✅ 7月最後の週末は、島の夏祭り、船漕ぎ競争、盆踊り、園芸大会、花火・・・ 港にたくさんの人が集まり、それぞれに夏のひと時を過ごす… そんな風景が素敵!!
✅ 台風13号、今回は直撃!! 酔庵は三方をジャングルに囲まれているので、ほぼ被害なし! 木の枝や葉っぱは庭に散乱していますが・・・・ 停電もほぼ半日で復旧と思いき、まだ時折…あまりに速度が遅く、くるりと戻って来たりで、なかなか台風一過とはならず、しばらくすっきりしない天気が続きそう。 酔庵主は、5日最終便で島に戻ってきましたが、6日からはフライト全便欠航、昨日から飛び始めましたが、満席状態が続き、帰ってこられない人が多いとの事(船は1週間前から欠航中)、今年は台風の当たり年のよう・・・
✅ 第131回酔庵未来塾 YouTubeにアップされました!
①「今という時代とは? 文明の屈曲点??」 酔庵塾 塾長 石田 秀輝 ②「沖永良部島での暮らしと介護の仕事」 介護福祉士 江龍、介護福祉士 趙淑梅
✅<酷暑日はニュースだけのテーマか?>Emileのコラム 272
欧州27か国では6月末からのおよそ10日間、40度を超えるほどの熱波が襲い、約10.650人が死亡した(熱関連死推定2万人)。欧州のエアコン普及率はフランスで25%、イギリス5%、ドイツ3%で日本の91%とは大きく異なる。そもそも、欧州では景観規則が厳しく景観を損なう室外機の設置は法律上極めて難しい。おまけに石造りの家が多く工事がし難く、さらにEU は2050年までに「気候中立」(二酸化炭素の排出量と吸収量を均等にする状態) を実現する目標を掲げており、1台のエアコンを設置するために多くの法的手続きや集合住宅では住民投票が必要な場合もある。今回の熱波は、高気圧が長期間とどまり鍋のふたのように熱い空気を地表に押し込める気象現象であるヒートドームが発生したことが原因とされているが、そもそもは、無論のこと温室効果ガスがもたらす温暖化がその原因であることは間違いない。さらに、温暖化の影響は緯度が高くなるほど大きくなる。氷河の融解なども含め今後どのような対応が必要になるのか、本質的な議論が始まっている。
日本列島全域でも猛暑が続いている。熱中症リスクが極めて高い日であることを伝えるために気象庁は4月に最高気温が40度以上の日を「酷暑日」とした。酷暑日は23年、2地域で観測され、24年9地域、25年30地域、今年は間違いなくさらに増える勢いである。
これは温暖化でベース気温が上昇している上に、太平洋高気圧とチベット高気圧が重なり巨大な温室の蓋状況をつくり、さらに日本近海の海水温の上昇により、夜間の気温が下がり難く、暑さが蓄積するという、暑くなりやすい気候そのものに日本が移行してしまったことによる。
世界気象機関(WMO)が発表した分析では、23-25年の世界平均気温は産業革命前と比べて上昇幅が1.52℃で、温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」の要点である「上昇幅を1.5℃未満に抑える」といった目標達成はすでに危機的である。
ちなみに、なぜ1.5℃未満なのか、1.5℃と2℃では、極端な気象現象が起こる頻度や強度が大きく異なってくる。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によると、平均気温上昇が1.5℃になると50年に1度と言われるような高い気温になる頻度は8.6倍に、10年に1度と言われるような大雨の頻度も1.5倍になると言われている。それが2度になると、高温の頻度が13.9倍、大雨の頻度が1.7倍にまでなると予測されている。
すでに、1.5℃を超えてしまっているのだが、干ばつの増加、山火事の多発、洪水、生態系の変化、海面の上昇など、大きな影響が身近に生じ始めた。
現在直面している『異常気象』とは人間活動の影響により極端さが増していることは既に明らかで、1.5℃未満に抑えることは、国際社会が設定した重要な目安なのだ。 しかし、最新の調査(イプソス25-26)では、温暖化に対して「個人」が、「政府が」、「企業」が行動すべきとする割合は、対象32か国で日本はすべてで最下位に甘んじている。一方「、気候変動の影響への心配」に関しては、81%と世界平均(74%)より高く、強い危機感を有しているが行動はほとんどしていないということになる。
人間の生存を危うくする可能性もあるこの気候変動は、ニュースの対象だけではなく、本来、政府の重要な施策にならなければならない。温暖化の本質は二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出総量であり、これを如何に低下させながら、安定した暮らしを維持できるかの勝負なのだ。 膨大なエネルギーを消費する先端技術(例えばAI/データセンター)を、日本として積極的に誘致することは正義なのか? 今求められているこのような本質論的な議論は、残念ながら政府にもメディアにもあまりにも稀薄だ。
同様なことは原子力発電所の再稼働/設置(原発)にもある。原発に賛成か反対かという質問をよく受けるが、その本質は何か? 一つは、核廃棄物(使用済燃料)を安定的に処理する技術(ガラス固化技術)が十分に確立しておらず、またその固化物を地下300m以下の安定岩盤に埋設する場所も決まっていない。さらには、原発設置場所の問題もある。これらの問題をどのように受け止めるのか、本質の議論無しに、賛成/反対の結論を求めようとしている。
豊かな暮らしは、決して経済的指標だけで語られるものではない。それを多くの人たちが納得していながら、一方では、国を挙げて経済指標ばかりを追い求めているように思える。 この酷暑を生み出した本質をじっくりと問うてみる夏なのだと思う。



