命とは?生きるとは何かをテーマにした一風変わったドラマですが、ここ数年で一番感銘したドラマです。
イタリア賞やモンテカルロ賞他数々の賞を受賞しています。
主人公の村田(原田芳雄さん)は過去に脚光を浴びた小説家ですが、腫瘍が出来た事により健康に気遣いタバコや女等一切の欲望を封印し、生まれ育った島で細々と官能小説を書いて暮らしています。
そこへ女性の編集者の折見がやってきて、村田に挑発的な事を言い発破をかけます。
島の風景、影絵の美しさ、激しい攻防、薔薇の鮮やかさ、孤独という深い繋がり、53分の中に一切の無駄がない緻密な作りに感嘆しました。
原案が純文学という事もあり、折見の話し言葉が丁寧で作品に絶妙な雰囲気を作り出しています。
ネタバレになるので詳しい話は控えますが、eminusさんという方のブログに詳細な考察が書かれていますので、興味がある方は視聴後に是非ご覧になって下さい。
脚本家の渡辺あやさんは次の朝ドラの脚本家で、ヒロイン役は「火の魚」のヒロインの尾野真千子さんです。
渡辺あやさんの脚本は説明セリフがほとんどない(そこが素晴らしい)ので、大衆向けの朝ドラでどの様な手腕を見せてくれるのか今から楽しみです。