来月のZOOM読書会📚️の本
「弓と禅」
オイゲン・ヘリゲル著
スティーブ・ジョブズや
世界的指揮者カラヤンの
生涯の愛読書として有名な名著。
カラヤンは指揮に、ジョブズは仕事に、
それぞれのフィールドで、
禅の無心の境地を活かした。
ドイツ人哲学者ヘリゲル氏が、
弓聖といわれ弓禅一如の道を開いた
阿波研造師範のもとへ
弟子入りするところから始まる。
ただの弓の稽古の記録ではない、
禅の見性を体験するまでの
厳しくも美しい道のりが綴られている。
弓道の師範との出逢い、
弓禅一如の道を歩き続けた体験が
どれほど精神的な歓びをもたらし、
どれほど充実した人生へと変容していったのか、
人生の美しさを感じさせてくれる名著。
自分自身から離脱する=無心の難しさ
戦前の日本人は、
なんらかの道の稽古を通して
『無為自然』を体得していた
ということが、この本でわかります。
的確すぎる師範の言葉✨
「自分自身から離脱せよ」
「悪い射に腹を立ててはなりません、
良い射に喜んではなりません」
「あなた自身、快と不快の間を
行き来してはなりません」
「心から的中を追放しなさい」
「的を狙わず、あなた自身を狙いなさい」
「あなたが射るのではない
"それ"が射るのです」
この本の中には
自我を喜ばせる言葉はない。
自我を消滅させる言葉ばかり。
自我の願望を叶えることより
自我が消滅する時に
「それ」が現れることの方に
魅力を感じる方は
ジョブズやカラヤンのように
生涯の愛読書になると思います📙
的を狙うのではない
的が私と一体になる
弓と矢と的は一体、同じもの
これぞ非二元。
武田鉄矢さんがラジオで「弓と禅」の魅力を
語っていました🎯