ディープピープル「オンナ心をつかむドラマ脚本家」というタイトルで、岡田惠和さん、中園ミホさん尾崎将也さんがゲストのトーク番組がありました。

岡田さんは現在放送中の連続テレビ小説=通称朝ドラ「おひさま」の脚本家でもあります。

岡田さんは「ちゅらさん」「ビーチボーイズ」「彼女たちの時代」「バンビ~ノ!」「銭ゲバ」、中園さんは「やまとなでしこ」「anego」「ナサケの女」「下流の宴」、尾崎さんは「結婚できない男」「特命係長只野仁」「アットホームダッド」「鬼嫁日記」「オトコの子育て」が代表作として紹介されていました。

岡田さんといえば菅野美穂さんのコンビの「イグアナの娘」や「あいのうた」が強く印象に残っていて、好きな脚本家さんの一人でした。

「ビーチボーイズ」や「バンビ~ノ!」も岡田さんの脚本だというのは意外でした。

(「彼女たちの時代」は評判が良かったみたいですが未見です。)

「イグアナの娘」も「あいのうた」もへんてこりんなドラマでしたが、この2つには号泣させられました。
もちろん、菅野さんの演技力あっての事ですがニコニコ


尾崎さんは来年春放送予定の「梅ちゃん先生」(堀北真希さん主演)も担当します。

執筆の速さと確実さで、業界一の売れっ子作家にまで登り詰めたと紹介されていました。
「結婚できない男」は所々しか見ていませんが、すごく面白かったです。
尾崎さんの人柄も投影されている気がします。
「特命係長只野仁」も笑えたし娯楽作品として好きなドラマでした。

尾崎さんは、「ドラマというのは時間の中で表現するもので、時間を捉えるというのがすごく重要な作業」と言っていました。

「ラストシーンはこんな風にしたいなと思ったら下に書く」と言い、ストーリーを展開する場所や出来事、登場人物の心の動きなどが物語の展開順にノートに書かれていて、赤い字は未確定・黒い字は確定とマイルールを作っていて何度もプリントアウトしては読み返すとの事でした。

この緻密で計算されたやり方を見て、岡田さんと中園さんはそんな事は考えた事もないと言っていましたガーンナルホド

特に岡田さんは、打ち合わせで話し合うのが嫌だからとプロット(ドラマのあらすじ)すら作らないのだそうですガーン

「おひさま」が終盤に来て行き当たりばったりなのにも納得してしまいましたガーン

中園さんはプロットは作るけれど、自分が書いたものを読み返すのが嫌で送ってしまうと言っていました。

中園さんは結構ぶっ飛んだ方で、繊細な男2人をバサバサぶった斬るという感じでしたガーン

岡田さんの甘い世界にも「笑っちゃうにひひ」って態度でしたが、失礼ながらちょっと分かる気がしましたガーン


また菅野美穂さんの映像もありましたニコニコ

「イグアナの娘」「ドク」「ちゅらさん」「アルジャーノンに花束を」「あいのうた」が紹介されました。

「大ヒットしたドラマ・イグアナの娘」という紹介には笑ってしまいました。
私の記憶が確かならば、低視聴率でしたよね?ガーン

だって自分の姿がイグアナに見えてしまう女の子の話が、大ヒットする訳がない様な?ガーン

でもこのドラマは、萩尾望都さんの漫画が原作で奥が深いんです。
「半神」というたった16頁の漫画にも号泣させられましたが。
(「半神」は熱烈なファンの要望により、舞台で上演されました。)

岡田さんといえば、名作「アルジャーノンに花束を」を岡田ファンタジーにくるんで台無しにした人でもありますがガーン

菅野さんは、「岡田さんの本はいつも優しくて、岡田さんご本人がどんなキャラクターにも愛情を持って書いているというのが伝わるから…悪い人が出なかったりする印象があるんですよね。」と言っていました。

「おひさま」に限って言えば、善良そうに見えて実はそうでもない人物がゴロゴロいるけれど…まぁそれは置いておきましょうガーンあせる


3人の脚本家が感銘を受けたドラマも紹介されました。

岡田さんは山田太一さん脚本の「早春スケッチブック」で、家族とは何か・生きる意味とは何か問い掛ける人間ドラマ。

尾崎さんは山田太一さん脚本の「男たちの旅路」で、警備会社に勤める男たちを描いた社会派ドラマ、見る人に倫理観や生き方について問い掛ける作品。

中園さんは市川森一さん脚本の「バースディ・カード」で、好きな女性の為に犯罪に手を染めて破滅していく男を描いた青春ドラマ。


特に、山田太一さんの「早春スケッチブック」は、3人の脚本家に大きな影響を与えたドラマなのだそうです。

私は残念ながらこのドラマを見た事がありません。

昔のドラマは今のチャラチャラしたドラマや釣りドラマと違って、しっかり作られていたし大人っぽかった気がします。

仕事の受発注とか時間の制約とかが昔とは違うのかもしれませんが。

昔は脚本を全部読んでからでないと役を引き受けないという俳優さんもいたみたいですが、今は脚本がギリギリに上がり、放送直前に編集を終えるなんてやり方がまかり通っているんですから仕方ないのかもしれません。

今回の番組で、脚本家といっても三者三様で、それぞれの人間性がドラマにも現れていると感じました。

中園さんはイケイケおばちゃん、岡田さんは内股で乙女で夢見がちな男性、尾崎さんはボクトツで男っぽい人という印象で、個人的には尾崎さんの好感度が高かったです。

来春の朝ドラにもちょっと期待したいと思いますニコニコ


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