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crazy for you~届けこの想い~

「あたしは、西野エミ☆になる!!」もう恋愛なんてあきらめていた32歳に好きな人ができました

お久しぶり~!前に飲んだことあるんだけど、覚えてる??



と書いてあったメールは、

メールというかLINEなんだけど、

数年前に友達の経営する居酒屋で知り合い、

そこで2~3回みんなで飲み、

その1年後くらいに、1回だけ2人で飲みに行ったことがある人。

お店を出て、なぜか自然に手をつながれて、

あたしもそれがいやじゃなくて、

「泊まってく?」って聞かれて迷ったけど、

なんの準備もないし~と言って断った。

それっきり3年くらい経ってのLINE



にっぴーとあんなケンカをしても、

彼からの電話のペースは変わらなくて。



「おい~どうや?1年で3人やれそうか?」


「3人はわからんけど、1人候補が現れた」


「え!なになに?誰?」


説明する。


「いいね~!返事しろ!やってこい!」


「とりあえず、覚えてるよって返したよ」


「そしたら?」


「また飲みに行かない?ってきた」


「行って来い」


「うん」


言われなくても行きます。

いくら彼の命令でも、いやな人とは会わない。

手をつないで、泊まることも考えたくらいの相手だから、

また会ってみたい思いがあった。


翌日、昼休み彼から電話があった。


「お前今日なにしとんの?バイト?ないならちょっと名古屋こいよ

頼みたいことがある」


「あ、そう?」


「なんえ?なんかあるんけ?」


「いや、昨日話してた人、いつ会うか決めてて、

土日か水曜日なら仕事はやいみたいで、

バイトとか向こうの予定とかで、だいぶ先になっちゃいそうだから、

今日は?って聞いてるの」


ちょうど水曜日だった。


「おお!そうかそうか!行って来い」


「いいの?にっぴーの用事は?」


「ええよええよ、俺のことは気にせず行って来い」


相手も今日ならいいな~と思っていたようで、

トントン拍子に話が決まった。

今日会うことをにっぴーにメールで報告する。


あたしの仕事が終わるのを見計らって電話がかかってきた。


「何時から会うの?」


「19時半G駅待ち合わせ」


「楽しみやな~」


ほんとにうれしそう。


「途中で電話しろよ」


「無理!」


「メールでもいいから」


「うーん・・・」


「そしたら俺が指示を出すから」


なんの指示や。


「チャンスがあったらね」


する気ない。


「帰り迎えに行ってやろうか?」


「え、いいわ」


「やったあとに俺がしたるわ」


マジへんたいの域。


「いいわ、そんなん。きっとあたし満足してるから」


「お!ええなぁww」


「とりあえず帰りに電話しろよ?」


「うん」


「あ、泊まってきてもいいぞ」


「うん」


「そのときはそうやってメールしろよ?」


「うん」


「何時くらいに決定する?」


「わからんわw」


「21時半くらいに雰囲気で帰るか泊まるかくらいわかるやろ。

その頃連絡してこい」


「できたらね」



待ち合わせに向かう電車の中でもにっぴーから着信があった。


どんだけ楽しみにしてるんだ。理解不能。



それから久しぶりの相手とのデートは、

前みたいに楽しく過ごした。

今度街コンに申し込んで、行くことが決まっていたんだけど、

彼は上司に頼まれて参加したことがあるらしく、

めっちゃ楽しかったよ~って言っていた。

恋愛についても話した。


「もう、好きとかわからんくない?」


「あーw」


あたしもそう思ってた。

でもにっぴーと出会って好きって気持ち思い出した。


「好きになったらわかるんだよ、きっと」


「お、語るね~w」


そっからあたしがしたお見合いの話をした。


「話もけっこう合ったし、やさしくて居心地は悪くない人だったんだけどね・・・」


「そっか~~顔かぁ・・・」


「別にかっこよくなくてもいいけど、どうしてもキス無理やった・・・」


「そこ?!ww」


「大事でしょw」


「キスかぁwww確かにww」



食事は彼のおごりでお店を出て、

終電までカラオケでもいくかってことになって、

すんごい久しぶりにカラオケいった。


彼の入れた歌のイントロが流れ始め、

彼がマイクを持って言った。


「エミちゃんさ・・・」


「ん?」


「なんで彼氏いないの?」


「え?あたしが知りたいww」


「あははw だってさ、エミちゃんかわいいのに、

彼氏いないなんて、すんごい性格悪いんじゃないの?w」


「えw そうかなwww」


毎日にっぴーにぶさいくぶさいく言われていて、

かわいいなんて言われてもピンとこない。


「俺、なんで前に2人で飲みに行った時

エミちゃんに付き合ってって言わなかったんだろ?」


なんとも思ってなかったんだろw


「そうだよ~なんで言ってくんなかったの?」


「エミちゃん彼氏いた?あのとき」


「いないよ。なんか帰りに手つないで、泊まる?とか話してて、

でも準備なんもしてないから泊まらなくて、

それっきりお互い1回も連絡とってなかったんだよね」


