「頭痛に鎮痛剤」「胃痛に胃腸薬」というほぼ万人に効くという西洋医薬の使い方とは違い、漢方薬では証(しょう)が重要な意味を持ちます。
証は大雑把にいうと体質の事で、「実証」は比較的体力があり筋肉質で便秘がち、「虚証」は痩せていて体力がなく冷え症、色白で軟便気味、「中間証」はその中間といった感じです。
(中間証なんてない!という人もいます。)太っていても虚証という人もいます。

最近、薬局で「風邪に○○」「水太りの人のダイエットに○○」、なんて形で漢方薬が売られていますが、私に言わせたらこんな乱暴な事はありません。
証を見誤ると下痢や頭痛やむくみなど副作用が出る場合があります。
証が合わないばかりに効かなかったり副作用が出たりすると漢方薬への信用も落ちますから、せめて虚証か実証かだけでも表記して欲しいと思いますemilly-666さんのブログ-110607_1849~01.jpg