖寵・慈悲・慈愛」「女性(水)」など …… の象徴
とされていて、「六芒星(ろくぼうせい)」と呼ばれている。
「世界」を表すという、このシンボルは、
日本では、「かごめ紋」として、魔よけなどに使われている。
伊勢神宮の灯篭に、その形を見ることができる。
「む」は、世界。
未完成の世界。
「一」を加えて、完成となる。
未完成を完成にする「一」とは、なんだろう?
その答が、「かごめかごめ」の歌にあると、山下先生は言う。
かごめかごめの歌にある「うしろの正面」。
「自分」のうしろにいる人の正面は、
「自分」
* * *
「む」のことだまは、お米を「蒸し」、
発酵させた後(のち)に、酒ができることや、
男女が「結ばれ」、臨月を迎えた後に、子が産まれるように、
あるものに時間をかけることで、
新しい付加価値を「生みだす」はたらきを持つ。
△(男性)と、▽(女性)の重なりの世界に誕生した子(自分)が、
世界の完成に必要とされるもの……
大事なことは、口伝で語りつがれた。
かごめの歌は、
世界を完成するのは、「自分」である
と、伝えているというのだ。
* * *
禅タロットの大アルカナ 1番は、
「存在:EXISTENCE」というカードだ。
星が降り、大星雲がうずまき、
誕生と成長と開花と衰退と消滅が、
くりひろげられている何億光年もの大宇宙の中心に、
くっきりと蓮の葉がうかびあがり、
その上に、背を向けて座している、髪の長い裸の人物。
男性なのか女性なのかは、わからない。
宇宙からの贈りものをすべて受けとめられるよう、
上むきに大きくひらいた、みずみずしい緑の蓮の葉が、
「完全」を象徴していると、解説本の右側に書いてある。
そう言われてもピンとこないし、
書かれた解説は、日本語なのに、
幾度読んでも、なんのことなのか、よく意味がわからない。
本当に理解できるのは、まだ先のことなのだろう。
でも、だれがなんといおうと、
カードが自分に語りかけてくる直感的なメッセージがあり、
リーディングで「存在」が出てくると、もりもり力が湧いてくる。
「完全」の上に座している「自分」という存在は、
大宇宙が、完成するために、生みおとした滴だと考えることもできるし、
このひろい大宇宙を完成させるためのパーツが、
「自分」だと受けとめることもできる。
こんなにちっぽけで、何も持たない裸でも、
別の誰かや、何かでは、
ぜったいに埋めることができない存在なのだ。
必要とされていることを、
全宇宙が、またたいて、祝福している。
その祝福のシンフォニーが、
すみわたる荘厳な夜空のなかで、
シャワーのように降りそそいでいる……。
「使命」のシャワーだ。
* * *
カードの印象は、どこか、せつなくて、さみしげだから、
カードをひいた人は、自分の存在に自信がもてなくて、
何をすればよいのかも、わからない袋小路にいるかもしれない。
だから、伝えたい。
あなたの存在は、かけがえのないもの。
あなたは、必要とされて生まれてきたのだと。
あなたなしでは、完成はありえない。
あなたに、できることがある。
あなたにしか、できないことがある。
あなたの意識の底に眠る記憶に、
アクセスするIDは、名前。
パスワードは使命。
「む」のことだまは、そのことを、思いださせてくれる。
(ゆ)