「まじで~なんでやろ」


「さあw」



何曲か歌い、終了10分前の電話が入った。


「エミちゃんさ・・・」


「ん?」


彼が照れてるような表情であたしを見る。


「やっぱいいw」


「なんやww」


「いや・・・エミちゃんさ、俺とキスできる?」


「えwwなにww」


「だってさ、さっきキスできるかどうかが重要って言ってたからさww」


それってさ、

できるって言いづれぇ~~


でも、にっぴーはキスしてくれないから、

あたし久々にしてみたくなったんだ。



「できる・・・よwww」


「まじで!?やったーww」


「さ、かえろww」


「いこっかww」


なんかすんごい恥ずかしい雰囲気で、

それを脱すべく2人立ち上り、

マイクをカゴに入れ、

彼はゆっくり歩いてあたしの前に立ちはだかる。


「なにw」


「さっき、キスできるって言ったからw」


あ、今っすかww


キスした。


ロマンチックもくそもない。

どちらかと言うと、子どもみたいな運びでキスした。


カラオケも払ってくれて店を出て、手をつなぐ。


「泊まってく?」


「え、帰る・・・ww」


「まじ?終電何時?」


そう言いながら歩く速度を落としてすごーくゆっくり歩く彼。


「まだめっちゃ時間あるやん!これだけゆっくり歩いても駅まで間に合うww」


「あははw」


駅の外のベンチで座って、ピッタリくっつき、

またキスをする。


こんなとこでいやだw

学生みたい。


泊まりの交渉を続ける彼。

めちゃくちゃしつこい。


「今度ね」


「なにがだめなの?化粧品ないから?買いにいこ?それかホテルならあるよね」


強引にあたしを引っ張り歩きだす。


「ちょっと落ち着いてw」


「ね~・・・すぐするのがいやって言うなら、

俺今日はなにもしないから!朝まで一緒にいれたらいいから」


それも「今度ね」と断る。


しばらくして彼が子どもがイタズラしたときのような表情を浮かべ、


「終電何時だった?」


と言うので

まだ大丈夫でしょと思いながらちょっと不安になり時計を見る。


「え?・・・あ!!やばい!!」



もう出てしまっていた・・・


「俺わかってて、言わなかったんだ~!さ、もう帰れないね♪

朝俺車で送ってくからさ」


やっぱさ、好きな人じゃないから、

泊まるってなるとなんか気が進まなくて、


「うーんでも、一駅手前までは出てるからとりあえずそこまで帰る・・・」


「えー!ほんとに言ってんの?そっからどうするの?タクシー?」


「うん・・・」


そう言いながらも、切符売り場で、

あたしは彼にお金を入れるのを阻止されまくり。

お金入れては、取り消しボタンを押され、

お金が出てくる。


「もう!子どもみたいなことしないで~!」


「だって、一緒にいたいんだもん」


「今度はぜったい泊まろうね」


「今度っていつ!?ぜったい?じゃあ今度はすぐホテル行くでな!」


「わかったいいよw」



いやだったら会わなければいいだけ。


「今日がいい~・・・あ!じゃあ俺も一緒に乗っていけばいいんだ!名案!」



そんな言葉も振り切り、なんとか一駅手前までしか行かない電車に乗ることができた。

ほんとしつこくて大変だった。



さてと、これからどうしよう・・・


一駅となりと言っても、とても歩ける距離じゃない。

タクシーあるかな・・・

3000円以上かかるけど。



もう時間も遅いし、にっぴーにはメールにした。


今から帰ります

終電逃した


少しして電話がかかってきた。

起きてたんだ・・・

カラオケに入ったときにそのことメールしたけど、

返事なかったしもう寝たと思ってた。


「どうしたん?泊まってくるんじゃなかったの?」


「帰りたくて・・・でも帰してくれなくて終電乗れなかった」


「なんで帰りたかったの?やったの?」


「やってない・・・

やるのはいいんだけど、なんとなく、泊まるのいやで・・・」


「ほんでO駅からどうするの?タクシー?」


「うん」


「終電乗せてくれんくて、キミひとりで帰すなんておかしいやん!

そんな冷たいやつなん?」


「いや、彼は泊まっていこうとか、一緒にうちまで来るって言ってたんだけど、断ったの」


「なんで泊まらなんだんや!泊まるってお前いとったやないか!

ちょっと待っとけ俺行ったるわ」


「え・・・いいよ、そんなん」


どうせいいことない・・・だって、すでに怒ってるし。

きっとせくすしてないことを怒られる・・・

それに会いたくない・・・

もしそういう行為になるのもいや。

いやなことさせられる。



「なんでG駅で電車乗る前に言わへんのや。G駅のほうが早く行けるのに」


だからいいって・・・

改札までピッタリマークされてるのに無理だよ。


「今から出るから、ちょっと待っとけ」


「いや、いいって」


「ええから。タクシーなんて高いし、お金ないのにかわいそうやん。

いつも来てくれとったから、こんなときくらい行ったるわ」


「うん・・・ありがとう」


彼はあたしがメールするまで寝ていたのに。

しかもいつもはメールじゃ起きないのに、

なぜかこの日は起きたんだって。


すぐにあたしはO駅に到着。


とりあえず、出口へ。