「なんて書いてあるのかな?」


今日は、池尻稲荷神社にて「初煎じの会」にお招きいただきました。玄関から室内に入ったところにこの掛け軸が掲げられていました。とても素敵です。


宮司様の奥様で煎茶の先生にさっそく教えていただきました。

「瑞雲」(ずいうん)だそうです。「瑞雲」とは「めでたい時にかかる紫色の雲のこと」。お正月にふさわしいお軸ですね。

池尻稲荷神社での「煎茶会」には、これで3回目となります。昨年の七月に「七夕煎茶会」に友人たちもそろって参加させていただいたことを思いだします。

今回は、ごくわずかな人数での茶会となっています。そこで、池尻稲荷神社は初めてと言う友人の夫婦を誘いました。


まずは本殿にて「事始めの神事」がありました。禰宜様から、この1年間練習に励めるようにと事始めの祈願をしていただきました。なんだか身が引き締まる思いがしました。

さて、茶会のお部屋に入るとまずこの衝立(ついたて)の松に感動しました。

まるで龍のようで生きてるように感じました。美しい!禰宜さんの結婚式の時に作成された物だそうです。なんとめでたい!

まるで宮中に入ったような感じです。こちらも美しい!お姫様がおられるようですね。見事です。

ちょっとおすましして撮ってもらいました。

今回は、6席だけある畳のお部屋ですので煎じられる先生の手元がより身近に拝見させていただけました。右にお着物姿の先生が座られて煎じられます。

先生の着物姿はとても素敵でした。特に黄色のミモザの絵柄の帯が見事でした。ミモザと聞いてびっくりしました。帯柄にミモザとは初めてです。

高級な帯びです。

先生のキリッとされた日本女性の美しさがまっすぐな姿勢に現れています。


最初に先生からのお言葉の中に「煎じ茶会はかしこまらなくてよくお話も気楽にされてください」と。なんだか気楽になりました。


横から撮影しましたが拡大して見てください。お香も良い香りがしています。いくつかおめでたい縁起物が飾られています。

先生のさまざまな説明にとても興味深くお話をうかがうことができました。


まずは、大きな黄色の「獅子柚子」(ししゆず)。

邪気を払って、実りが大きいことから「万年大吉」と言うめでたい意味があるそうです。


「松」は、冬でも変わらず緑をたたえる力強さと長寿のめでたい意味があります。

「花びら餅」。左右に細長く出ているのはなんでしょう?

→ごほうです。「えぇー和菓子にごぼう?」!


なんと奥深いとても美味しい和菓子です。煎茶によくあいます。やはりこちらもめでたい縁起のある和菓子だそうです。


先生の説明によると「桐木神楽堂」(きりきかぐらどう)の「花びら餅」。

宮崎県宮崎市にある創業90年以上の歴史ある有名な和菓子のお店だそうです。高千穂に近いあたりらしい。初釜には欠かせない新春のおめでたいお菓子だそうです。

柔らかいごぼうの甘露煮と白味噌を薄いおもちで包んであります。お餅と言ってもとても柔らかくてとろけます。

ひと口いただくとごぼうの香りと柔らかさに和菓子の無限の可能性に感服しました。とても美味しい。

この煎じ茶の飲み方は、「蓋を少し斜めに開けて

蓋を抑えたまま飲みます。お茶をすすって音を立てても良いとのこと。

先生の説明通りすすって飲みました。知らないことを知るのはとても楽しい。

飲み干した後、蓋を開けるとこのように茶葉が残っています。そこへ二番茶をまたいただきます。

エミリー先生の手元はこれで良かったのでしょうか?上手に入れられたと自分では思っていますが。笑!

(左手の水晶のブレスレットは、八坂神社前にあるお店「石」で買った龍のブレスレットです。拡大してみるとひとつずつの水晶に龍が彫ってあります。)


甘さもあり、また少し後味に苦味もあり!

日本の伝統文化の深み、お茶の文化の奥深さに感動しました。

池尻稲荷神社には早くも濃いピンクの梅の花が咲いていました。帰りに枯れずの水、薬水をペットボトルにいただきました。

若い友人夫婦も今日の茶会をとても喜んでくれました。良かった。

茶会の前はいつものランチ、「喜楽亭」でかれーをいただきました。

今日は「森のきのこかれー」。

きのこ類がいっぱい。美味しく完食しました。

「カレーランチ会」から「煎じ茶会」へと、なんと充実した楽しい週末となりました。

明日は天候が崩れる模様。家でゆっくりしています。

See you!

Emily