「ちりとてちん」は、朝ドラ初のネガティブヒロインという事もあり、卑屈とか性格が悪いなんていう批判も受けましたが、誰もがスポットライトを浴びる様な人生を歩んでいる訳ではないから、そういう意味ではリアルなヒロインに共感しました。
「落語」とストーリーをリンクさせるという試みや、張り巡らされた伏線には何度も唸らされました。
子供時代の桑島真里乃ちゃんと米倉斉加年さんのやり取りが良かったです。
お爺ちゃんとお父ちゃんの仲を取り持とうとしてお酒を割ったり魚を丸焦げにして叱られるシーンは泣けました。
明るくて大きいお母ちゃん(和久井映見さん)、優しく厳しく見守るお婆ちゃん(江波杏子さん)、冷静な弟、未熟なヒロインを的確な距離感で応援する親友、ヒロインを暖かく見守る師匠と個性豊かな弟子のお兄さん達、愛着があるキャラクターだらけでした。
かわらけ投げ、喜代美がお父ちゃんに殴られるシーンとその時の和久井さんの表情、お母ちゃんが歌で喜代美を送り出すシーンは秀逸でした。
繰り返し見てもボロ泣きさせられる不思議なドラマです。
視聴率は悪かったものの、DVDの売上No.1というのも頷けますニコニコ