「白熱教室」のマイケルサンデル教授が日米の若き知性と議論していく。
今回のテーマはテロリズム。
アメリカのビンラディン殺害に正義はあるのか。
白熱の議論が展開する。



東日本大震災の後、サンデル教授のこういった課外授業は私が知っている限りで二度あり、どちらも興味深い内容でありながらも個人的には少し物足りなさを感じた。

本家の「白熱教室」みたいなショー的な部分が少ないからではなく、テーマが多すぎて話が煮詰まる前に「有意義な議論が出来た」と半ば遮る様な形で終わせざるを得ないからだ。

今回は、よりテーマが絞られているので面白い議論になると期待している。


ビンラディン容疑者が殺害された時、私はなんともいえない気持ちになった。

テロの首謀者だから、最終的には死刑になるのかもしれないけれど、アメリカの特殊部隊が突入する映像や、それを中継で悠長に眺めるオバマ大統領達の姿を見て違和感を抱いたからだ。


母はニュースを見て手を叩いて喜んでいた。
本当にそんな結末で良かったのだろうか。


ビンラディン容疑者が目指していたもの、テロの本当の目的は本人の口から語られるべきだったと思うし、こんなやり方がまかり通るのが、中東が目指す「民主主義」なのだろうか?

ビンラディン容疑者は恐らく本当にあのテロを引き起こしたのだろうけれど、ツインタワーで亡くなった人の数は6000人で、その後アメリカはイラクに大量破壊兵器があると言い、イラクを攻撃。
アフガニスタン等も合わせると市民を含めた12万人が亡くなったと言われている。
↑正確な数字かどうかは分からないが。

これでは、どちらがテロリストなのか私にはよく分からない。


中東の市民が抑圧されて来た事は分かる。

だけどアメリカが戦争をしかける前と現在とでは、どちらが「暮らしやすい国・街」なのだろうか。


今日の抗議で、これらの疑問に少しでも答えが見いだせたらと思っている。



NHK総合で今夜22:00~23:15放送予定ですニコニコ